JR東日本のIC乗車カード・電子マネー「Suica」を使い始めて約半年。(使い始めの記事)
今のところ鉄道の乗車には使えない秋田でも、僕としてはなかなか便利に使っている。
秋田の某イオン系列店舗で使ったら、レジのおばさんに「Suicaは(決済時に)“ピピッ”と鳴るんですね!」と驚かれたことがあった。秋田では「ワオンっ」と鳴るWAON使用のお客が圧倒的に多く、Suicaを使う客は少ないのだろう。
そして旅行する時にはさらに便利で、手放せなくなってしまった。
売店や自販機(これらは秋田でも使える)はもとより、駅ビルのお土産、東京近郊の普通列車グリーン券(ちょっとした贅沢)など、ある程度の金額をチャージしておけば、移動中はまったく現金に触れずに過ごせると言っても過言ではない。
仙台駅にあったのは、噂に聞いていた
「Suicaロッカー」
Suicaで決済する貸しロッカーだ。「コインロッカー」と呼びたくなるが、Suicaで決済するから“コイン”の出番がないわけだ。見た限り、仙台駅構内のすべてのロッカーがこのタイプになっていた。Suicaを持っていない人はどうすればいいんだと思ったら、現金決済にも対応していた(その場合は“コイン”ロッカーか)。
扉が白いものと緑色のものがあるが、機能に差はないようだ。
小型サイズのロッカーでは一般的な「1日300円」のもののほか、同サイズで「6時間200円」というのがあった。
小さく「キーレスロッカー」とも表示があった。僕はコインロッカーを使う時、カギをなくさないかいつも心配してしまう。札幌駅や名古屋駅の一部では「レシートに印字されるバーコードがカギになる」ロッカーを使ったことがあったが、財布に収まるレシートなら紛失する恐れが少なく安心できた。
このロッカーでは、Suicaで決済した場合はそのSuica自体がカギになり、現金決済の場合はレシートにカギ代わりの暗証番号が印字されるらしい。
操作部分。タッチパネルとおなじみの黒いSuicaリーダーがある
カギやロッカーのメーカー「アルファ」社製。英語・ハングル・中国語表示に対応しており、Suicaの残額照会もできる(残高不足だと使えないからだろう)。
荷物を入れる箱と操作部が少し離れているのがやや戸惑うが、画面の指示に従えば迷うことはない。
さらに、
空いている他のロッカーの場所まで分かる!
画面中央に「×空き無し」のロッカーがあるが、これは工事で閉鎖されていたため。
Suicaで決済してもレシート(ご利用証明)が出てきた
「ラーメン屋の右」といったようにそのロッカーの設置場所が記載されるのは親切。
とても便利だったので、他の駅にも広まってほしいなと思いながら、秋田駅を見てみると…
あった!(左半分)
中央改札付近のみどりの窓口隣の待合室内や、駅前交番横のロッカーは従来のカギ式だったが、アルス側の「weロード」へ行く階段の踊り場に設置されたロッカーの半分だけがSuica対応になっていた。マイナーな場所から更新したもんだ。撮影時はSuica式の方もちゃんと利用されていた(使用中の箱の横が赤く点灯している)。
仙台のとは違う機種だが、画面は似ている
ただし空きロッカー情報表示はなく、中国語は簡体(中国本土で使われる)と繁体(台湾・香港で使われる)両方が表示できる。
※その後の様子はこちら
3月13日から、僕が持っているような単独のカードタイプのSuicaでも「Suicaポイントクラブ」に登録できるようになる(個人情報を登録して「My Suica」にする必要あり)。
登録すれば、一部店舗で利用額に応じてポイントが貯まったり、Yahooポイントなど他のポイントを振り替えたりできるそうなので、利用したい。
先日、静岡県のJR東海身延線の無人駅にて
青いシートが掛けられた箱が2つ、各駅に設置されていた。これは「簡易TOICA改札機」。要するにICカード乗車券のリーダー/ライター(入場用と出場用に分かれている)。
JR東日本でも同機能のものが一部駅に設置されているが足が細くスマート。JR東海のはゴミ箱みたいな形で、格好悪い。
JR東日本の簡易改札機(写真は新幹線用)
JR東海では、3月13日からICカード乗車券「TOICA」エリアを拡大(もちろんSuicaも相互利用可)し、上の写真の身延線の富士-西富士宮間も新たにエリアになる。同区間はワンマン電車が多く無人駅も多い。
同様の性格の路線である名古屋近郊の関西本線は既にTOICAエリアになっているが、無人駅で降車の際は「カードを車内で運転士に提示」→「駅の出場用簡易改札機にカードをタッチ」するように案内されていたので、同じシステムになると思われる。
同時に、TOICAの電子マネーサービスが遅ればせながら始まる。リリースによれば、東海道新幹線停車駅などの売店・自販機、名古屋・静岡駅などの駅ビルなど、250店舗、335自販機で使用できるそうで、東海地方の旅もキャッシュレス化が進みそう。コインロッカー(いや、TOICAロッカーか)はまだないようなので、今後に期待。
ただし、ちょっと気にかかる点が。
静岡県の富士市・富士宮市などを走る路線バス「富士急静岡バス」は、山梨県に本拠地がある富士急行のグループ。
「富士山ナンバー」で、ピンクの「PASMO」シール
富士急は関東圏の私鉄だから「PASMO」に加盟しており、富士急静岡バスでもICカードが利用可能(2008年から)。PASMOはSuicaと相互利用できるから、富士宮辺りではJR東海よりも先に、バスでICカード(SuicaとPASMO)が利用できていたことになり、ちょっと意外。
だたし、TOICAとPASMOは相互利用できないため、TOICAではバスに乗れないし、PASMOではJR東海に乗れない。だけど、Suicaなら両方に乗れる。
つまり、富士急静岡バスとJR東海を1枚のICカードで利用するには、(ここが地盤ではないJR東日本が発行する=当地では購入できない)Suicaを使うしか選択肢がない。
また、静岡県内のイオン系列のスーパー(ジャスコとマックスバリュ東海で確認)でも、Suica決済が可能だった。(秋の時点では山陰のサティではできなかったのだが…)
これは、来月からはTOICAでも決済できるはずだが、やはり地盤でない「Suica」のボタンを押して支払いするというのが、直感的でなくややこしそう。
ほかにも静岡鉄道関連、近い将来導入される名鉄・名古屋市営地下鉄も、相互利用の相関関係が複雑そう。
とても便利な電子マネーだが、上記の通り、似通った規格やシステムが乱立していて分かりにくい。前も書いたけど、うまく統一・共通利用できないものだろうか。分厚くて重いICカードを何枚も財布に入れなければならないのは本末転倒だ。
僕の場合、とりあえずはSuica1枚で大丈夫そうだけど。
今のところ鉄道の乗車には使えない秋田でも、僕としてはなかなか便利に使っている。
秋田の某イオン系列店舗で使ったら、レジのおばさんに「Suicaは(決済時に)“ピピッ”と鳴るんですね!」と驚かれたことがあった。秋田では「ワオンっ」と鳴るWAON使用のお客が圧倒的に多く、Suicaを使う客は少ないのだろう。
そして旅行する時にはさらに便利で、手放せなくなってしまった。
売店や自販機(これらは秋田でも使える)はもとより、駅ビルのお土産、東京近郊の普通列車グリーン券(ちょっとした贅沢)など、ある程度の金額をチャージしておけば、移動中はまったく現金に触れずに過ごせると言っても過言ではない。
仙台駅にあったのは、噂に聞いていた
「Suicaロッカー」
Suicaで決済する貸しロッカーだ。「コインロッカー」と呼びたくなるが、Suicaで決済するから“コイン”の出番がないわけだ。見た限り、仙台駅構内のすべてのロッカーがこのタイプになっていた。Suicaを持っていない人はどうすればいいんだと思ったら、現金決済にも対応していた(その場合は“コイン”ロッカーか)。
扉が白いものと緑色のものがあるが、機能に差はないようだ。
小型サイズのロッカーでは一般的な「1日300円」のもののほか、同サイズで「6時間200円」というのがあった。
小さく「キーレスロッカー」とも表示があった。僕はコインロッカーを使う時、カギをなくさないかいつも心配してしまう。札幌駅や名古屋駅の一部では「レシートに印字されるバーコードがカギになる」ロッカーを使ったことがあったが、財布に収まるレシートなら紛失する恐れが少なく安心できた。
このロッカーでは、Suicaで決済した場合はそのSuica自体がカギになり、現金決済の場合はレシートにカギ代わりの暗証番号が印字されるらしい。
操作部分。タッチパネルとおなじみの黒いSuicaリーダーがある
カギやロッカーのメーカー「アルファ」社製。英語・ハングル・中国語表示に対応しており、Suicaの残額照会もできる(残高不足だと使えないからだろう)。
荷物を入れる箱と操作部が少し離れているのがやや戸惑うが、画面の指示に従えば迷うことはない。
さらに、
空いている他のロッカーの場所まで分かる!
画面中央に「×空き無し」のロッカーがあるが、これは工事で閉鎖されていたため。
Suicaで決済してもレシート(ご利用証明)が出てきた
「ラーメン屋の右」といったようにそのロッカーの設置場所が記載されるのは親切。
とても便利だったので、他の駅にも広まってほしいなと思いながら、秋田駅を見てみると…
あった!(左半分)
中央改札付近のみどりの窓口隣の待合室内や、駅前交番横のロッカーは従来のカギ式だったが、アルス側の「weロード」へ行く階段の踊り場に設置されたロッカーの半分だけがSuica対応になっていた。マイナーな場所から更新したもんだ。撮影時はSuica式の方もちゃんと利用されていた(使用中の箱の横が赤く点灯している)。
仙台のとは違う機種だが、画面は似ている
ただし空きロッカー情報表示はなく、中国語は簡体(中国本土で使われる)と繁体(台湾・香港で使われる)両方が表示できる。
※その後の様子はこちら
3月13日から、僕が持っているような単独のカードタイプのSuicaでも「Suicaポイントクラブ」に登録できるようになる(個人情報を登録して「My Suica」にする必要あり)。
登録すれば、一部店舗で利用額に応じてポイントが貯まったり、Yahooポイントなど他のポイントを振り替えたりできるそうなので、利用したい。
先日、静岡県のJR東海身延線の無人駅にて
青いシートが掛けられた箱が2つ、各駅に設置されていた。これは「簡易TOICA改札機」。要するにICカード乗車券のリーダー/ライター(入場用と出場用に分かれている)。
JR東日本でも同機能のものが一部駅に設置されているが足が細くスマート。JR東海のはゴミ箱みたいな形で、格好悪い。
JR東日本の簡易改札機(写真は新幹線用)
JR東海では、3月13日からICカード乗車券「TOICA」エリアを拡大(もちろんSuicaも相互利用可)し、上の写真の身延線の富士-西富士宮間も新たにエリアになる。同区間はワンマン電車が多く無人駅も多い。
同様の性格の路線である名古屋近郊の関西本線は既にTOICAエリアになっているが、無人駅で降車の際は「カードを車内で運転士に提示」→「駅の出場用簡易改札機にカードをタッチ」するように案内されていたので、同じシステムになると思われる。
同時に、TOICAの電子マネーサービスが遅ればせながら始まる。リリースによれば、東海道新幹線停車駅などの売店・自販機、名古屋・静岡駅などの駅ビルなど、250店舗、335自販機で使用できるそうで、東海地方の旅もキャッシュレス化が進みそう。コインロッカー(いや、TOICAロッカーか)はまだないようなので、今後に期待。
ただし、ちょっと気にかかる点が。
静岡県の富士市・富士宮市などを走る路線バス「富士急静岡バス」は、山梨県に本拠地がある富士急行のグループ。
「富士山ナンバー」で、ピンクの「PASMO」シール
富士急は関東圏の私鉄だから「PASMO」に加盟しており、富士急静岡バスでもICカードが利用可能(2008年から)。PASMOはSuicaと相互利用できるから、富士宮辺りではJR東海よりも先に、バスでICカード(SuicaとPASMO)が利用できていたことになり、ちょっと意外。
だたし、TOICAとPASMOは相互利用できないため、TOICAではバスに乗れないし、PASMOではJR東海に乗れない。だけど、Suicaなら両方に乗れる。
つまり、富士急静岡バスとJR東海を1枚のICカードで利用するには、(ここが地盤ではないJR東日本が発行する=当地では購入できない)Suicaを使うしか選択肢がない。
また、静岡県内のイオン系列のスーパー(ジャスコとマックスバリュ東海で確認)でも、Suica決済が可能だった。(秋の時点では山陰のサティではできなかったのだが…)
これは、来月からはTOICAでも決済できるはずだが、やはり地盤でない「Suica」のボタンを押して支払いするというのが、直感的でなくややこしそう。
ほかにも静岡鉄道関連、近い将来導入される名鉄・名古屋市営地下鉄も、相互利用の相関関係が複雑そう。
とても便利な電子マネーだが、上記の通り、似通った規格やシステムが乱立していて分かりにくい。前も書いたけど、うまく統一・共通利用できないものだろうか。分厚くて重いICカードを何枚も財布に入れなければならないのは本末転倒だ。
僕の場合、とりあえずはSuica1枚で大丈夫そうだけど。