ひとり稽古はあまり良い結果がでないので、ばたばた引くのはやめて、どうしたら真剣に引けるか考えた。
殿が元気な時は、時折「弓道大会しよう・・」と、ふたりで本数を決めて競射したことがある。それを思い出して、ひとり弓道大会をすることにした。ひとりで大会はないだろうが、弓を替えて引いてみる。殿が体力がなくなって16キロの弓が引けなくなったので、13キロを購入したのだが、それで冬の講習会に出たきりで、ついにそれも引けなくなり、日の目を見ることが出来なくなった。何とか生き返らせたいと、殿の弓を引いてみたら、案外いい感じだった。入り気が強いが、それくらいはかえっていいのではないかと言われたので弓道大会に出場。マコ弓と殿弓と、もうひと張りは以前からたまに引いている寸詰まりの弓。
ひとり3役で、2本ずつ引いては矢取りに行って、6本ずつ引いた結果、殿の弓が皆中。
寸詰まりは4中。わたしのは最下位3中。
ひとり予選会は終わって、小松の弓道大会へ殿の弓を持って行きデビューさせた。8射3中で家で引いたようにうまくはいかなかったが、とりあえず殿の弓を生かすことに成功。考えてみれば、弓を替えても引く人間は変わらないということに改めて気づいて、修練の足りなさを思い知らされる。