昨日は啓蟄。朝、散歩をしていたら土筆が顔を出していた。
さて、人間も啓蟄となるとなんとなく行動を起こしたくなるもの。
冬でも関係なく飲み会という行動は常にあるが、だんながその飲み会で遅くなった。啓蟄とはいえ、夜に帰るにはまだ寒い。いつもなら、車なのでコートは着ないが、こういう時は、帰りにあちこち歩く段取りがあるらしく、久々に黒いコートを着ていった。
翌朝、車は金沢なので再びそのコートを着てのたまう。「長い間、このコートを着ていて気付かなかった・・・」襟が二重になっていて、寒いときはベルトがついていて、襟を立てたまま固定できる。おまけに、ベストが内側についていて、ファスナーをしめるとコートの前ボタンをはずしたままでもいける。なかなかいいコートではあるが・・何か違う。
どうも、誰かのコートを着てきたらしい。先に帰ったので誰かは困ったに違いない。なんのへんてつもないただの黒いコートが残ったわけだ。
おまけに、そのコートを着てタクシーに乗らず、加賀温泉駅から我が家まで歩いてきた。さぞ暖かく快適であったろう。持ち主には申し訳ない。
啓蟄ならぬ軽薄 すごもりのあるじあいかわらず コートのまえをひらく