昨年のいつだったか、どこかのテレビ番組で「(東京両国の)国技館の地下には『焼き鳥工場』があり、観客に販売されている」というのを見た。人気商品だそうで、映像で見た限りではたしかにおいしそうではあった。相撲茶屋経由で買った枡席のお土産にもセットされているとか。
でも、僕はこの先、国技館に観覧に行くことはまずないだろうし、だからこの焼き鳥を食べることはないと思っていた。
先日、東京方面に行った際、全国各地から150種類だか170種類だかの駅弁を集めた東京駅の「駅弁屋『祭』」を覗いてみた。
2012年8月に、従来の「駅弁屋『旨囲門』」を発展させてできた店で、「祭」になってから行くのは初めてのはず。
中央通路丸の内口寄りの京浜東北線などのホームのすぐ下というのが、ちょっと意外な立地。【2016年11月5日追記】この後2016年11月9日に、中央通路の反対側に移転して「駅弁屋 祭 グランスタ店」となった。
「大きい店だ」という話をあちこちから聞いていたので、ものすごく広い店舗をイメージしていたが、思ったほどではなかった。駅弁屋としてはたしかに大きいし、実演販売までやっているのはすごいことではあるけれど。
昨今はキャリーバッグを使う人が多いこともあり、むしろ通路は狭いくらいに感じた。
レジ代わりに、車内販売の人が持っているハンディ端末も使っているのは、旨囲門時代と同じ。※レシートにはNRE「東京弁当営業支店」と記載。Suica決済対応。
駅弁は、基本的には「牛肉」「海鮮」みたいに素材ごとに分類して陳列されている。「鶏肉」コーナーには、大館駅の花善と秋田駅の関根屋の鶏めし弁当が仲良く並んでいた。他にも関根屋からは「釣りキチ三平弁当」のキノコと牛の入ったのとキングサーモンのが売られていた(素材別なので離れた場所で)はず。
米沢や仙台の牛肉系、三陸や北陸方面などの海鮮系、おぎのやのかまめしなどは旨囲門時代からの定番。驚いたのは、かなり遠方から来たものがあったこと。以前は遠くてせいぜい北陸だったけれど、鹿児島中央、小倉といった九州から来たものもあった。北海道もあったかな?
個人的には、幕の内系があまりないことと、甲信越北陸方面のラインナップがやや手薄にも感じたのが残念。(例えば新潟の鮭の焼漬弁当はなかったと思う)
肉や魚介より幕の内を選びたい・食べたいという時もあるだろうし、幕の内こそ駅弁の王道だと思うのだが… 消費者の好みというか要求に応じたということなんでしょうけど。
それと、個別紹介のPOPなどはあまりないため、予備知識のない人は花善の鶏めしが、比内地鶏の本場の有名駅弁だとは分かりにくいし、隣に並ぶ関根屋のと同列に捉えられてしまいそう(関根屋さんのもおいしいですが、鶏めしとしての「格」は違うでしょう)。客はわずかなPOPとパッケージを頼りに選択するしかないのも、一考の余地があるかもしれない。※花善は2018年で首都圏での販売を終了。
大宮の旨囲門では、名物の女性店員さんがいて、お客にうまく情報提供してセールスしているそうだが、こちらでは人の多さと店の広さからしてそうもいかないだろうし。
話が逸れましたが、駅弁の中に混ざって(正確には別に台を設けて)少し小さい箱が山積みされていて、それがなんと「国技館やきとり」!
まさかこんな所(というか国技館の外で)で売っているとは!
台は独立していて多少は目につくものの、やはり大きなPOPなどはなかったはずで、華やかな他の駅弁に埋もれるように、こんなものが売られているのにびっくり。
国技館の焼き鳥は場所中に館内の売店でしか購入(もしくは枡席の土産としてもらうか)できず、相撲がない期間は工場も稼働していないと聞いていた。この時は場所中ではなかったのに、工場は稼働しているということか。
※現在(ここ数年?)は本場所期間中以外でも、東京、上野、新宿、大宮各駅のNREの駅弁店、歌舞伎座、東京スカイツリータウンソラマチ、明治座で販売しているとのこと。
値札には「2本だか3本入りで600円」とか書いていて、ずいぶん高く感じたが、テレビを見た後にこんな場所で偶然出会えたのも縁。話のタネに買ってみた。
実際には、普通の焼き鳥(正肉)3本、つくね2本が入っていた。これなら妥当な金額だ。
「相撲みやげ」と書かれたおしぼり(おてふき)付き。
「国技館サービス株式会社」という会社の製品だが、東京の相撲茶屋を経営(20店すべて)している会社。
焼き鳥が国技館名物なのは、2本足で立つ鶏は手を付かないので、負けないことに通ずる縁起物とされるから。
見た感じ、表面にはタレとか油は目立たないが、少し茶色く見える。
冷めた焼き鳥って、あまり食べたことがない気がするけれど…
食べると、これがおいしい。一見すると「塩」味かと思いそうだが、「タレ」味。
冷めてもこんなにおいしい焼き鳥は他にはないかも。
見た目どおりぎとぎとはせず、かといってぱさぱさもしない。
6回タレを染み込ませて焼いているそうだ。
これなら国技館名物と言われるのにも納得。これが東京駅などで購入できるのなら、また買いたい。
ちょうどいい車内でのおつまみ、お土産(消費期限に注意)になりそう。
でも、僕はこの先、国技館に観覧に行くことはまずないだろうし、だからこの焼き鳥を食べることはないと思っていた。
先日、東京方面に行った際、全国各地から150種類だか170種類だかの駅弁を集めた東京駅の「駅弁屋『祭』」を覗いてみた。
2012年8月に、従来の「駅弁屋『旨囲門』」を発展させてできた店で、「祭」になってから行くのは初めてのはず。
中央通路丸の内口寄りの京浜東北線などのホームのすぐ下というのが、ちょっと意外な立地。【2016年11月5日追記】この後2016年11月9日に、中央通路の反対側に移転して「駅弁屋 祭 グランスタ店」となった。
「大きい店だ」という話をあちこちから聞いていたので、ものすごく広い店舗をイメージしていたが、思ったほどではなかった。駅弁屋としてはたしかに大きいし、実演販売までやっているのはすごいことではあるけれど。
昨今はキャリーバッグを使う人が多いこともあり、むしろ通路は狭いくらいに感じた。
レジ代わりに、車内販売の人が持っているハンディ端末も使っているのは、旨囲門時代と同じ。※レシートにはNRE「東京弁当営業支店」と記載。Suica決済対応。
駅弁は、基本的には「牛肉」「海鮮」みたいに素材ごとに分類して陳列されている。「鶏肉」コーナーには、大館駅の花善と秋田駅の関根屋の鶏めし弁当が仲良く並んでいた。他にも関根屋からは「釣りキチ三平弁当」のキノコと牛の入ったのとキングサーモンのが売られていた(素材別なので離れた場所で)はず。
米沢や仙台の牛肉系、三陸や北陸方面などの海鮮系、おぎのやのかまめしなどは旨囲門時代からの定番。驚いたのは、かなり遠方から来たものがあったこと。以前は遠くてせいぜい北陸だったけれど、鹿児島中央、小倉といった九州から来たものもあった。北海道もあったかな?
個人的には、幕の内系があまりないことと、甲信越北陸方面のラインナップがやや手薄にも感じたのが残念。(例えば新潟の鮭の焼漬弁当はなかったと思う)
肉や魚介より幕の内を選びたい・食べたいという時もあるだろうし、幕の内こそ駅弁の王道だと思うのだが… 消費者の好みというか要求に応じたということなんでしょうけど。
それと、個別紹介のPOPなどはあまりないため、予備知識のない人は花善の鶏めしが、比内地鶏の本場の有名駅弁だとは分かりにくいし、隣に並ぶ関根屋のと同列に捉えられてしまいそう(関根屋さんのもおいしいですが、鶏めしとしての「格」は違うでしょう)。客はわずかなPOPとパッケージを頼りに選択するしかないのも、一考の余地があるかもしれない。※花善は2018年で首都圏での販売を終了。
大宮の旨囲門では、名物の女性店員さんがいて、お客にうまく情報提供してセールスしているそうだが、こちらでは人の多さと店の広さからしてそうもいかないだろうし。
話が逸れましたが、駅弁の中に混ざって(正確には別に台を設けて)少し小さい箱が山積みされていて、それがなんと「国技館やきとり」!
まさかこんな所(というか国技館の外で)で売っているとは!
台は独立していて多少は目につくものの、やはり大きなPOPなどはなかったはずで、華やかな他の駅弁に埋もれるように、こんなものが売られているのにびっくり。
国技館の焼き鳥は場所中に館内の売店でしか購入(もしくは枡席の土産としてもらうか)できず、相撲がない期間は工場も稼働していないと聞いていた。この時は場所中ではなかったのに、工場は稼働しているということか。
※現在(ここ数年?)は本場所期間中以外でも、東京、上野、新宿、大宮各駅のNREの駅弁店、歌舞伎座、東京スカイツリータウンソラマチ、明治座で販売しているとのこと。
値札には「2本だか3本入りで600円」とか書いていて、ずいぶん高く感じたが、テレビを見た後にこんな場所で偶然出会えたのも縁。話のタネに買ってみた。
実際には、普通の焼き鳥(正肉)3本、つくね2本が入っていた。これなら妥当な金額だ。
「相撲みやげ」と書かれたおしぼり(おてふき)付き。
「国技館サービス株式会社」という会社の製品だが、東京の相撲茶屋を経営(20店すべて)している会社。
焼き鳥が国技館名物なのは、2本足で立つ鶏は手を付かないので、負けないことに通ずる縁起物とされるから。
見た感じ、表面にはタレとか油は目立たないが、少し茶色く見える。
冷めた焼き鳥って、あまり食べたことがない気がするけれど…
食べると、これがおいしい。一見すると「塩」味かと思いそうだが、「タレ」味。
冷めてもこんなにおいしい焼き鳥は他にはないかも。
見た目どおりぎとぎとはせず、かといってぱさぱさもしない。
6回タレを染み込ませて焼いているそうだ。
これなら国技館名物と言われるのにも納得。これが東京駅などで購入できるのなら、また買いたい。
ちょうどいい車内でのおつまみ、お土産(消費期限に注意)になりそう。