カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

【インド映画】 ~ラブ・イン・トーキョー~

2018年08月15日 21時19分59秒 | 映画 / MOVIE
今から52年前、東京オリンピックの後1966年に公開された。
日本で初めて撮影されたインド映画である。興行成績は第5位。
当時のインドではラブ・イン・トーキョー・ブームが、
巻き起こっていたと言う事である。

半世紀前の作品なのだが知ってるインド人が結構いて、
日本人だと解ると劇中歌を口ずさんでくれる事がある。
そのフレーズは「サヨナラ サヨナラ」と言う日本語なのであるが、
会ったばかりなのにすぐさま別れの挨拶になる。
私もせっかくなので少し覚えてみた。



 <ストーリー> 

アショーク(ジョイ・ムケルジー)は気乗りしないお見合いの席から、
口実を作って逃げる。その頃アショークの家には、
その昔、日本で知り合った日本人女性と結婚したため、
勘当されていたアショークの兄夫婦が亡くなったとの知らせが届いた。
母親ガヤトリ・デヴィ(ロリータ・パワル)は2人が残した息子を引き取る事を決心し、
アショークにその子を日本から連れてきてほしいと頼む。

アショークの友人マヘーシュ(メームード)には
シーラ(シュバ・コーテ)と言う恋人がいたが、
父親が別れさせようとしてシーラを日本に行かせる。

これ幸い東京にやって来たアショークに、
兄の息子のチクーは「僕は日本人だから、インドなんか行かない。」と言って、
アショークの目を盗んで逃げ出してしまう。

東京に住む舞踏家のアーシャ(アーシャ・パレク)は叔父が、
財産を狙ってプラン(プラン)と結婚させようとしている事を知り家出する。
同じように逃げ出してきたチクーとアーシャは偶然に出会い、
一緒に逃げる事にする。

追跡から逃れるためアーシャはターバンを巻き髭をつけて、
シク教徒の男に変装しアショークからチクーをかくまう。
  いくら変装しても小柄だし声が女性ではバレると思うのだが・・・

そしてチクーの叔母にまで変装してアショークを翻弄しようとするが、
アショークに惚れられてしまう。

  この場面で名曲「サヨナラ サヨナラ」が流れる



そんなアショークの恋愛相談にのっているうちにアーシャも
次第に心を動かされるようになっていく。

一方、シーラを追ってマへーシュも東京へやってきたが、
シーラの父親に見つかり逃げ回っているうちにアショークと出会う。

  このマヘーシュが変装した日本語、英語、ヒンディー語に
  グジャラート語やマラティー語まで操るインターナショナル芸者は、
  ドリフターズのコントみたいで面白かった。



  私の知らない1964年の東京オリンピック当時の、
  東京の風景も楽しめる。羽田空港、東京タワー、皇居、
  銀座、首都高速、モノレール、地下鉄、東京駅、上野駅、
  ロマンスカー、国立競技場、百貨店、歌舞伎座、
  ボーリング場、ビアガーデン、船橋ヘルスセンターまで登場。

  東京の設定なのに箱根、宮島、広島、須磨なども登場。
  まぁ古い日本人なら気づくかもしれないがインド人は解らない。

途中でアショークがアーシャの変装に気づいてからは、
二人は愛し合うようになる。
そこへアショークの母親が結婚相手の親子と一緒に日本へやって来る。
アショークは説得を試みるが許されない。

アーシャはアショークの事を思って身を引きプランと結婚を承諾する。
その時、亡くなった父親の遺言状が公開され、
それにはアーシャが叔父の娘だった事が書かれていた。

それを知った叔父はいきなり掌を返し、
プランとの結婚はなかった事にしようとするが、
プランはアーシャを連れ去ってヘリコプターで逃亡する。

アショークはヘリに飛び乗り(トム・クルーズか?)、
プランを突き落としてアーシャと一緒に地上へ戻ってくる。
ヘリの操縦が出来たのも不思議。

と・・・強引な幕引きの52年前の映画だった。

ちなみにジョイ・ムケルジーはラーニー・ムケルジーの叔父で2012年に死去。

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コメント (2)
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