秋田新幹線「こまち」の車両からE3系が引退し、すべてE6系に置き換わって(そして1年限定だった「スーパーこまち」がなくなって)、間もなく1か月。その前後の周辺の光景やアイテムを紹介します。
※山形新幹線や東北新幹線盛岡以南では、E3系は引き続き運転しています。
【8日追記】現在も、元秋田新幹線用で今は東北新幹線専用であるE3系が秋田車両センターへ来ていることが時々あるそうで、ここ最近の目撃情報があった。もしかしたら所属は秋田のままで、引き続き整備を受けに来ているのだろうか? 効率が悪そうだけど。※この記事も参照
●スーパーこまち飴
ダイヤ改正直前の3月中旬のある日、秋田駅の改札口でこんなものを配っていたそうで、それをもらった人からもらった。
駅ビルトピコの中でその旨を放送しており、特に列車利用者に限定していたわけではなく、「今までの「スーパーこまち」のご愛顧に感謝して」の配布だとか。
飴!
「金太郎飴」タイプで、E6系の車体色の茜色にかなり忠実な色の飴。3個入り。
絵柄は、
ちょっと厳しいかも?!
金太郎飴にしては複雑なデザインかもしれない。
裏面シール
品名はその名も「スーパーこまち飴」。
販売者は「さなづら」でおなじみの秋田市の「菓子舗榮太楼」(製造者名義ではないので、どこかに委託しているのだろう)。
金太郎飴にしては珍しい、かすかに酸っぱい(イチゴ風味?)さわやかな味だった。
●停止位置
運転士に対して、ホームで列車を停車させる位置を示す「停止位置目標」の標識。
(会社や地域によって異なるが)標識は電車の先頭部(鼻先)ではなく、運転士の肩の位置が基準となるので、E3系とE6系では仮に鼻先が同じ位置に揃うとしても、標識は別々に必要になる。
以前は、E3系用は「幹」と書かれたものがあったはず。
ダイヤ改正直後の秋田駅新幹線ホームはこうなっていた(現在は未確認【9日追記】4月8日現在も同じ)。
「秋」と「Z」
「Z」のほうが大きさはやや小さいが、LEDで縁が点灯する。「秋」はただの金属板。
「Z」は編成記号から取ってE6系用、「秋」がE3系用だろう。
E3系が来なくなったから、「秋」は撤去されそうにも思うが、検測車「East i」はこちらを使うかもしれないから、残すだろうか。
●色が変わった
1年前に新たに設置された、中央改札口新幹線側の到着案内画面。
使用開始時は「スーパーこまち」登場前ですべて「こまち」だったから、
(再掲)「こまち号 到着案内」というタイトル
E6系が登場し、「こまち」と「スーパーこまち」が混在すると、
(再掲)「秋田新幹線 到着案内」に変更
車体のイメージカラーに合わせたのか、「こまち」はピンク色、「スーパーこまち」は赤色の文字。
それが現在は、
タイトルは「秋田新幹線 到着案内」のまま
文字の色やタイトルの地色は、ピンクから赤色に変わった。
●消えたE3系その1
秋田駅新幹線ホームの北側は、在来線7・8番線になっていて、階段を使わずに乗り換えできる。その境界には、乗り継ぎ改札口が設けられていて、そこのガラスには、寸詰まりながらなかなか精細なE3系のイラストが貼られていた。
2月5日撮影
(再掲)
6両編成なので、7両化される前の開業間もない頃からあったのだろう。
ダイヤ改正前の3月8日に見ると、
撤去されていた
鼻の長いE6系はここには収まらないかな。
●消えたE3系その2
今度は駅の外。以前、コメントでも話が出ていたもの。
秋田駅西口からほど近い「ゆうちょ銀行秋田店」。全国で郡山と秋田にしかない、郵便局を併設しない、ゆうちょ銀行単独の店舗である。※過去の記事
敷地の北側は、仲小路の緩い坂に面しており、境にフェンスが立っている。以前はそのフェンスに、
かまくらや秋田蕗
竿燈やなまはげとともに、E3系の先頭車のイラストが描かれていた。
縦方向のパイプ状の柵に、斜めの角度から見た時に見えるようにイラストを描く(真正面からは見えない)もので、1990年代後半辺り(=秋田新幹線開業当時)に道路のフェンスを中心に流行していた。(最近はあまり見ない気がする)
【5月5日追記】柵を見る方向(向かって右か左か)によって違うデザインにすることも可能で、そうしていたものが多かったかと思う。
最近は、塗装が色あせたりサビが出ていた。
少なくとも3月6日の時点でこうなっていた
まったく別のデザイン(水中の生き物?)に塗り替えられていた。
【8日追記】E3系が描かれてから現在までの間に、この建物は秋田貯金事務センター→(仙台貯金事務センター管理下の)郵便貯金秋田センター→ゆうちょ銀行秋田地域センター&ゆうちょ銀行秋田店、組織としては郵政省→日本郵政公社→日本郵政グループゆうちょ銀行と変遷した。
●まだ残るE3系
以上、あちこちでE3系が姿を消してしまったが、JRが管理するものでも、まだE3系が残っているものもある。
秋田駅の社員通用ドアの掲示(4月8日もこのまま)
【7月22日追記】7月まで気付かなかったが、いつの間にかE6系の写真を使ったものに替えられていた。
秋田保線技術センター名義の踏切の注意看板
上の絵では、在来線(狭軌)側に国鉄時代の塗装のままの485系電車らしき車両も描かれている。(実際には1999年12月の山形新幹線新庄延伸時以降、485系は定期では走っていない)
下の絵の在来線側の車両は何だ? パンタグラフの形状も奇妙。
○通過列車?
最後は少々話が逸れて、珍妙な表示が出ることがある、秋田駅中央改札口の発車標。
ダイヤ改正前だったが、新幹線側にこんな表示が
「回送」
秋田駅でも、全国的にも、改札口の発車標に回送列車が表示されることって、珍しいと思う。(ホームごとの発車標では誤乗防止に表示されるほうが一般的)
どんな回送列車かと思ってホームを見下ろすと、大曲-盛岡の田沢湖線内で運用される普通列車用の701系電車(5000番台)だった。車庫は秋田にあるため、定期的に秋田-大曲で回送があるので珍しくはないが、今までも発車標に表示されてたっけ?
じゃあ英語ではどう表示されるか?
日本の鉄道では「Out of Service」「Not in Service」が多い(直訳でなく、営業していませんという意味合いか)。
でも、秋田駅のことだから…
全角で「PASS」
※相変わらず「KOMACHI 40“号”」なのもなんとも。
「PASS」っていうと「通過」の意味じゃないだろうか。
まあ、意訳して「乗車できない」ということではあるけれど…
行き止まりの秋田駅の新幹線ホームを「通過」なんかしたら、車止めにぶつかるよ。
※山形新幹線や東北新幹線盛岡以南では、E3系は引き続き運転しています。
【8日追記】現在も、元秋田新幹線用で今は東北新幹線専用であるE3系が秋田車両センターへ来ていることが時々あるそうで、ここ最近の目撃情報があった。もしかしたら所属は秋田のままで、引き続き整備を受けに来ているのだろうか? 効率が悪そうだけど。※この記事も参照
●スーパーこまち飴
ダイヤ改正直前の3月中旬のある日、秋田駅の改札口でこんなものを配っていたそうで、それをもらった人からもらった。
駅ビルトピコの中でその旨を放送しており、特に列車利用者に限定していたわけではなく、「今までの「スーパーこまち」のご愛顧に感謝して」の配布だとか。
飴!
「金太郎飴」タイプで、E6系の車体色の茜色にかなり忠実な色の飴。3個入り。
絵柄は、
ちょっと厳しいかも?!
金太郎飴にしては複雑なデザインかもしれない。
裏面シール
品名はその名も「スーパーこまち飴」。
販売者は「さなづら」でおなじみの秋田市の「菓子舗榮太楼」(製造者名義ではないので、どこかに委託しているのだろう)。
金太郎飴にしては珍しい、かすかに酸っぱい(イチゴ風味?)さわやかな味だった。
●停止位置
運転士に対して、ホームで列車を停車させる位置を示す「停止位置目標」の標識。
(会社や地域によって異なるが)標識は電車の先頭部(鼻先)ではなく、運転士の肩の位置が基準となるので、E3系とE6系では仮に鼻先が同じ位置に揃うとしても、標識は別々に必要になる。
以前は、E3系用は「幹」と書かれたものがあったはず。
ダイヤ改正直後の秋田駅新幹線ホームはこうなっていた(
「秋」と「Z」
「Z」のほうが大きさはやや小さいが、LEDで縁が点灯する。「秋」はただの金属板。
「Z」は編成記号から取ってE6系用、「秋」がE3系用だろう。
E3系が来なくなったから、「秋」は撤去されそうにも思うが、検測車「East i」はこちらを使うかもしれないから、残すだろうか。
●色が変わった
1年前に新たに設置された、中央改札口新幹線側の到着案内画面。
使用開始時は「スーパーこまち」登場前ですべて「こまち」だったから、
(再掲)「こまち号 到着案内」というタイトル
E6系が登場し、「こまち」と「スーパーこまち」が混在すると、
(再掲)「秋田新幹線 到着案内」に変更
車体のイメージカラーに合わせたのか、「こまち」はピンク色、「スーパーこまち」は赤色の文字。
それが現在は、
タイトルは「秋田新幹線 到着案内」のまま
文字の色やタイトルの地色は、ピンクから赤色に変わった。
●消えたE3系その1
秋田駅新幹線ホームの北側は、在来線7・8番線になっていて、階段を使わずに乗り換えできる。その境界には、乗り継ぎ改札口が設けられていて、そこのガラスには、寸詰まりながらなかなか精細なE3系のイラストが貼られていた。
2月5日撮影
(再掲)
6両編成なので、7両化される前の開業間もない頃からあったのだろう。
ダイヤ改正前の3月8日に見ると、
撤去されていた
鼻の長いE6系はここには収まらないかな。
●消えたE3系その2
今度は駅の外。以前、コメントでも話が出ていたもの。
秋田駅西口からほど近い「ゆうちょ銀行秋田店」。全国で郡山と秋田にしかない、郵便局を併設しない、ゆうちょ銀行単独の店舗である。※過去の記事
敷地の北側は、仲小路の緩い坂に面しており、境にフェンスが立っている。以前はそのフェンスに、
かまくらや秋田蕗
竿燈やなまはげとともに、E3系の先頭車のイラストが描かれていた。
縦方向のパイプ状の柵に、斜めの角度から見た時に見えるようにイラストを描く(真正面からは見えない)もので、1990年代後半辺り(=秋田新幹線開業当時)に道路のフェンスを中心に流行していた。(最近はあまり見ない気がする)
【5月5日追記】柵を見る方向(向かって右か左か)によって違うデザインにすることも可能で、そうしていたものが多かったかと思う。
最近は、塗装が色あせたりサビが出ていた。
少なくとも3月6日の時点でこうなっていた
まったく別のデザイン(水中の生き物?)に塗り替えられていた。
【8日追記】E3系が描かれてから現在までの間に、この建物は秋田貯金事務センター→(仙台貯金事務センター管理下の)郵便貯金秋田センター→ゆうちょ銀行秋田地域センター&ゆうちょ銀行秋田店、組織としては郵政省→日本郵政公社→日本郵政グループゆうちょ銀行と変遷した。
●まだ残るE3系
以上、あちこちでE3系が姿を消してしまったが、JRが管理するものでも、まだE3系が残っているものもある。
秋田駅の社員通用ドアの掲示(4月8日もこのまま)
【7月22日追記】7月まで気付かなかったが、いつの間にかE6系の写真を使ったものに替えられていた。
秋田保線技術センター名義の踏切の注意看板
上の絵では、在来線(狭軌)側に国鉄時代の塗装のままの485系電車らしき車両も描かれている。(実際には1999年12月の山形新幹線新庄延伸時以降、485系は定期では走っていない)
下の絵の在来線側の車両は何だ? パンタグラフの形状も奇妙。
○通過列車?
最後は少々話が逸れて、珍妙な表示が出ることがある、秋田駅中央改札口の発車標。
ダイヤ改正前だったが、新幹線側にこんな表示が
「回送」
秋田駅でも、全国的にも、改札口の発車標に回送列車が表示されることって、珍しいと思う。(ホームごとの発車標では誤乗防止に表示されるほうが一般的)
どんな回送列車かと思ってホームを見下ろすと、大曲-盛岡の田沢湖線内で運用される普通列車用の701系電車(5000番台)だった。車庫は秋田にあるため、定期的に秋田-大曲で回送があるので珍しくはないが、今までも発車標に表示されてたっけ?
じゃあ英語ではどう表示されるか?
日本の鉄道では「Out of Service」「Not in Service」が多い(直訳でなく、営業していませんという意味合いか)。
でも、秋田駅のことだから…
全角で「PASS」
※相変わらず「KOMACHI 40“号”」なのもなんとも。
「PASS」っていうと「通過」の意味じゃないだろうか。
まあ、意訳して「乗車できない」ということではあるけれど…
行き止まりの秋田駅の新幹線ホームを「通過」なんかしたら、車止めにぶつかるよ。