アイドル活動をしていた女性が岩埼容疑者に刺された現場=東京都小金井市で2016年5月21日午後10時23分、小出洋平撮影
(毎日新聞)
◇自宅への急行指
アイドル活動をしていた大学生の冨田真由さん(20)が東京都小金井市で刃物で刺された事件で、事件発生時に冨田さんから110番を受けた警視庁通信指令本部が、通報場所の位置情報を確認せず、武蔵野市にある冨田さんの自宅に警察官を向かわせていたことが分かった。このため事件現場への到着が遅れた可能性がある。警視庁は手順にミスがあったことを認め、「位置情報の確認をすべきだった」としている。
警視庁は25日、冨田さんを刺したとして逮捕された京都市右京区の会社員、岩埼(いわざき)友宏容疑者(27)=殺人未遂などの容疑で送検=に関する冨田さんからの相談など、事件の一連の経過を公表した。
警視庁によると、冨田さんの相談を受けていた武蔵野署は、緊急時に迅速に対応するため今月20日、冨田さんの携帯電話番号を「110番緊急通報登録システム」に登録した。冨田さんは21日午後5時5分12秒に携帯電話で110番。通信指令本部がこれを受けたが、「助けて、きゃー」という悲鳴で会話にならず、担当者の呼びかけに応じなかった。通話状態は10分45秒にわたり続いたという。』
携帯電話のかけている場所を特定し、確認するのは難しくないと思います。
この際、緊急通報登録システムの登録内容に基づき、通信指令本部に冨田さんの名前や武蔵野市にある自宅住所が表示された。同本部は武蔵野署に自宅に向かうよう指示。しかし、携帯電話の位置情報を手動で確認する作業を行わず、現場の場所は把握しなかった。
今回のように110番の通報者が会話できない状態の場合、位置情報を確認することになっている。通信指令本部は「住所地が表示されたので、そこに確認に行かせることに集中してしまった」と釈明している。
岩埼容疑者は21日にJR武蔵小金井駅近くで冨田さんを待ち伏せし、午後5時過ぎに襲撃したとされる。冨田さんの110番から1分45秒後に、現場にいた目撃者から「男が女性の首を刺している」と110番があり、通信指令本部は小金井署に指令して現場に警察官を向かわせた。警察官が現場に到着したのは冨田さんの110番から約7分後の5時12分14秒だった。
今回の事態を受け警視庁は6月中にも、緊急通報登録システムに登録している電話番号から通報があった場合、自動的に位置情報が表示されるシステムを導入するとしている。【斎川瞳、神保圭作、黒川晋史】
今の時代携帯電話をかけている場所を直ぐに特定するのは、そんなに難しくないと思います。
最新機器に頼りすぎずに使うのは人間で、機械ではないとい言うことです。
警察担当者の機敏な判断と対応が、一刻を争う事件には必要とされます。
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