秋田魁新報の1面コラム「北斗星」の執筆者(複数人いるだろうから、その1人か)は、通勤に路線バスを利用しているようで、たまにその話が出てくる。
今日は、「バスに乗っていて少し慌てた。料金が上がったのを忘れていた」ことから始まった。「車内に張ってある「運賃変更のお知らせ」 」の中に書かれている「「回数券の割引率と使用方法は現行と同じ」(という記述)は勘違いしやすい 」のだとか。
バスの回数券は金券式。「お知らせ」では「支払うべき運賃に対して、回数券を使った場合の割引率は値上げ後でも変わらない」という当たり前のことを書いているのだが、それを「回数券を使う場合は、値上げ後も現行運賃と同じ額を払えばいい」と勘違いしてしまいかねないと言いたいのだろう。
たしかに、あの「お知らせ」はゴチャゴチャ書いていて分かりづらいとは思う。
さらに北斗星の筆者は「(お知らせには)「200円の回数券には10円を足す」と書いてほしかった 」と言っているけど、それはあなたの利用区間ってこと? 他の額を払う客だっているんだから、そんなこと書いたらかえって分かりづらいよ。
要は、今まで通り、運賃表示器に表示されている額を、現金や回数券で支払えばいいという話。長い前置きでした。
さて、インターネットの普及により、バス停に行く前やバスに乗る前でも、時刻表や運賃が分かるようになった。
ただし、前に書いたように、バス会社によってその対応にはかなりの差がある。
秋田中央交通の時刻表検索システムはややクセがあるが、最近は任意区間の運賃も表示されるようになり、便利になったかと思っていた。
ところが、値上げ後に検索すると、運賃(料金)の欄がすべて「-」になってしまい、分からなくなってしまった。
値上げに伴う一時的な措置なのか、何かトラブルが発生したのか、はたまた気が変わったのか。
【5日追記】4月4日か5日頃から、検索結果上部に「料金表示は現在作業中です。大変申し訳ありませんが、お電話でのお問い合わせお願いします。」という断りが赤い文字で表示されるようになった。
※その後、4月15日時点でもそのままだったが、16日にやっと運賃が表示されるようになった。
データ作成や保守に手間と費用がかかる検索システムなんかよりも、紙の時刻表をそのままスキャンしてアップしてくれるだけでも、利用者としてはありがたい場合も多いのではないだろうか。
そんなやり方を以前からしていた1つが、弘南バス。
窓口で配布している路線別の時刻表を、そのままGIF形式の画像データにしてアップしていた。
それが、今改正から若干変更された。
こういうのになった
いくつかの路線をまとめて1枚にしたPDF形式で、所々に広告が入っている。イトーヨーカドー地階からバスターミナルへ上がる階段の所に張ってあるのと同じものだ。
弘南バスでは、路線ごとの時刻表のほか、それをまとめた時刻表も作成していて(時刻表部分の形式は両者で同一)、今回はこちらをアップしたことになる。
ネットで見るには、路線ごとのほうが探しやすいし、必要な部分だけ保存・印刷するのにも便利。それにPDFはプラグインが必要で表示に若干時間がかかる。個人的には前のほうが良かったと思うけれど、大した違いではない。
【14日追記】その後、14日にホームページを見てみると、以前と同様のGIF形式の路線ごとの時刻表(エリアごとの目次ページがある)もアップされていた。「大判時刻表PDFファイル」も残されていて、両方見ることができるようになって親切。
もう1つの変化が、従来まったく公開されていなかった、運賃が分かるようになったこと。
3月14日付で「平成26年4月1日改定の路線バス運賃表を掲載しました」とあり、「運賃表検索リスト」という路線名にリンクが張られたページがアップされた。各路線をクリックすると、「三角表」と呼ばれる原始的な運賃表がPDFで表示される。
小栗山線
各ページには、その路線の全停留所名が通過順で表記されている。
「運賃表の見方」という説明ページもアップされている。
三角表は昔はバスの車内に掲出されていた(羽後交通は今も一部である?)し、鉄道の冊子の時刻表や高速道路の料金表にも使われていた。しかし、今はバスは整理券と対照する運賃表示器だし、鉄道や高速も検索ソフト・サイト、IC乗車券、ETCなどが普及し、別段、三角表に頼らなくても運賃・料金が分かる(もしくは支払額を意識せずに支払いできてしまう)ようになってしまった。
三角表の見方を説明しないと分からない時代になったということか。(地方の路線バスでは、複数のバス停で1つの運賃区分を構成しているので、分かりづらいことは確かだけど)
運賃は153路線が掲載されており、おそらく弘南バスの全路線なんだろう。
153路線には、100円バスも含まれる。
土手町循環100円バスの運賃表(抜粋)
全部「100」という、意味がなさそうな三角表も掲載されているのはご愛嬌?!
100円バスの運賃表があることから考えると、元々は国土交通省(運輸局)への運賃申請時の添付書類だったものを公開しているのかもしれない。
【3日追記】表部分で運賃の境界として記載されているバス停名の選び方も、独特(例えば小栗山線において弘前駅でなくバスターミナル、弘大前でなく富田三丁目が記載されている)。この点も、この表が本来は旅客向けでなく運賃申請用(運賃計算上の基準となる停留所を記載している?)であることを示唆しているのかもしれない。
原始的な形式とはいえ、弘南バスのすべてのバス停名・順と運賃が分かるようになったのは画期的。
秋田の県民性(?)を反映したのか、見栄えにばかりこだわる中央交通などより、よほど合理的で親切だ。
今日は、「バスに乗っていて少し慌てた。料金が上がったのを忘れていた」ことから始まった。「車内に張ってある「運賃変更のお知らせ」 」の中に書かれている「「回数券の割引率と使用方法は現行と同じ」(という記述)は勘違いしやすい 」のだとか。
バスの回数券は金券式。「お知らせ」では「支払うべき運賃に対して、回数券を使った場合の割引率は値上げ後でも変わらない」という当たり前のことを書いているのだが、それを「回数券を使う場合は、値上げ後も現行運賃と同じ額を払えばいい」と勘違いしてしまいかねないと言いたいのだろう。
たしかに、あの「お知らせ」はゴチャゴチャ書いていて分かりづらいとは思う。
さらに北斗星の筆者は「(お知らせには)「200円の回数券には10円を足す」と書いてほしかった 」と言っているけど、それはあなたの利用区間ってこと? 他の額を払う客だっているんだから、そんなこと書いたらかえって分かりづらいよ。
要は、今まで通り、運賃表示器に表示されている額を、現金や回数券で支払えばいいという話。長い前置きでした。
さて、インターネットの普及により、バス停に行く前やバスに乗る前でも、時刻表や運賃が分かるようになった。
ただし、前に書いたように、バス会社によってその対応にはかなりの差がある。
秋田中央交通の時刻表検索システムはややクセがあるが、最近は任意区間の運賃も表示されるようになり、便利になったかと思っていた。
ところが、値上げ後に検索すると、運賃(料金)の欄がすべて「-」になってしまい、分からなくなってしまった。
値上げに伴う一時的な措置なのか、何かトラブルが発生したのか、はたまた気が変わったのか。
【5日追記】4月4日か5日頃から、検索結果上部に「料金表示は現在作業中です。大変申し訳ありませんが、お電話でのお問い合わせお願いします。」という断りが赤い文字で表示されるようになった。
※その後、4月15日時点でもそのままだったが、16日にやっと運賃が表示されるようになった。
データ作成や保守に手間と費用がかかる検索システムなんかよりも、紙の時刻表をそのままスキャンしてアップしてくれるだけでも、利用者としてはありがたい場合も多いのではないだろうか。
そんなやり方を以前からしていた1つが、弘南バス。
窓口で配布している路線別の時刻表を、そのままGIF形式の画像データにしてアップしていた。
それが、今改正から若干変更された。
こういうのになった
いくつかの路線をまとめて1枚にしたPDF形式で、所々に広告が入っている。イトーヨーカドー地階からバスターミナルへ上がる階段の所に張ってあるのと同じものだ。
弘南バスでは、路線ごとの時刻表のほか、それをまとめた時刻表も作成していて(時刻表部分の形式は両者で同一)、今回はこちらをアップしたことになる。
ネットで見るには、路線ごとのほうが探しやすいし、必要な部分だけ保存・印刷するのにも便利。それにPDFはプラグインが必要で表示に若干時間がかかる。個人的には前のほうが良かったと思うけれど、大した違いではない。
【14日追記】その後、14日にホームページを見てみると、以前と同様のGIF形式の路線ごとの時刻表(エリアごとの目次ページがある)もアップされていた。「大判時刻表PDFファイル」も残されていて、両方見ることができるようになって親切。
もう1つの変化が、従来まったく公開されていなかった、運賃が分かるようになったこと。
3月14日付で「平成26年4月1日改定の路線バス運賃表を掲載しました」とあり、「運賃表検索リスト」という路線名にリンクが張られたページがアップされた。各路線をクリックすると、「三角表」と呼ばれる原始的な運賃表がPDFで表示される。
小栗山線
各ページには、その路線の全停留所名が通過順で表記されている。
「運賃表の見方」という説明ページもアップされている。
三角表は昔はバスの車内に掲出されていた(羽後交通は今も一部である?)し、鉄道の冊子の時刻表や高速道路の料金表にも使われていた。しかし、今はバスは整理券と対照する運賃表示器だし、鉄道や高速も検索ソフト・サイト、IC乗車券、ETCなどが普及し、別段、三角表に頼らなくても運賃・料金が分かる(もしくは支払額を意識せずに支払いできてしまう)ようになってしまった。
三角表の見方を説明しないと分からない時代になったということか。(地方の路線バスでは、複数のバス停で1つの運賃区分を構成しているので、分かりづらいことは確かだけど)
運賃は153路線が掲載されており、おそらく弘南バスの全路線なんだろう。
153路線には、100円バスも含まれる。
土手町循環100円バスの運賃表(抜粋)
全部「100」という、意味がなさそうな三角表も掲載されているのはご愛嬌?!
100円バスの運賃表があることから考えると、元々は国土交通省(運輸局)への運賃申請時の添付書類だったものを公開しているのかもしれない。
【3日追記】表部分で運賃の境界として記載されているバス停名の選び方も、独特(例えば小栗山線において弘前駅でなくバスターミナル、弘大前でなく富田三丁目が記載されている)。この点も、この表が本来は旅客向けでなく運賃申請用(運賃計算上の基準となる停留所を記載している?)であることを示唆しているのかもしれない。
原始的な形式とはいえ、弘南バスのすべてのバス停名・順と運賃が分かるようになったのは画期的。
秋田の県民性(?)を反映したのか、見栄えにばかりこだわる中央交通などより、よほど合理的で親切だ。