路線バスダイヤ改正の記事の続きです。
昨日(10月1日)から新たに「土崎循環線」という路線が運行をはじめたという。
9月中旬撮影
先月、土崎駅前を「路線研修」とかいう表示を出した路線バスが走っており、たまたま撮影していた。
新人さんの練習かと思ったが、それにしては変な方向へ走っていったのが気になっていた。
今にして思えば、循環線の走る方向だし、運行開始に当たっての研修だったのかもしれない。
最初、毎日新聞と朝日新聞の秋田版で運行開始を知ったが、詳細がいまいち分からない。
車内、秋田市中心部のバス停、公式サイトなどに告知の類は一切なし。また、公式サイトの時刻表検索も、経路(バス停名)を知っていないと検索できないシステムなので、役に立たない。
【7日追記】7日になってバス会社公式サイトのトップに、「平成22年10月1日からの新路線「土崎循環線」の路線図です」という一文を発見したが、リンクが張られておらず、よく分かりません。
【8日追記】リンクがつながった。でも、今度は全体の路線図へのリンクのうち1つがつながっていない(階層を間違えている)。自社でやってるのか業者に委託しているのか知らんが、ホームページを更新したらリンクのチェックは必須でしょ! 今回はたった4か所しか更新してないから手間でもないし。もう少し使う人=客の立場になってほしい。
今朝の魁新報(25面秋田市地域面、一部はサイトにも掲載)で、概要が分かった。
それらをまとめると、
・JR土崎駅前と線路を越えた北側・東側を環状運行。
秋田高専・秋田組合総合病院・サンパーク団地・四ツ谷団地・自衛隊前などを通る。
大雑把なルート(赤線)の略図です
・時計回りの「外回り」は組合病院が始発・終点で9.9キロ。反時計回りの「内回り」は土崎駅前が始発・終点で7.2キロ。
距離が大きく異なるのはサンパーク団地付近での経路が異なるためらしい。(よく分かりません)
・外回り・内回りとも、それぞれ平日は4~5本、土日は2~3本運行。初乗り運賃は160円(他路線と同額)。
・中型バス使用で、正面の行き先表示は「内回り(上段小文字) 土崎循環」。
・来年春の秋田市「北部市民サービスセンター」開所の折には、同所まで延長することを検討(毎日新聞では「延伸される予定」と決まったかのような書き方)しているほか、利用者の意見・要望を取り入れたいらしい。
現地に行ってみると、各停留所の時刻表に、経路上の全停留所名が順番に記載されていた。(「運行経路図」というタイトルだが、図じゃないのでただの「バス停順」だ)
このバス会社としては珍しいことだ。
外回り
内回り
バス停のポールも、従来のオレンジ色のものから、新しいもの(なぜか旧市営バスタイプの)に交換されており、なんていうか意気込みを感じた。
感想としては、まずびっくりした。
このバス会社が、本数は少ないとはいえ(学校や病院が新しくできたとか受動的でなく)積極的に路線を新設するとは珍しい。しかも循環路線、さらに秋田市中心部でなく土崎エリアで。
今年、この会社が南秋田郡五城目町内で循環バスを運行開始したのに続く、新規循環路線だろう。
秋田市ではなぜか循環路線バスが根付かず、旧市営バスから引き継いだ「大回り線」など3路線が細々と残る程度。
ただ、全国各地で市街地循環バスが成功している(鳥取市や弘前市)ように、秋田市でも工夫次第では新たな循環バスが成立するのではないかと、個人的には思っている。
僕は中心市街地を中心に考えていたが、このように周辺地域でも循環バスが成立するのかもしれない。
秋田市のバス路線は、秋田駅と各地を直結する系統が多く、各地域内を結ぶ路線は極めて少ない。
でも、各地域内には駅があり店舗や医療機関もそれなりにある。秋田市役所が「地域内分権」を進めているので、地域の主体性も大事だろうし、鉄道と連携して公共交通機関だけで用を足せる街づくりも、これからは求められる。
土崎の場合、北部市民サービスセンターができる場所は、土崎駅や秋田市土崎支所(センター開設に伴い閉所)とは離れているので、そのアクセス手段も必要だ。
土崎循環バスは、これらの動きに応えるものではないだろうか。
だけど、
僕は決して循環バスを否定しているのではなく、せっかくの新しい取り組みにケチを付けたくはないのだが、いくつか言いたいことがある。
以下、ツッコミです。
・そもそも「土崎循環」?
僕は最初、「土崎循環」と聞いた時、土崎ジャスコ・セリオン・土崎支所辺り(いずれも「土崎港」地区)を循環するのかと思った。
ところが実際は、土崎港地区よりも、むしろ飯島地区や将軍野地区に重点を置いた経路だった。魁の見出しでも「将軍野-土崎-飯島」(サイトでは土崎-将軍野)となっている。
・「内回り」「外回り」じゃ分かりづらい
今は山手線だって「池袋・上野方面」などとLEDに表示するようになった。
各地の循環バスも、内回り/外回りは少数派で、右回り/左回り、もしくは地名を使ったものが多い。
秋田市の既存の環状線だって「茨島回り」「泉回り」などとしているのに、なんでわざわざ内回り/外回りを使ったのだろう?
とっさにどっち回りか判断できず、乗り慣れない人には敷居が高いのではないか。
車体のLED表示も含めて「高専・飯田方面 組合病院」などとすれば分かりやすいのに。
・「新設路線」と言うけれど…
報道では、盛んに新設路線であるとか、学校やスーパーを巡る経路を考えたとか、あたかも今までなかった路線であるかのように伝えている。
でも、よく考えてみると、この経路って…
上で示した循環線の経路に、既存のバス路線(上記3路線)を重ねてみると、
赤が循環線、青が既存路線
組合病院線(土崎駅前-土崎中学校-自衛隊前-組合病院)と土崎経由組合病院線の一部(土崎駅入口-高専前-飯田-組合病院)をくっつけて、それにサンパーク団地内を周回する将軍野サンパーク線の末端部を組み合わせたような経路じゃない?(細部はよく分かりません)
今回新設されたバス停ってあるのだろうか。全部既存のバス停を使ってるんじゃないだろうか。
前の記事でも書いた通り、土崎駅入口-土崎駅前のわずかな区間(神明社前)だけが、本当の新設路線ではないだろうか。
※既存の組合病院線(自衛隊前経由)、土崎経由組合病院線(秋田駅発着新国道・高専前経由)も引き続き運行されている。
たまたまその経路上にスーパー(ナイス・マックスバリュ・生協)があって、高専があっただけじゃない?、というのは言い過ぎか…
それに、一部報道では、「学校や幼稚園の前も通る」と自慢げに書いている。たしかに秋田高専のほか、土崎中・飯島中・土崎小・飯島南小やいくつかの幼稚園・保育所が沿線に存在する。
でも、高専はともかく、小中学校や幼稚園・保育所に、わざわざ本数の少ない路線バスで出掛ける人など、いないだろう。
土崎循環線を使えば、土崎駅や組合病院を越えて移動したい場合(高専辺りから将軍野へなど)は便利そうだが、何周も連続してぐるぐる循環するわけではなく、1周して打ち切るダイヤだと思われるので、現状ではそうでもないかもしれない。
土崎駅と組合病院の行き来なら、既存路線でも充分なわけで、両拠点停留所を越えて利用することこそが、循環バスの意義だと思う。この点は今後の展開に期待。
・時刻表検索が相変わらず…
他の路線でもものすごく使いにくい、バス会社公式サイトの時刻表検索。この循環路線は特にひどい。
まず、土崎駅前のバス停に対して、「土崎駅」と「土崎駅前」という2つの名称がダブって登録されている。(場所が違うわけではなく、ポールは1本)
「土崎駅」が循環バス用、「土崎駅前」が神田・組合病院・新国道・寺内線用らしい。意味あるの?
ほかにも、「自衛隊前」を検索するとエラーになる、一部区間では内回り/外回りの片方しか検索結果に表示されない、など、かなりおかしい。
【2011年1月1日追記】現在は、上記の点の多くが改善された。それでも、全体的になんとなく使いづらいんだよね…(検索結果の経由地表記、バス停名の部分検索ができない等)
・もっと宣伝を
新聞ではバス会社側は「住民にぜひ1度は乗ってみてほしい」とかなんとか言っていた。
でも、上記の通り、どこにも宣伝せず、サイトの時刻検索はメチャクチャでは、本気で乗ってほしいと思っているとは思えない。
きれいになった土崎駅前のバス乗り場
土崎駅前のバス乗り場には、当然時刻表は貼ってあるが、それだけ。
「循環バス運行開始。よろしく!」ぐらいのあいさつと宣伝をしたらどう?
秋田組合総合病院の公式サイトでは、病院オリジナルの詳しいバス時刻表を掲載していいるのだが、今回の改正が反映されていないところを見ると、バス会社から話が伝わっていないのかもしれない。
沿線の高専とか各病院、店舗に告知して、宣伝に協力してもらうこともできると思うのだが。
【2011年1月1日追記】久々に組合病院のサイトを見たら、この路線についても掲載されていた。そして、バス会社のよりも経路の表示が見やすい!
・マスコミにツッコミ
今朝の魁新報。詳しい情報ももたらしてくれたが、やっぱりツッコミどころがある。
「同社が循環バスを運行するのは初めて。」
これは誤り。上記の通り、秋田市交通局から引き継いだ「楢山大回り線」「茨島環状線」「泉山王環状線」、自社で「五城目町循環バス」を既に運行している。
強いて言うなら「同社が秋田市内で循環バスを新規に運行するのは初めて」だ。
「(この循環バスは)金足、下新城、上新城地区を運行する「マイタウン・バス北部線」に秋田組合総合病院で乗り換えることもできるため、利用客の利便性も高まった。」
たしかにそうだけど、既存の組合病院発着の各路線もあるわけだし、運転本数はそちらの方がずっと多い。1日4~5本の循環線でそんなに「利便性も高ま」るだろうか。
・以前は「土崎環状」線があった?!
1980年7月10日付の秋田市の広報紙「広報あきたNo.817」に、秋田市交通局庁舎が保戸野から臨海に移転したことに伴う、秋田市営バスの新設路線が紹介されている。
その1つに、「土崎環状線」がある!
完全な環状でなく、北営業所(現在の飯島北)-飯田街道間は単純に往復する「6」の字の経路。
北営業所→砂山→飯田街道→生協前→港北四丁目・一丁目→土崎中→自衛隊→将軍野踏切→自衛隊入口→土崎南小→土崎病院→港入口→土崎駅入口→飯田街道→砂山→北営業所
というルート。
「将軍野回り」(上記)と「港入口回り」と呼ばれるものが、4本ずつ運行されている。
当時は組合病院はまだ移転していなかったし、飯島地区の宅地化が今ほど進展していなかったこともあるが、飯田街道や自衛隊前を通る以外は、まったく違うと言っていいルートだ。これなら“土崎”環状線と言ってもいいかな。
土崎港北や土崎南小学校付近など、他のバス路線から外れた、比較的小さな道に入り込んでいる点は、注目できる。【9日追記】よく考えたら、「土崎港北」周辺って、将軍野線の市民生協入口~土崎中学校のルートのようだ。
現在、各地の循環バスの中には、住宅街の中へ入り込んできめ細かに運行するものも少なくないが、当時としては珍しいはず。
僕の記憶にないし、いつの間にか廃止されたと思われるので、あまり利用されなかったのだろうが、今なら、再び検討してもいいかもしれない。
【3日追記】「環状」と「循環」
今回、新しく運行されたのは、「土崎“循環”」線。
一方、秋田市内の昔からの路線(茨島・泉山王)は“環状”線。
よく考えると、「環状」と「循環」って意味が違う気がしたので、goo辞書(デジタル大辞泉)で調べた。
環状:輪のような円い形。
循環:ひとめぐりして、もとへ戻ることを繰り返すこと。「市内―バス」
そうそう。
「環状」は単に円いという意味。「循環」にはぐるぐる回り続けるという、持続的・継続的なニュアンスがあるわけか。
ということは、この1日数本だけの、(おそらく)1周して車庫に戻ってしまうバス路線を、「循環線」と呼べるのだろうか。単なる「環状線」のような気がする。
弘前市の「土手町循環バス」や鳥取市の「くる梨」なら、本数が多く、同じ車両が引き続き何度も回り続ける。こういうのが本当の「循環バス」だ。
昨日(10月1日)から新たに「土崎循環線」という路線が運行をはじめたという。

先月、土崎駅前を「路線研修」とかいう表示を出した路線バスが走っており、たまたま撮影していた。
新人さんの練習かと思ったが、それにしては変な方向へ走っていったのが気になっていた。
今にして思えば、循環線の走る方向だし、運行開始に当たっての研修だったのかもしれない。
最初、毎日新聞と朝日新聞の秋田版で運行開始を知ったが、詳細がいまいち分からない。
車内、秋田市中心部のバス停、公式サイトなどに告知の類は一切なし。また、公式サイトの時刻表検索も、経路(バス停名)を知っていないと検索できないシステムなので、役に立たない。
【7日追記】7日になってバス会社公式サイトのトップに、「平成22年10月1日からの新路線「土崎循環線」の路線図です」という一文を発見したが、リンクが張られておらず、よく分かりません。
【8日追記】リンクがつながった。でも、今度は全体の路線図へのリンクのうち1つがつながっていない(階層を間違えている)。自社でやってるのか業者に委託しているのか知らんが、ホームページを更新したらリンクのチェックは必須でしょ! 今回はたった4か所しか更新してないから手間でもないし。もう少し使う人=客の立場になってほしい。
今朝の魁新報(25面秋田市地域面、一部はサイトにも掲載)で、概要が分かった。
それらをまとめると、
・JR土崎駅前と線路を越えた北側・東側を環状運行。
秋田高専・秋田組合総合病院・サンパーク団地・四ツ谷団地・自衛隊前などを通る。

・時計回りの「外回り」は組合病院が始発・終点で9.9キロ。反時計回りの「内回り」は土崎駅前が始発・終点で7.2キロ。
距離が大きく異なるのはサンパーク団地付近での経路が異なるためらしい。(よく分かりません)
・外回り・内回りとも、それぞれ平日は4~5本、土日は2~3本運行。初乗り運賃は160円(他路線と同額)。
・中型バス使用で、正面の行き先表示は「内回り(上段小文字) 土崎循環」。
・来年春の秋田市「北部市民サービスセンター」開所の折には、同所まで延長することを検討(毎日新聞では「延伸される予定」と決まったかのような書き方)しているほか、利用者の意見・要望を取り入れたいらしい。
現地に行ってみると、各停留所の時刻表に、経路上の全停留所名が順番に記載されていた。(「運行経路図」というタイトルだが、図じゃないのでただの「バス停順」だ)
このバス会社としては珍しいことだ。


バス停のポールも、従来のオレンジ色のものから、新しいもの(なぜか旧市営バスタイプの)に交換されており、なんていうか意気込みを感じた。
感想としては、まずびっくりした。
このバス会社が、本数は少ないとはいえ(学校や病院が新しくできたとか受動的でなく)積極的に路線を新設するとは珍しい。しかも循環路線、さらに秋田市中心部でなく土崎エリアで。
今年、この会社が南秋田郡五城目町内で循環バスを運行開始したのに続く、新規循環路線だろう。
秋田市ではなぜか循環路線バスが根付かず、旧市営バスから引き継いだ「大回り線」など3路線が細々と残る程度。
ただ、全国各地で市街地循環バスが成功している(鳥取市や弘前市)ように、秋田市でも工夫次第では新たな循環バスが成立するのではないかと、個人的には思っている。
僕は中心市街地を中心に考えていたが、このように周辺地域でも循環バスが成立するのかもしれない。
秋田市のバス路線は、秋田駅と各地を直結する系統が多く、各地域内を結ぶ路線は極めて少ない。
でも、各地域内には駅があり店舗や医療機関もそれなりにある。秋田市役所が「地域内分権」を進めているので、地域の主体性も大事だろうし、鉄道と連携して公共交通機関だけで用を足せる街づくりも、これからは求められる。
土崎の場合、北部市民サービスセンターができる場所は、土崎駅や秋田市土崎支所(センター開設に伴い閉所)とは離れているので、そのアクセス手段も必要だ。
土崎循環バスは、これらの動きに応えるものではないだろうか。
だけど、
僕は決して循環バスを否定しているのではなく、せっかくの新しい取り組みにケチを付けたくはないのだが、いくつか言いたいことがある。
以下、ツッコミです。
・そもそも「土崎循環」?
僕は最初、「土崎循環」と聞いた時、土崎ジャスコ・セリオン・土崎支所辺り(いずれも「土崎港」地区)を循環するのかと思った。
ところが実際は、土崎港地区よりも、むしろ飯島地区や将軍野地区に重点を置いた経路だった。魁の見出しでも「将軍野-土崎-飯島」(サイトでは土崎-将軍野)となっている。
・「内回り」「外回り」じゃ分かりづらい
今は山手線だって「池袋・上野方面」などとLEDに表示するようになった。
各地の循環バスも、内回り/外回りは少数派で、右回り/左回り、もしくは地名を使ったものが多い。
秋田市の既存の環状線だって「茨島回り」「泉回り」などとしているのに、なんでわざわざ内回り/外回りを使ったのだろう?
とっさにどっち回りか判断できず、乗り慣れない人には敷居が高いのではないか。
車体のLED表示も含めて「高専・飯田方面 組合病院」などとすれば分かりやすいのに。
・「新設路線」と言うけれど…
報道では、盛んに新設路線であるとか、学校やスーパーを巡る経路を考えたとか、あたかも今までなかった路線であるかのように伝えている。
でも、よく考えてみると、この経路って…
上で示した循環線の経路に、既存のバス路線(上記3路線)を重ねてみると、

組合病院線(土崎駅前-土崎中学校-自衛隊前-組合病院)と土崎経由組合病院線の一部(土崎駅入口-高専前-飯田-組合病院)をくっつけて、それにサンパーク団地内を周回する将軍野サンパーク線の末端部を組み合わせたような経路じゃない?(細部はよく分かりません)
今回新設されたバス停ってあるのだろうか。全部既存のバス停を使ってるんじゃないだろうか。
前の記事でも書いた通り、土崎駅入口-土崎駅前のわずかな区間(神明社前)だけが、本当の新設路線ではないだろうか。
※既存の組合病院線(自衛隊前経由)、土崎経由組合病院線(秋田駅発着新国道・高専前経由)も引き続き運行されている。
たまたまその経路上にスーパー(ナイス・マックスバリュ・生協)があって、高専があっただけじゃない?、というのは言い過ぎか…
それに、一部報道では、「学校や幼稚園の前も通る」と自慢げに書いている。たしかに秋田高専のほか、土崎中・飯島中・土崎小・飯島南小やいくつかの幼稚園・保育所が沿線に存在する。
でも、高専はともかく、小中学校や幼稚園・保育所に、わざわざ本数の少ない路線バスで出掛ける人など、いないだろう。
土崎循環線を使えば、土崎駅や組合病院を越えて移動したい場合(高専辺りから将軍野へなど)は便利そうだが、何周も連続してぐるぐる循環するわけではなく、1周して打ち切るダイヤだと思われるので、現状ではそうでもないかもしれない。
土崎駅と組合病院の行き来なら、既存路線でも充分なわけで、両拠点停留所を越えて利用することこそが、循環バスの意義だと思う。この点は今後の展開に期待。
・時刻表検索が相変わらず…
他の路線でもものすごく使いにくい、バス会社公式サイトの時刻表検索。この循環路線は特にひどい。
まず、土崎駅前のバス停に対して、「土崎駅」と「土崎駅前」という2つの名称がダブって登録されている。(場所が違うわけではなく、ポールは1本)
「土崎駅」が循環バス用、「土崎駅前」が神田・組合病院・新国道・寺内線用らしい。意味あるの?
ほかにも、「自衛隊前」を検索するとエラーになる、一部区間では内回り/外回りの片方しか検索結果に表示されない、など、かなりおかしい。
【2011年1月1日追記】現在は、上記の点の多くが改善された。それでも、全体的になんとなく使いづらいんだよね…(検索結果の経由地表記、バス停名の部分検索ができない等)
・もっと宣伝を
新聞ではバス会社側は「住民にぜひ1度は乗ってみてほしい」とかなんとか言っていた。
でも、上記の通り、どこにも宣伝せず、サイトの時刻検索はメチャクチャでは、本気で乗ってほしいと思っているとは思えない。

土崎駅前のバス乗り場には、当然時刻表は貼ってあるが、それだけ。
「循環バス運行開始。よろしく!」ぐらいのあいさつと宣伝をしたらどう?
秋田組合総合病院の公式サイトでは、病院オリジナルの詳しいバス時刻表を掲載していいるのだが、今回の改正が反映されていないところを見ると、バス会社から話が伝わっていないのかもしれない。
沿線の高専とか各病院、店舗に告知して、宣伝に協力してもらうこともできると思うのだが。
【2011年1月1日追記】久々に組合病院のサイトを見たら、この路線についても掲載されていた。そして、バス会社のよりも経路の表示が見やすい!
・マスコミにツッコミ
今朝の魁新報。詳しい情報ももたらしてくれたが、やっぱりツッコミどころがある。
「同社が循環バスを運行するのは初めて。」
これは誤り。上記の通り、秋田市交通局から引き継いだ「楢山大回り線」「茨島環状線」「泉山王環状線」、自社で「五城目町循環バス」を既に運行している。
強いて言うなら「同社が秋田市内で循環バスを新規に運行するのは初めて」だ。
「(この循環バスは)金足、下新城、上新城地区を運行する「マイタウン・バス北部線」に秋田組合総合病院で乗り換えることもできるため、利用客の利便性も高まった。」
たしかにそうだけど、既存の組合病院発着の各路線もあるわけだし、運転本数はそちらの方がずっと多い。1日4~5本の循環線でそんなに「利便性も高ま」るだろうか。
・以前は「土崎環状」線があった?!
1980年7月10日付の秋田市の広報紙「広報あきたNo.817」に、秋田市交通局庁舎が保戸野から臨海に移転したことに伴う、秋田市営バスの新設路線が紹介されている。
その1つに、「土崎環状線」がある!
完全な環状でなく、北営業所(現在の飯島北)-飯田街道間は単純に往復する「6」の字の経路。
北営業所→砂山→飯田街道→生協前→港北四丁目・一丁目→土崎中→自衛隊→将軍野踏切→自衛隊入口→土崎南小→土崎病院→港入口→土崎駅入口→飯田街道→砂山→北営業所
というルート。
「将軍野回り」(上記)と「港入口回り」と呼ばれるものが、4本ずつ運行されている。
当時は組合病院はまだ移転していなかったし、飯島地区の宅地化が今ほど進展していなかったこともあるが、飯田街道や自衛隊前を通る以外は、まったく違うと言っていいルートだ。これなら“土崎”環状線と言ってもいいかな。
現在、各地の循環バスの中には、住宅街の中へ入り込んできめ細かに運行するものも少なくないが、当時としては珍しいはず。
僕の記憶にないし、いつの間にか廃止されたと思われるので、あまり利用されなかったのだろうが、今なら、再び検討してもいいかもしれない。
【3日追記】「環状」と「循環」
今回、新しく運行されたのは、「土崎“循環”」線。
一方、秋田市内の昔からの路線(茨島・泉山王)は“環状”線。
よく考えると、「環状」と「循環」って意味が違う気がしたので、goo辞書(デジタル大辞泉)で調べた。
環状:輪のような円い形。
循環:ひとめぐりして、もとへ戻ることを繰り返すこと。「市内―バス」
そうそう。
「環状」は単に円いという意味。「循環」にはぐるぐる回り続けるという、持続的・継続的なニュアンスがあるわけか。
ということは、この1日数本だけの、(おそらく)1周して車庫に戻ってしまうバス路線を、「循環線」と呼べるのだろうか。単なる「環状線」のような気がする。
弘前市の「土手町循環バス」や鳥取市の「くる梨」なら、本数が多く、同じ車両が引き続き何度も回り続ける。こういうのが本当の「循環バス」だ。