(ライフハッカー[日本版])
親だって人間ですから、どんなに気を付けていてもミスをします。でも、もっと怖いのが、良かれと思ってやったことが子どもの未来を(悪い方に)変えてしまうこと。我が子の人生を棒に振らせないためにも、下記の避けるべき行為7つをしっかり覚えておいてください。
このリストは「Forbes」に掲載されたもので、著者はリーダーシップの専門家であり作家でもあるティム・エルモア博士です。博士によると、「過度の甘やかし」が、将来のリーダーになる資質を奪ってしまうのだとか。
親世代は、上の世代からされたことの埋め合わせをしようとします。現在子育て中の親の多くは、将来のことよりも今を大切にしてきた世代です。つまり、明日への備えよりも今日の幸せが第一。これは、反動ではないかと私は思うのです。
今の親世代は、その親から「明日に備えろ」と言われて育ちました。「お金は使わずに貯めて、退職後に備えろ」と。私たちはその反動で、「今を大切に」というメッセージに、もろ手を挙げて賛成してしまうのです。
もちろん私たちは今を楽しんでしかるべきですし、実際にそうしてきました。そして多くの人がクレジットカード負債に悩まされたり、楽しいことを後回しにできなくなってしまったのです。これは私たちにとって最大の難問です。本当は、今日だけでなく明日のことも考えられれば、もっといい結果が得られるはずなのに。
私たちがついやってしまう子育て
1. リスクから隔離する
我が子を守りたいと思うのは至極当然のことですが、通常の失敗や痛み(仲たがいや擦り傷)は経験させなければなりません。さもないと、恐怖症、傲慢な態度、低い自尊心のいずれか(または全て)になる可能性があります。
2. 手を出しすぎる
自ら問題を解決させないのは問題です。
3. 褒めすぎ
自尊心の低い子どもの場合、褒めすぎはかえって逆効果になることがあります。さらに、「全員横並び」的な発想をしたり、子どもの悪い態度を改めないでいると、ずる賢くて嘘つきのくせに困難に立ち向かえない子どもになってしまうことも。褒めるのであれば具体的に、能力よりも努力を褒めましょう。
4. 甘やかし
特に子どもが複数いる親は、何かいいことをした報酬として、何でも欲しいものをあげてしまいがちです。ところが、片方だけに報酬をあげるともう一方に対して不公平なのではないかと感じてしまいます。そのような考え方は現実的ではないばかりか、「成功は自分の行動と善行にかかっている」ことを教える機会を失ってしまうことになります。
5. 自らの挫折経験を語らない
自分が経験したミスや不安について語ることで、我が子の「やり抜く力」を鍛えることができます。
6. 知能や才能を成熟と誤解する
賢い子どもは大人っぽく見えますが、実際はそうではありません。彼らは感情的にも肉体的にも、まだ十分に成熟してはいないのです。
7. 模範になっていない
「私の真似をするのではなく、言った通りにしなさい」なんて言ってませんか? 子どもは驚くほど親のことを見ています。
以上、「そんなの常識」と思うかもしれませんが、ともすると短期的な見方をしてしまうのが子育てというもの。ここで紹介した7点を意識して、長い目で子育てに取り組みましょう。
7 Crippling Parenting Behaviors That Keep Children From Growing Into Leaders|Forbes
Melanie Pinola(原文/訳:堀込泰三)
アメリカの親も日本の親も子育ヤ育児と言う点の短所では、共通性が有るのでは有りませんか。親の背中を子供は見ている。親は子供の鏡でと言う諺通りです。