実りの秋を迎え、秋田市内の田んぼでは稲刈りが終盤を迎えている。
先週の秋田市内各所(飯島、外旭川、楢山、仁井田地区)の田んぼのようすです。
飯島地区
今年の稲刈りは9月20日頃から始まり、先週初めの段階では半分強は終わっていただろうか。残りも今週末でほとんど刈り取られただろう。
刈り取られた跡から伸びた芽。「ひこばえ」ってやつ
実りの時期の田んぼは、ほんとうに美しい。
農家の皆さんの仕事場でもあるけれど、勝手に撮影させてもらった。
「稲田を渡る風」なんてタイトルを付けたくなる
「輝く稲」
かかしがいた。珍しい
まだ真っ赤じゃないけど赤トンボ
田んぼ沿いの道を歩くと、その気配を敏感に察知し、何匹ものバッタ類がぴょんぴょん跳んでイネの中へ逃げていく。
その姿を見つけるのは難しいが、やっと撮影できた。
バッタ
キリギリスとかカマキリはうちの庭にもいるけど、バッタはいない。久しぶりに見た。
さて、刈り取りが遅れている田んぼは、どういう理由で遅くなっているのだろうか。
各農家の予定、植え付け時期などの都合もあるのだろうが、品種が違うのではないかと思っていた。主力のあきたこまちでなく、餅米とか、特殊な品種なのかと思っていたが、素人には分からない。
そんな、ある田んぼでは
「めんこいな」という味のある文字の札(トンボが止まってる)
「めんこいな」は東北地方各地の方言で「かわいいな」という意味だが、ここではそうでなく、米の品種名。
「あきたこまち」に続く主力品種として秋田県農業試験場が育成した新品種。1999年に秋田県の奨励品種となり、流通している(食べたことないけど)。
国の試験研究機関「農業・食品産業技術総合研究機構・東北農業研究センター(東北農研)」サイトの「東北のイネ品種熟期」に稲が熟する時期の早晩(秋田県大曲でのデータ)がまとめられていた。
6段階に分かれていて、例えばコシヒカリはいちばん遅い「晩生」、ササニシキやひとめぼれは遅い方から2番目の「中晩」。
そして、あきたこまちは早い方から3番目の「早晩」で、めんこいなは「中晩」。
つまり、「あきたこまち」より「めんこいな」の方が、(田植えが同時期なら)収穫時期が遅いということになるはず。
他の田んぼでも、残っているのはめんこいななのかもしれない。
農家の人は、こんな札などなくても識別できるはずだが、近くの住宅地の人が散歩などで通る道に面した田んぼなので、わざわざ教えてくれたのだろうか。
勉強になった。
現段階(9月15日)での今年のイネの作柄(今後も発表されるので確定したわけではない)は、全国的には平年並み程度だが、秋田は6年ぶりの「不良(94)」だった。
春先の低温の影響が最後まで尾を引いてしまった結果になったが、品質は悪くないようだ。
先週の秋田市内各所(飯島、外旭川、楢山、仁井田地区)の田んぼのようすです。
飯島地区
今年の稲刈りは9月20日頃から始まり、先週初めの段階では半分強は終わっていただろうか。残りも今週末でほとんど刈り取られただろう。
刈り取られた跡から伸びた芽。「ひこばえ」ってやつ
実りの時期の田んぼは、ほんとうに美しい。
農家の皆さんの仕事場でもあるけれど、勝手に撮影させてもらった。
「稲田を渡る風」なんてタイトルを付けたくなる
「輝く稲」
かかしがいた。珍しい
まだ真っ赤じゃないけど赤トンボ
田んぼ沿いの道を歩くと、その気配を敏感に察知し、何匹ものバッタ類がぴょんぴょん跳んでイネの中へ逃げていく。
その姿を見つけるのは難しいが、やっと撮影できた。
バッタ
キリギリスとかカマキリはうちの庭にもいるけど、バッタはいない。久しぶりに見た。
さて、刈り取りが遅れている田んぼは、どういう理由で遅くなっているのだろうか。
各農家の予定、植え付け時期などの都合もあるのだろうが、品種が違うのではないかと思っていた。主力のあきたこまちでなく、餅米とか、特殊な品種なのかと思っていたが、素人には分からない。
そんな、ある田んぼでは
「めんこいな」という味のある文字の札(トンボが止まってる)
「めんこいな」は東北地方各地の方言で「かわいいな」という意味だが、ここではそうでなく、米の品種名。
「あきたこまち」に続く主力品種として秋田県農業試験場が育成した新品種。1999年に秋田県の奨励品種となり、流通している(食べたことないけど)。
国の試験研究機関「農業・食品産業技術総合研究機構・東北農業研究センター(東北農研)」サイトの「東北のイネ品種熟期」に稲が熟する時期の早晩(秋田県大曲でのデータ)がまとめられていた。
6段階に分かれていて、例えばコシヒカリはいちばん遅い「晩生」、ササニシキやひとめぼれは遅い方から2番目の「中晩」。
そして、あきたこまちは早い方から3番目の「早晩」で、めんこいなは「中晩」。
つまり、「あきたこまち」より「めんこいな」の方が、(田植えが同時期なら)収穫時期が遅いということになるはず。
他の田んぼでも、残っているのはめんこいななのかもしれない。
農家の人は、こんな札などなくても識別できるはずだが、近くの住宅地の人が散歩などで通る道に面した田んぼなので、わざわざ教えてくれたのだろうか。
勉強になった。
現段階(9月15日)での今年のイネの作柄(今後も発表されるので確定したわけではない)は、全国的には平年並み程度だが、秋田は6年ぶりの「不良(94)」だった。
春先の低温の影響が最後まで尾を引いてしまった結果になったが、品質は悪くないようだ。