広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

本荘の道標

2010-10-15 20:05:24 | 秋田のいろいろ
昨日に続いて、由利本荘市の話題です。
今回は、先日、秋田市内のものを取り上げ、いろいろ“反響”があった、道路上に立つ道標(道しるべ)について。
旧本荘市(以下、本荘)でも、以前紹介したように、秋田市(以下、秋田)と同じメーカー製と思われる道標を設置している。
本荘の道標(下の柵には本荘の象徴、アヤメとボート競技がデザインされている)
秋田と本荘のものを比べてみると、柱部分にそのポールが立つ地名(秋田は交差点名や英語も併記、本荘は日本語地名のみ)が記載され、最上部にアクセントとなるイラスト(秋田はサツキの花、本荘はボート競技)が描かれているのは共通。

色は違うけれど、個人的には本荘の方が明るくさわやかで好き。文字も本荘の方がやや太くて見やすいと思う。

●見る人いるの?
本記事の写真の道標は、由利橋近くの子吉川の堤防上の道路にあるもの。
3方は道路側を向いているが、川側(河川敷側)にも文字が表示されている。
こんな感じ
川側の表示は、急斜面の堤防の土手を登ってきた人くらいしか見ることができないけど、見る人いるの?
(製品の規格上、裏面にも必ず表示しなければいけなかったのかもしれない)

●矢印の向き
秋田と本荘の道標で違う点も多い。
秋田市の道標
うまく言い現せないが、秋田では、1本の表示板は裏表とも必ず同じ施設・距離を示し、矢印は左右方向(←か→)のみだった。

だが、本荘では、裏表で違う場所を示し、かつ矢印が上向き(↑)のものが存在した。説明すると…
ここで取り上げる本荘の道標周辺の位置関係
まず、上図、右側から左側に進む人が正面に見る表示。
秋田のように1枚ずつ独立しておらず、2コマ~3コマ分が1枚につながっている。
上2段の左方向の2施設はいいとして、直進矢印で前方にある「アクアパル」が表示されている
一方、その裏面は、
同様に直進の「赤田の大仏」が表示されている
なお、川に向かって左右にも、それぞれ「←アクアパル」と「赤田の大仏→」が表示されている。

前方への直線方向矢印があるのは、車道上の案内標識(酒田まで◯kmみたいな)でよく見る記載方法。
歩行者としては戸惑うというか、一般的な道標の表示方法とは違うような気がしなくもない。

●スケールが大きい?!
秋田のものは、原則として近くの施設を表示対象とし、距離はメートル単位(120mなど)。ごく一部だけ遠方のものが示され、キロメートル単位(1.2kmなど)になっている。
歩道上にあることやそのサイズからして、車でなく歩行者向けの道案内と考えられるので、これは自然なこと。

だが本荘では、上の写真の通り、すべての距離がキロ単位で表示されており、近場でも「300m」でなく「0.3km」。
しかも2キロ以上ある「秋田県立大学」(本荘キャンパス)や「本荘マリーナ」、さらには7キロも先の「赤田の大仏」など、到底歩いて行かれない場所まで示されている。

歩道上の車から見づらい場所にあることと、文字の小ささからして、車から見るための表示ではなので、この表示内容はいかがなものか。
この場所なら、より近く、実際に徒歩で移動する可能性のある羽後本荘駅、本荘公園、市役所などを優先して表示した方が現実的だと思う。

●Great Buddha
本荘市街から旧大内町側へ国道105号線を進んで東へ入った赤田(あかた)地区の長谷寺(ちょうこくじ)という寺院に「赤田の大仏」がある。
行ったことがないので聞いたのと調べた情報だが、奈良や鎌倉のような座った仏像ではなく、観音菩薩の立像だという。鎌倉と奈良県桜井市にそれぞれある長谷寺(こちらはどちらも「はせでら」と読む)の観音像と並んで、「日本三大観音」に数えられている。
したがって、厳密には「大仏」ではないのだろうけれど、通称の「赤田の大仏さん」が定着し、この道標にも記載されている。

道標の英語表記では
The Great Buddha of Akata
ふ~ん。奈良や鎌倉の大仏も「The Great Buddha」(ofでなくatやinを使うこともあるようだが)と英訳することが多いようだ。
何となく直訳で「Big Buddha」としてしまいそうだが、「Great」を使うことで、単に大きいだけでなく偉大なというようなニュアンスも含んでいるのか。

●300メートルワープ!
現場では気づかず、写真を見ていたら、重大な発見をした。
 川に向かって左側から見たものと、右側から見た表示内容
「赤田の大仏」と「アクアパル」の距離に注目してほしい。
左側ではそれぞれ「6.9km」と「1.2km」なのに、右では「7.2km」と「1.5km」と、同じ地点を指しているのに、300メートルの差が生じていた!

この周囲の時空がゆがんでいて300メートルだけ“ワープ”できる特別な道標、ではなさそうだから、間違えたのだろう。
約300メートル東に交差点(本荘第一病院前)があるから、測定時あるいは設置時に、そこと取り違えたのかもしれない。

1.5キロとか7キロもあるような距離の300メートルだから、大した問題でもないが、そんなに遠くが必要な表示なのかどうかは、やはり疑問だ。
本荘の話はこれで終わりです。

※続きはこちら
柱の所在地の表記について
コメント
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