WBA世界バンタム級チャンピオン WBA世界バンタム級2位
井上 拓真 (大橋) 堤 聖也(角海老宝石)
20勝(5KO)1敗 11勝(8KO)2分
かわすのが上手い井上選手が堤選手の突進をどうさばくか。
さばく事ができれば井上選手の圧勝であろう。
スイッチヒッターの堤選手はさばかれないよう距離をつぶして
最後まで手を出し続ける事が出来れば勝機はある。
戦前の予想では勝つのは井上選手、勝って欲しいのは堤選手。
との声が多かったのには驚いたが、私もそう思う。
両者共に黒色のトランクスとグローブであったが、
知らない人が見分けるなら金髪が堤選手。
写真左側:黒色の頭髪が井上選手。
写真右側:金色の頭髪が堤選手。
1ラウンド:堤選手は右構えでスタートしジャブの差し合い。
井上選手は左ジャブから右アッパー、堤選手は井上選手を軸にして回る
井上選手の左フックが軽く当たる。
(井上選手:10-9:堤選手)
2ラウンド:堤選手は左ボディを打って前進。井上選手は左フック。
堤選手がスイッチしながら連打。
(井上選手:9-10:堤選手)
3ラウンド:堤選手は前進しながら攪乱するようにパンチを振り回す。
井上選手は右アッパーを突き上げる。堤選手は左ジャブから右ボディ、
左ボディ、井上選手のワンツー。堤選手がロープに詰め上下に連打。
(井上選手:9-10:堤選手)
4ラウンド:堤選手が左ジャブを突いて前進、井上選手のワンツー。
堤選手がロープに詰めて連打、右ストレート。
(井上選手:9-10:堤選手)
5ラウンド:堤選手が強引に前に出て連打。井上選手は右アッパー、
堤選手の右フック、左ボディ、右フック。井上選手は右アッパーで応戦。
堤選手がペースを握る。ここまでは予想通りの展開。
(井上選手:9-10:堤選手)
6ラウンド:堤選手が前進しコーナーに詰めて連打。
全てが当たっているわけではないが全体的に押している。
井上選手の右ストレート。堤選手はかまわず連打、左フック。
井上選手の右ストレート。堤選手は左ボディから、右ストレート、
右フックと回転良く連打。
(井上選手:9-10:堤選手)
7ラウンド:堤選手の左右フック、左ボディアッパー、
井上選手の右アッパー、右フック。堤選手は右ボディから左右のフックで
追って行く。堤選手が左目の下をカット、これは井上選手の有効打。
(井上選手:10-9:堤選手)
8ラウンド:カットした堤選手が猛然と前進してコーナーへ詰め連打。
井上選手が右アッパーを突き上げるが、堤選手はかまわず左右フックを連打。
(井上選手:9-10:堤選手)
9ラウンド:堤選手が左右ボディ。井上選手の左フック、堤選手は
左ボディから右フック。井上選手の右アッパー、堤選手は左アッパー。
(井上選手:9-10:堤選手)
10ラウンド:堤選手が前進して左フックを当てると井上選手が
バランスを崩しよろけながらロープまで後退するとレフェリーは
ダウンと宣告。スリップダウンとの抗議をするがダウンをとられる。
私はロープがなければ倒れたと思うのでダウンだと思うが、
意見の分かれるところではある。
ダメージはなかった井上選手は立ち上がり右フック、左アッパー、
堤選手は左右のボディ。堤選手は左目の上もカット。
これも井上選手の有効打。
(井上選手:8-10:堤選手)
11ラウンド:インターバルでお父さんのゲキが入った井上選手は
左フックから右ストレートを強振。堤選手は左右のフックで応戦。
打ち合いになるが井上選手の有効打が多いか。
(井上選手:10-9:堤選手)
12ラウンド:堤選手が先には左ボディ、右フック、左右のボディを当てる。
井上選手は右フック、頭をつけての打ち合い。堤選手がロープに押して
右ストレート、左右ボディ、ワンツー。
(井上選手:9-10:堤選手)
私の採点は117-110で堤選手の勝利。
公式採点は114-113、115-112、117-110。
3-0の判定で堤選手が新チャピオンとなった。
終始、前に出て最終ラウンドまで連打を続けた堤選手、
上手くかわしながら右アッパーを単発でも当て続けた井上選手。
パンチを受けても攻撃を止めなかった堤選手の執念が実った。
これは角海老宝石ジムに貼ってあったポスター。
おめでとう!
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