前回に引き続きフランス関連のジャズです。本日紹介するのはMJQのピアニストであるジョン・ルイスとフランスのギタリスト、サーシャ・ディステルとの共演作ですね。録音は1956年12月、MJQの一員として訪欧中のジョン・ルイスがパリで録音したもので、共演のディステルのギターもさることながらフランスの誇る名テナー、バルネ・ウィランの参加が目を引きます。リズムセクションは録音日で異なっており、12月4日がパーシー・ヒース(ベース)とケニー・クラーク(ドラム)、12月7日がピエール・ミシュロ(ベース)とコニー・ケイ(ドラム)です。フランス人のミシュロを除けば新旧のMJQメンバーというのも注目ポイントですね。

曲は全て有名なスタンダードばかりですが、演奏の質が高いのでどれを聴いてもハズレなしです。特に当時19歳(!)だったバルネ・ウィランが素晴らしく、“Dear Old Stockholm”や“All The Things You Are”での力強いテナーに思わず聴き惚れてしまいます。ジョン・ルイス最大の名曲“Afternoon In Paris”はこのために書かれたわけではありませんが、やはりフランスの空気を感じられる本作のバージョンが一際充実の出来です。ミルト・ジャクソンの名曲“Bags' Groove”ではディステルとウィランが黒人顔負けのブルージーな演奏を聴かせてくれます。ジョン・ルイスはと言うと、MJQでもそうなんですがピアノソロでも派手にアピールする訳ではなく、フランスの俊英2人をサポートしているという感じが好ましいですね。エッフェル塔をバックにしたジャケットも印象的な名盤です。

曲は全て有名なスタンダードばかりですが、演奏の質が高いのでどれを聴いてもハズレなしです。特に当時19歳(!)だったバルネ・ウィランが素晴らしく、“Dear Old Stockholm”や“All The Things You Are”での力強いテナーに思わず聴き惚れてしまいます。ジョン・ルイス最大の名曲“Afternoon In Paris”はこのために書かれたわけではありませんが、やはりフランスの空気を感じられる本作のバージョンが一際充実の出来です。ミルト・ジャクソンの名曲“Bags' Groove”ではディステルとウィランが黒人顔負けのブルージーな演奏を聴かせてくれます。ジョン・ルイスはと言うと、MJQでもそうなんですがピアノソロでも派手にアピールする訳ではなく、フランスの俊英2人をサポートしているという感じが好ましいですね。エッフェル塔をバックにしたジャケットも印象的な名盤です。