
追っかけと言えば聞こえがいい(

実際のところは、ストーカーである。

もともと私は、老人と子供と動物にはモテルのだ。

アネゴンティ遺跡群のハヌマーン・テンプルで、
私のバックの中のバナナの匂いを嗅ぎつけて、
ズーーーーーッと後をつけて来た。

寺院への入口にある茶屋に自転車を置かせてもらおうと思った。
しかしタダで・・・と言うわけにはいくまい。
ずうずうしい人ならば、適当な場所に、
勝手に自転車を放置して行く事もできるだろうが、
実は・・・私は気が弱い・・・・。

そこで・・・茶屋に売っているバナナを買う事にした。
いくつかある房の中から7本程度の一番小さめな房を手に取り、
おっちゃんに値段を聞いたところ、6Rs(約18円)との事。
それほど高いとは思わなかったが、
細かいお金(コイン)が無かったので一応5Rsに値切って買った。
もっと値切る事も出来ただろうが、
目的は自転車を置かせてもらう事なので、
あまり値切りすぎておっちゃんの気分を損ねてもいけない。
5Rs(約15円)で自転車が無事であれば安いものだ。

もしかしたらバナナを買う所を、
猿に見られていたのかもしれない。
又は腹ごしらえに、2本ほど食べた所を見ていたのか?
寺院の入り口から着かず離れず等間隔で
階段の脇の手すりの上を歩いていたかと思えば、姿を消す。
諦めたのかと安心すれば、何処からともなく現れる。
私が立ち止まって景色を見ながら休んでいると、
そーーーっとバックへ手を伸ばす・・・・。
「シッ

決して遠くまでは逃げて行かない。
ついに根負けして、1本進呈した。
それでも、まだ着いてきたけれど・・・。




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