簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

程ヶ谷宿番所(東海道歩き旅・武蔵の国)

2017-07-03 | Weblog
 その横に「程ヶ谷宿 番所」と書かれた木札を掲げ、軒下に「宿場通り」の暖簾を
下げる施設が有った。丁度昼時でもあり、近くのコンビニで買い込んだお弁当を、
その前に置かれた木製の椅子を借りて頂こうかと声をかけると、中ではかつて妙
齢のご婦人方数人が談笑中で「それならここを使って」と室内に場所を空けてくれた。





 話を聞くとここは、宿場を散策する人々の案内やトイレを提供する施設だそうで、
ボランティアが交代で詰めていて、その人たちの交流の場でもあるそうだ。
それぞれがお菓子や、近所で買い込んだお弁当などを持ち込んで、皆でワイワイ
楽しんでいると言う。



 ここには記念スタンプや、案内のマップも用意されているが、通りから入り込んで
いるせいか中々気付かれず、利用者が少ないのが悩みの種だと言う。
そんな悩みを裏付けるかのように、1時間ほど居させてもらったが、この間誰も訪ね
る人はいなかった。



 お茶とお菓子まで出して頂き、すっかり話の花が咲き、ここでちょっと昼食のつも
りが、随分と長居をしてしまったようだ。



 お礼を言って出がけたとき、軒下に架けられた白い提灯「帷子番所」の文字が目
に入ったが、これはどう言う意味なのか。
またこの施設には「保土ヶ谷宿」或いは「程ヶ谷宿 番所」と書かれ札が下げられて
いたが、どんな違いが有って使い分けているのか、聞き漏らしてしまった。



 かつてこの地は武蔵の国・橘樹(たちばな)郡・程ヶ谷と言ったそうで、現在の地名
なら横浜市保土ヶ谷区であるから、単純に新旧の表記の違いだけなのかも知れない
が少し気になった。(続)



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