奈良交通が運行する日本一の路線バス「八木新宮線」は、沿線の十津川村で
は地元住民の足とされるバスである。
しかし車を持たないお年寄りのためとはいえ、これまで乗車して見かけるのは
観光客ばかりである。
当地のお年寄りの足とは言え、その利用は限定的でしかないようだ。
村は過疎化が進み、人口はここ30年ほどの間に半減している。
マイカーも普及した今日、村民の足として劇的な改善が得られる見込みは恐ら
くない。足として維持しながらも、そろそろ観光路線にもう少し舵を切っても
良いのではと思ったりし、人ごとながらアイデアを絞ってみたる。
旅行前にネットでこのバスのことを調べると、始発から終着まで一本のバスを
乗り通せば下車する折り「乗車証明書」が貰えるとの情報が何件か見受けられた。
しかし奈良交通のHPで調べてみたが、その記述を見つけることは出来なかった。
廃止されてしまったのかもしれないが、だとしたら復活したらどうだろうか?
観光客受けを狙うなら、路線バスとは言えその乗車券が軟券では様にならない。
ここはやはり「168バスハイク乗車券」は、硬券が好ましい。
しかもそのデザインはシンプルな横に長い形状で、路線図に168カ所の停留所名を
全て入れたもので、その長さも「日本一長い乗車券」が良いだろう。
このバスは始発から終着まで、その所要時間は6時間半を要する。
そのため途中三カ所でトイレ休憩の時間を取るが、食事をとるまでの時間は無い。
従って始発で乗車時、希望者から弁当の予約を受けたらどうか。
内容は渓谷すし、鮎あぶり、原木しいたけ、手作りこんにゃくなど十津川特産
で固め、渡し場所は十津川温泉停留所あたりがが良さそうだ。
ここでは少し長めの休憩で、湖畔を眺めながら「バス弁」を食べるのも悪くない。
バスに揺られ、流れゆく車窓を眺めながら、こんな他愛もない空想をあれこれと
描いている。(続)
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