カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

裁判の傍聴。その②。

2011年08月08日 23時09分59秒 | 日記 / DAIRY
井上被告の場合は傍聴希望者が相当に多かったため、
整理券を配布する列は、日比谷公園を使用して並ばされた。

それもそうだ。オウム真理教の井上嘉浩と言えば、
当時は注目度は大変なものだった。

 しかも、コンピュータによる抽選であった。
時間が来て整理番号が貼り出されたが、
見事に当たった。くじ運は良いほうではない。
当たったのは嬉しかったが、こんな時に当たらず、
年末大売出しや宝くじに当たった方が、
何倍も嬉しいのに・・・と思った。

オウム法廷〈9〉
諜報省長官井上嘉浩 (朝日文庫)
クリエーター情報なし
朝日新聞社


 井上嘉浩、1969年京都府生まれ。
高校1年で阿含宗に入信し、16歳でオウム真理教の前身、
オウム神仙の会に入り、大学在学中に出家。
非常に信心深く、修行に際しては真面目で一生懸命であったそうだ。

真面目さがゆえに彼は麻原に寵愛され、地下鉄サリン事件を始め、
その他の事件にも重要な役割として関与した大物である。
2010年に死刑が確定した。

 日本を恐怖に陥れたあれだけの大事件である。
一億総オウム・ウオッチャーと言っても過言ではなかった時代である。

裁判の様子はニュースでも報道されており、
マインドコントロールの解けた彼が、
自分の犯した罪や教団の裏事情などを、
包み隠さず法廷で述べている事は知っていた。

 整理券を求めて並んだ時には解からなかったのだが、
裁判所にはTVで見る江川詔子さんや有田芳生さんもいた。
本人が並んだとは到底思えないので、
代わりに並ばせたアルバイトが当たったのだろう。

山口敏夫氏の裁判に比べて警備が厳重だった。
裁判所に入るときに金属探知機を通り、
 財布の中身まで調べられた。

確か裁判の様子が隠し撮りされ週刊誌に掲載された事があった
その直後だったように思う。

 裁判が始まると、井上被告は、検察官、裁判長の質問に、
震える声ではあったが、真面目に答えていたように記憶している。
真摯に反省しているように見受けられた。
真面目がゆえに盲信してしまい、
大罪を犯してしまった被害者に思えてくるのだった。

 正直者で良い人・・・・いやいや・・・彼は殺人犯である。
そう心に言い聞かせながら、この日は、最後まで傍聴した。

「オウム真理教」裁判傍聴記〈1〉
クリエーター情報なし
文藝春秋


2回の傍聴で感じたのは、
裁判はTVや映画の方が面白い・・・・と言う事だ。
当然の事ながら、あれは面白く見える様に脚色しているからだ。

この後、麻原の裁判の傍聴にも何回か並んだのだが、
残念ながら当たらなかった・・・・。
1度は、1番違いであったが、前後賞は無い。

   にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へにほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする