グラント・グリーンと言えばブルーノートの看板ギタリストとして、ソウルジャズ路線をメインに、ハードバップからモードまで幅広いジャンルで活躍しましたが、本作は陽気なジャケットが物語るように楽しいラテンアルバムです。このアルバムが録音された1962年はスタン・ゲッツを筆頭にジャズ界にボサノバブームが巻き起こったところですが、本作は有名な“Brazil”は収録されているものの、どちらかと言うとアフロキューバン的な色彩が強い作品となっています。グリーンのプレイもボサノバ風の爽やかギターではなく、ホーンライクなフレーズを次々と繰り出すいつものスタイルですし。
サポート・メンバーはジョニー・エイシア(ピアノ)、ウェンデル・マーシャル(ベース)、ウィリー・ボボ(ドラム)、カルロス・バルデス(コンガ)、ガーヴィン・マッソー(シェケレ)。打楽器が3つもあるところがラテンの特徴ですね。お薦めはカウント・ベイシー楽団の名演でも知られるアフロキューバンの名曲“Mambo Inn”とブラジルの準国歌とでも言うべき“Brazil”。どちらも爽やかなラテンのビートに乗って、グリーンが縦横無尽にソロを繰り広げます。チャーリー・パーカーのラテン風バップナンバー“My Little Suede Shoes”のカバーも秀逸です。ただ、哀愁たっぷりの“Besame Mucho”はさすがにメロディがベタ過ぎるか?お茶目なジャケットも印象的な1枚です。
サポート・メンバーはジョニー・エイシア(ピアノ)、ウェンデル・マーシャル(ベース)、ウィリー・ボボ(ドラム)、カルロス・バルデス(コンガ)、ガーヴィン・マッソー(シェケレ)。打楽器が3つもあるところがラテンの特徴ですね。お薦めはカウント・ベイシー楽団の名演でも知られるアフロキューバンの名曲“Mambo Inn”とブラジルの準国歌とでも言うべき“Brazil”。どちらも爽やかなラテンのビートに乗って、グリーンが縦横無尽にソロを繰り広げます。チャーリー・パーカーのラテン風バップナンバー“My Little Suede Shoes”のカバーも秀逸です。ただ、哀愁たっぷりの“Besame Mucho”はさすがにメロディがベタ過ぎるか?お茶目なジャケットも印象的な1枚です。