![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/03/b0d41dbefa3deb54cce75fdb10fb62bb.jpg)
江戸時代には参勤交代の大名も行き来したという、その近世東海道は
標高60m辺りから、トンネルの手前、道の駅の横から国道と分かれる車
道に出て陸橋を渡る。
激しく車の行き交う国道トンネルの出入口を下に見て、勾配のきつい車
道をカーブしながら上っていくことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/77/4567ef6e5d4e24281b0a1237c58e4fb0.jpg)
しばらく道なりに歩き、右に県道がそれる二叉路を、左の細い道に
入り小さな橋を渡るとそこが宇津ノ谷集落だ。
丸子と岡部の間にあって、宇都ノ谷峠を控えた間の宿である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/89/8892447e53b9614c8da37102789b310b.jpg)
街道はレンガタイルが敷き詰められ道で、峠に向けて緩く登りながら
伸びている。その登り坂の両側に、昔の屋号を書いた看板を掲げる木造
平入の低い家並みが立ち並ぶ様が、往時の雰囲気を良く伝えている。
商売を生業とする家も少ないので、通りは静かで落ち着いた佇まいだ。
電柱が地中化されているのかと思ったが、控えめに片側に寄せられてい
るのも景観を引き立てているように見える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/84/0cf013b1270c4e9c7812900615ac5208.jpg)
坂の途中に「御羽織屋」と言う家があった。
説明によると秀吉による小田原攻めの折、勲功により拝領した羽織を
所蔵していると言い、後にこれ見た家康からは記念の茶碗を与えられ、
それらを所蔵しているという石川家だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/79/be/2cb3e797cd17ee6759f787ca10c0c187.jpg)
生憎とこの日は拝観中止の札が張られ、雨戸が閉じられていたが、
是も五月の連休後の代休の性かもしれない。
また羽織劣化を考慮しての措置かも知れないが、真意の程は計り知る
ことは出来なかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/83/222f2c856bcaf191590b06c50345760c.jpg)
両側の雰囲気の良い民家には、伊勢屋、丸子屋、松屋などと屋号の
書かれた看板が下げられていて、そんな150mほどの坂道の集落を抜け
て行く。(続)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/c5/608a98fcd1340cbecac4921275227ec4.jpg)
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