長野県北西部に位置する大町市は、標高3,000m級の山々が連なる北
アルプスの麓に広がる町だ。
西は富山県との県境で、北は白馬村と接している。
人口は2.6万人余りと言い、山間の町にしては比較的多いといえる。
標高700mを越える山岳都市は、所謂日本海側気候で、年間降雪量が
500センチを越える豪雪地帯である。
統計的には、12月から3月にかけての冬の最低気温の平均がマイナスと
言うから、この地の寒さは思っていた以上に厳しい。
ここまで見てきた安曇野平と呼ばれる盆地は、比較的穏やかで、遠く
の山にこそ雪を頂いているものの、平地でそれを見ることは無かった。
雪景色が見たくて、敢えてこの寒い時期に大糸線に乗ってみたのだが、
これには些か拍子抜けで、穗高辺りから雪景色が見られるのでは・・・、
等との期待も外れてしまった。
町中でも除雪された雪の山を見ることはあっても、道路は綺麗なものだ。
「塩の道 ちょうじや」が気になり途中下車をし、駆け足で見て信濃
大町の駅に戻ってきた。
その道すがら、裏通りに入ってみると、意外なことに小さなスナックや
小料理屋が多く軒を連ねていた。
市内には昭和電工と言う大きな工場も有り、企業城下町の様な所だから、
その関連会社や住宅も多く、飲み屋も多いのかも知れない。
結局ここでも見学に2時間半ほどを要し、冷えた身体を駅ソバで温め、
16時半過ぎの電車に乗り込み次の目的地、南小谷に向かう。
大町温泉郷の雪見風呂にも惹かれるし、まだまだ見たいところもあった。
しかし便数の少ない大糸線では、乗り遅れたら大変だ。
勝手気ままに動き回れないのが何とももどかしい。(続)
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