2000年刊行の樋口明雄の山岳冒険小説。
山を舞台にした冒険小説と言うジャンルになるみたい。
冒険と言うよりハードボイルド。
佐伯鷹志と言う元警視庁のSPが主人公。
刑事や探偵じゃなく元SPって新しい(私的には)。
SPってボディガードみたいなイメージだ。
両親に連れられて元首相の政治集会に行った時に、
ステージの後方や両脇に4・5人の盾を持ったスーツ姿の男性がいた。
盾と言っても機動隊の持つジュラルミンの盾ではなく、
スーツケース程度の鞄型の物だった。
ホールの集会だったので街頭とは違い警護しやすいと思うけど、
それでも4・5人いたから安倍元首相が狙撃された時は、
なんと無防備な・・・と思たものだ。
話を戻して、佐伯は首相候補者の警護をしている時に、
闇の部分を知ってしまった事で命を狙われる。
(そんなことがあるとは。)
狙撃されなんとか命を取り留めた佐伯はSPを辞め、
山岳警備隊の隊員となった。
佐伯鷹志の父は伝説の山岳警備隊員であり、
山で遭難した登山者を救出しに行き雪崩に巻き込まれて死んでいた。
佐伯は父親が死んだ山に導かれるように自身も山岳警備隊員となった。
そんな佐伯に掃除屋と呼ばれる警察庁内の闇組織の追手が迫る。
(そんな組織があるとは。)
掃除屋と佐伯との戦い、佐伯を助ける山岳警備隊員との戦いは
厳しい冬山の雪と寒さの中で繰り広げられる。
警察VS警察の戦いである。
・・・・そんな事があるなんて・・・である。
ちょっと前にエベレスト登山の本も読んだけど、
登山って厳しいなんてもんじゃない。
その上、厳しい冬山でハードボイルドの戦いが起きるなんて、
怖すぎる・・・。高所恐怖症だし。
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