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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

二階建ての町(JR乗り潰しの旅)

2014-08-06 | Weblog
 ずーっと海辺を走って来たので、駅も海辺かと思っていたが、線路はいつのまに
か随分と高いとこに上っていた。並走していた国道228号が遥か下の方に見える。



 江差の観光の中心は「いにしえ街道」で、その端に「旧中村家住宅」が有るが、
ここは町の中心部を通り抜けた先で、駅から2キロ程も離れている。
取りあえずそこまで歩き、ここから途中ぶらぶらと見所に立ち寄りながら戻ってこよ
うと、駅を後にした。



 ところが歩き始めて、ここが坂の多い町だと初めて知った。
元々この地は、東部に山岳が多く、それらが丘陵に成って海岸に迫っていて、その
段丘と海岸沿いを中心に町が開けているらしく、何かに「二階建ての町」と書かれて
いたのを、歩きながら俄かに思い出した。





 取りあえずその二階建て部分を目的地に向けて歩き出したが、この道がなかな
かタフな道で、緩くカーブしながら、何度も登り下りを繰り返す。
車なら何ともない坂であろうが、荷物を担いだ徒歩となると話は別で、距離以上に
時間を要してしまう。





 商店などの立ち並ぶ町中を抜け、急な坂を下りるとその通りが「いにしえ街道」で、
ここからもう一段下がると国道228号が走っている。
 このように「二階建ての町」では、切石坂、北前坂、馬坂、奉行坂など、名うての
急坂道が二階と一階とを結んでいる。こんな江差は紛れもなく坂の町である。(続)



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終着駅・江差(JR乗り潰しの旅)

2014-08-04 | Weblog
 沿線にチラホラと住宅が見え始めると上ノ国駅だ。
松前藩の祖・武田信広をまつる夷王神社や北海道最古の寺院・上国神社、アイヌ・
コシャマイン攻撃の基地となった花沢館跡など、沿線の周辺は史跡の宝庫らしい。



 ここら辺りで丁度松前半島を横切ったことに成り、駅を出て大きく進路を変えると、
目の前にパァッと海が開け飛び込んでくる。
と、どこからともなく、ハマナスの甘い香りが車内一杯に広がった。
左手には、はるか沖に奥尻島を望む内郷浜が延び、国道228号と並走しながら終
点の江差に向かうことになる。



 「江差の五月は江戸にもない」
ニシン漁で活気に溢れ、漁業と商業の町として賑わった江差は、江差線の終着駅
である。当時この駅は、ニシンの積み出しで大いに賑わった。



 しかし、ニシンの北上と共に町が寂れると、当然のことながら、運命共同体の駅
からも喧噪は薄れ、やがて何時しか消えてなくなってしまった。
 かつては広い構内に、ニシンを満載した貨車が溢れていたであろうが、今はその
線路も外され、赤茶けた地面と、草の生えた空き地が残るのみである。



 一面一線のホーム、到着した列車が折り返すだけの簡単な終着駅には、当時の
その面影をどこにも見ることが出来ない寂しい駅に成り下がっている。



 列車を降り、荷物預かりを探したが見付からず、やむなく荷物を担いだまま町中
へと繰り出した。
すぐに折り返す列車では観光も出来ず、その次の列車に乗ると決めたので、それ
までは3時間半近くある。(続)

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江差線の沿線(JR乗り潰しの旅)

2014-08-01 | Weblog
 木古内を出て、幹線や工事中の高架線と別れると右手に農村公園が見えてくる。
そこを過ぎると列車は、禅燈寺の境内を横切ると言う、全国的にも珍しいスポットを
通過する。
 車窓に木古内川が寄り添う頃、次第に線路の勾配がきつくなり、列車は生い茂る
木立を分け入るように山に向かう。



 エンジン音が高まるが列車のスピードは上がらず、まるで遊園地のトロッコ列車
かと思うほどゆっくりと登り、サミットを過ぎる。
山を下り始めると神明駅だ。ここは寂寥感溢れる駅として人気のスポットでもある。



 湯ノ岱駅ではかなりの乗客が下りて行った。
沿線には珍しい、一寸した町のようで駅から歩いて10分ほどのところには温泉が有
るらしい。又冬にはスキー場もオープンするようだ。
有人駅のここでは列車が行き違い停車する。
ホームでは珍しいタブレットの交換を見ることが出来る。





 駅を出るとすぐに「天の川」駅の駅名標が建っているらしいが、残念ながら見落と
してしまった。JRの正式な駅ではなく、線路わきを流れる天の川(天野川)に因んで
地元の団体が建てたものらしい。
その天の川は神明駅を過ぎたあたりから車窓左手に見え隠れしている。





 沿線の駅は簡素な駅舎が多い。
中にはかつて使われ廃車となった客車や貨車を置いただけの駅も有る。
その駅前に集落らしきものが無い所も多く、利用者が少ない事は容易に想像が付く。
こんなところには、なかなか金はかけられないという事か。(続)


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