今年の黄葉は、夏が長かったせいか遅いと思っていたが、色づいたと思ったら風で大半のイチョウの葉が落ちてしまった。
同時に時が早く過ぎる気がする。
時の流れに身をまかせという歌があったが、身を任せていて気づいたら年を取っていたということになる。
人の命は決まっているという。
明日を生きられなかった人の明日を生きる自分は幸せかといえば、そうではない気がしてきた。
結局、決まっている人生の明日を引いていくので、「マイナス明日」ということになる。今日を生きたのだから「マイナス今日」なのか。
訳のわからないことを考える暇があったら勉強をしなさい。と、若ければ言うところだが、勉強した尻から忘れる年になってきた。
先日、お客さんで同級生という人がみえた。
「わたし覚えとるけ?」と、言われたが、覚えていなかった。
残念ながら、年を重ねると出会う人も多くなるので、頭の引き出しからこぼれる人もいると思うのだ。