広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

冬の連休

2011-02-13 23:08:37 | 秋田の季節・風景
金・土・日と3連休。
秋田県内各地で小正月の行事やそのプレイベント(かまくらなど)が開催されたほか、JR東日本乗り放題の「スリーデーパス」期間中ということもあってか、秋田駅周辺では多数の旅行客の皆さんを見かけた。
春や秋の3連休に引けを取らないほどの人が来ていたような印象だった。

秋田の人は「この寒くて雪が多い時期に、わざわざ旅行に来る人などいない」と思うのかもしれない。だから、春や秋の連休には物産の出店が並ぶ駅自由通路「ぽぽろーど」では、今回は何も行われていなかった。(寒くて売り手の人が大変というのもあるだろうけど)
今回は穏やかな天気だったが、大荒れになることもあるから、それはたしかにそうであり、冬の観光収入をあまりアテにはできないのだろう。
でも、冬の秋田ならではの行事・お祭りを見たい、あるいは雪景色を見たいと思う、たくさんの人が秋田を訪れてくれたことになる。

秋田市では大きな行事は行われないので、今回、秋田市内で見かけた旅行客の方々は、行事が開催される大館・横手・湯沢などが主目的であり、秋田市へは列車・飛行機や宿泊の都合で来られたのだと考えられる。(秋田市の観光業界にとっては、冬の行事の“おこぼれ”に預かった形だ)
そうした方々は、秋田市にどんな印象を持たれただろうか。気になったことが2つあった。
秋田駅前の地図(以前撮影)
市街地各所や駅周辺には、道案内の地図が設置されている。
以前、よその街で地図や案内がぜんぜん設置されていなくて参った経験があったので、それと比べると親切ではある。

秋田駅周辺では、秋田市、県警(交番前)、民間企業(改札口正面)などが地図を設置している。設置後の管理もそれらが行っていると考えるべきだろう。
いくつか見た限りでは、そのどれも、再開発工事によって市道が廃止され、通行止めになっている仲小路が、通行止め前の状態のまま(=通行できると読み取れる形で)記載されている。
「イトーヨーカドー」「ニューシティ」「ニューたけや」など、なくなったり名称が変わった施設がそのままだったり、新しくできたホテルが未掲載のものも珍しくない。
これを見て、旅行客の皆さんが混乱したり、無駄に歩かされたりしなかったか、気がかりだ。
直接は関係ないかもしれないが、この3日間で立ち止まって地図を広げている方を3組も見かけた。

秋田市では、スマートフォンのカメラとGPSを使って、現地で画面に説明が出る観光ガイドを作る事業を行うらしいが、そんなモノより、まずは既存の、誰でも見られる街角の地図を現実に合わせることの方が先ではないだろうか。
最終的には再開発完了時まで待ったほうが費用が安く見栄えもいいだろうから、とりあえず、ラベルライターのシールを貼る形ででも修正するべきだと思う。


もう1つは、歩道の雪。
仲小路の秋田駅側
雪が凍結してデコボコ、若干ツルツル。
最近の状態では、秋田の人なら大丈夫だが、雪道に不慣れで荷物を持った旅行客には、危険ではないだろうか。
隣の広小路
こちらも同様だが、道路管理者の秋田県による「融雪装置(ロードヒーティング)が老朽化して今季は稼働できません。気をつけて通ってね」という「お知らせ」の看板が立っている。
昨年、近くの脳研前の県道にあった看板の使い回しだ。(脳研前は、今年度雪が降る前に工事を終え、現在は稼働中)
こんなにツルツルじゃあ、気をつけても転ぶかもよ。(道路管理者ばかりでなく、沿道のお店も自主的に道を付けたりするべきだとも思う。融雪のない道路ではそれが常識なのだから)

まあ、正直な看板といえばそれはそうだが、ある意味秋田の恥さらし。
秋田駅前で「秋田県は計画性のない事業をやってます」と言ってるようなもんじゃない?
計画性がないのか、貧乏なのか、職員や知事や県議会が実情を知らないのかなんだか知らないが、現実に困る人がいることを知ってほしい。

一方、仲小路を西に進んだ、再開発地域手前の商店街では、融雪装置はないはずだが、きれいに路面が出ていて歩きやすかった。
今朝も陶器店やブティックの方がさらに氷を割っておられた。安心して通行してもらいたいという気持ちの現れで、これはありがたい。


以上のような状況では、「(大館・横手・湯沢などの)秋田の冬のおまつりはよかったけど、秋田市は道が分からりづらいし滑るし、ヒドかった」などと言われてしまいそう。
お客様に楽しんでもらい気持よくお帰りいただけるよう、いろいろな面でもっと努力が必要だと思った。

【24日追記】その後、秋田市道の仲小路にはロードヒーティングが設置されることになった


先週から今日にかけての市内のようすです。
竿燈大通り
大きな通りは雪が消え、歩道も融雪装置のおかげで歩きやすい。ランニングをする人も。
境目の除雪された雪山も小さくなっているが、上に新雪が積もって真っ白。

秋田市南東部の住宅街
道路の隅に巨大な雪山が点在していた。
地区内(数百メートル四方くらい?)を一斉に排雪していたようで、ある程度まとめてから、トラックに積んで捨てに行く手順なのだろう。
山を作ってまとめる
一時的とはいえ、見通しが悪くなるので、通行時は注意。
道に立ちはだかる“雪の壁”(本来直線の道路)
上の写真で分かるとおり、路面が見えるほどしっかりと雪がなくなっている。
すごい存在感
こうして集めた雪は、雪捨場へ運ばれる。
その1つが、雄物川河口近く、雄物新橋付近の右岸(いわゆる割山側)河川敷。2009年にも紹介したが、例年、橋の下流側に雪山ができる。
今年は、
下流側から上流方向を撮影
橋の下流側は、「もうこれ以上捨てられません」といった状態で、橋の路面と同じくらいの高さで平らにならされていた。
現在は、
上流側
橋の上流側に新たに雪山ができていて、次々に来るトラックは誘導されてそこに捨てていた。
順番待ちのトラックの行列
今年の雪の多さを物語る光景だった。

※その後、4月の雪捨場の様子はこちら


以前紹介したとおり、地下式の「防火水槽」では雪に埋もれてしまうため、積雪地では、地上に飛び出た「消火栓」が一般的で、さらに看板や旗で見つけやすくしている。
茨島地区の消火栓
この消火栓、
埋もれそう
ある程度雪が積もると、消防署員が巡回して消火栓の除雪を行うのを見たことがあるが、ここはまだ必要ないと判断したのか。
コメント
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