広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

熊本の交差点・商店街・警察署

2011-01-14 23:03:48 | 旅行記
九州旅行記、前回に続いて熊本市の話題。

熊本市中心部の北東に、「子飼(こかい)」地区がある。白川が流れていて、近くに熊本大学がある。
「子飼橋」のそばには交差点があり、まずはその話から。
ネットの地図サイトでは、この地点名が「西子飼町」(Googleマップ)だったり、「子飼本町」(マピオン)だったり統一されていないが、実際は、
 南西側(橋側)が「西子飼町」/北東側が「子飼本町
同じ交差点内で表示されている名称が違っていた。
ここの道路・交差点が町名の境になっているのだが、それに合わせて実際に即した命名をしているようだ。札幌などと同じやり方だが、ここは県道337号線なので熊本県の方針か。

しかし、地元の皆さんはこのどちらでもなく、「子飼交差点」と呼ぶようで、現実とはかけ離れた表示がされていると言えるのではないだろうか(我が秋田県はもっとヒドイですが)。

この交差点は、「K」字形のような変則的な形の“四叉路”。
歩行者用信号は全部同時に青になり、斜めを含めてどの方向にも自由に横断できる「スクランブル交差点」。
交差点全面がゼブラゾーン
スクランブルであることを示すため、交差点内全面に斜線がペイントされていた。
秋田のスクランブル交差点では、斜線が「×」形にペイントされているから、違和感を覚えた。ほかの道路標示(白線)と勘違いしそうで。

ちなみに、スクランブル交差点は広義には「歩車分離式交差点」の一種。
秋田県警が近年好んで導入しているのは、狭義の「歩車分離式」。斜め横断ができない(やろうと思えばできるけど)点がスクランブルと異なる。秋田市内にある“本当のスクランブル交差点”は、木内前と秋田駅西口の北側と南側の3か所だけだと思う。

話が逸れましたが、
この熊本市子飼のスクランブル交差点は、日本初のスクランブル交差点なのだという。
変則的な形の交差点であるほか、当時は市電の終点があった(後に路線自体が廃止)ため、人の流れをスムーズにするために1969年3月5日から導入されたようだ。

※一部のサイト等において、東京銀座の数寄屋橋交差点が日本初のスクランブル交差点としているものもあるが、確認した限りではその年月日が不明であり、また、多くのサイトが熊本を日本初としていることから、熊本の方が先であると判断しました。


さて、この交差点から南西へ延びる400メートルほどの狭い道が、商店街になっている。
子飼交差点側のゲートや公式サイトでは「子飼レトロ通り商店街」となっているが、反対側のゲートなどは「子飼商店街」になっていた。
昼間は歩行者専用の道路で、自転車も降りて通らなければいけないことになっているが、自転車に乗って通る人も少なくなかった。
なんとも味のある商店街
八百屋さんや乾物屋さんが何軒もあったり、小さなスーパー(地元の大手)もあって軒を重ねるように連なっている。地域密着の昔ながらの商店街の風情。
空き店舗が少なく、年配の地域住民のほか熊本大学の学生も多く通るし、彼らも利用するスーパーや惣菜屋もあるので、活気がある。
向かい合った軒にシートを渡して“簡易アーケード”
こんな商店街は東京の下町辺りにはありそうだが、地方都市では珍しいかもしれない。
反対側の端
藤崎八幡宮や私鉄・熊本電鉄の「藤崎宮前」駅が近い。さらに駅から600メートルほど進めば、市電の通りや繁華街の通町筋。
ところで、上の写真のゲートに何か人物の写真が出ている。
「水前寺清子出生の地」
あの、チータがここで生まれ育ったのだ。
※愛称の「チータ」はネコ科動物の「チーター」ではなく、「チータ」。本名が「民子さん」で、小柄だったので「ちいさい たみちゃん」が由来。
【15日追記】子飼交差点は視覚障害者用(音響式)信号で、音は「ピヨピヨ」だったはず。(「鳴き交わし式」ではなく全部が同時に鳴っていた。機器のメーカーが違うのか、聞き慣れない音だった)
スクランブル交差点では、「ふじの山(♪頭を雲の上に出し)」(静岡県警)、「オウマ(♪お馬の親子は仲良しこよし)」(名古屋市東山動植物園正門前)、「乙女の祈り」(青森県警、弘前市下土手町など)といった、独自のメロディが流れるところもある。
実際にはユーザーである視覚障害者の意見を尊重するべきであるが、「日本初のスクランブル交差点」と「日本を代表する歌手が生まれ育った地」がすぐ近く。それらを記念する意味と遊び心で子飼交差点で「三百六十五歩のマーチ」でも流したらおもしろいかも。(ちなみに「三百六十五歩のマーチ」は1968年11月10日発売なので、1969年3月のスクランブル化とほぼ同時期)
青森の「乙女の祈り」よりは歩きやすそうな曲調だけど、横断する人が「三歩進んで二歩下がる」からダメ?



最後に、市電の通りへ向かう途中の国道3号線沿いの公園に隣接した開放的な場所にあったのは、
ヘンな建物
全面ハーフミラー張りで、「凸」を逆さまにした奇妙なもの。
不安定そうな形
実はこれ、熊本県警熊本北警察署。1990年築、総工費約25億円。

熊本県では「くまもとアートポリス」として、公共施設を中心にデザイン性の高い建造物が建てられており、これもその1つ。
ちなみに、2007年に新築された、秋田県警秋田中央警察署の総工費は27億円らしい(サトウケンイチロウ県議のブログより)から、その15年前とはいえヘンな形で25億円なら意外に安い。
秋田中央署。これで27億円

熊本北署の建物全体としては奥行きがけっこうあるが、逆凸形なのはほんのちょっとだけ。裏側から見ると、
わりとフツー
警察署としての主要な機能は裏側の方にあり、前の逆凸形部分にはエントランスや道場などがあるそうだ。

熊本県警のパトカーは、
「熊本県警察」の文字が毛筆体(楷書体)だった

旅行記は細々と続きます。
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中心市街地ってどこ?

2011-01-13 20:19:52 | 秋田の地理
当ブログでは、秋田市中通一丁目地区の再開発や秋田駅前・大町地区などの模様を取り上げている。
その際、記事のタイトルなどで、「中心市街地」という言葉を多用していた。考えてみれば、「秋田市中心市街地」ってどこを指すんだろう?

中心市街地は、ここ何年かで行政とマスコミがよく使うようになった、新しい言葉だと思う。
1998年に制定された「中心市街地の活性化に関する法律(中心市街地活性化法)」が元なのだと思われ、第二条に定義が出ているが、具体的にどこからどこまでなのかは、判断できない。
僕としては、なんとなく語感が気に入ったのと、「中心部」「中心商店街」「(単に)市街地」などとはニュアンスが違い、とても的確なイメージを受けたので、好んで使っているのだが、正確な定義は? と聞かれると、答えられない。

秋田市の場合、「中央街区」「中心街区」とか「中心商店街」という言葉を使う場合や人もいる。
例えば、秋田県道の「秋田中央道路」のキャッスルホテル前の出口は「中央街区ランプ」という名称らしい。
それらも公式な言葉なのだろうか? だとすれば「中心市街地」との違いは?

「街区」というと、「“街区”公園(いわゆる児童公園)」など、狭い範囲を指す印象があり、「中心市街地」の方が広い範囲のようなイメージがあると思う。
実際のところはどうなのか、調べた。
秋田市都市計画課のサイトに、都市計画マスタープランの用語解説(http://www.city.akita.akita.jp/city/ur/im/keikaku/02masterplan/no5/yougo-5.htm)があり、それによれば、
中央街区:秋田駅から二丁目橋に至る広小路と中央通りにはさまれた約16.8haの区域。
中心市街地:秋田駅から二丁目橋に至る広小路と中央通りにはさまれた区域(中央街区約16.8ha)を中心とする中心市街地活性化基本計画で規定する区域約228ha。
ほかにも特定の地域を示す用語として、
都心部:都市機能が集積している秋田駅周辺から山王十字路までの地域。
都心軸:秋田経済法科大学付近から臨海十字路までの市の中心部を東西に貫き、都市の骨格を形成する都市機能が集積している帯状の地域。

  ※現在、秋田経済法科大学はノースアジア大学に改称。
があった。

つまり、広い順に
 都心軸>都心部>中心市街地>中央街区
ということのようだ。
また、「中央街区」という言葉はあるが、「中心街区」は正式な用語ではないようだ。


中心市街地の範囲についてはその後改定されたようで、現在は上記とは若干異なっている。
秋田市市街地活性化推進本部のサイトにある、2008年に「秋田市中心市街地活性化基本計画」が国に認定された時の資料(http://www.city.akita.akita.jp/city/hqac/08Keikaku/Nk-pdf/Nk-tkb0102.pdf)では、
旧基本計画においては、中心市街地の区域を、8つの商店街組織のある通りを中心に、 東側は秋田駅東第3地区土地区画整理事業区域を含む市道明田外旭川線付近、西側は 大町、横町、北側は千秋公園、南側は南大通りに囲まれる 228ha を区域に設定してい たが、本計画では、改正中心市街地活性化法の趣旨を踏まえ、各種事業を集中的かつ 効果的に取り組むことが可能な、下図に示す約 119ha を中心市街地の区域とする
とのことで、図示されている。
ちなみに、TDR(ディズニーランドとディズニーシーの本体部分。駐車場は除く)の面積がちょうど100haらしい。
秋田駅に「駅」と表示しました。上部の緑が千秋公園
駅東口のアルヴェとNHK、千秋公園丸々全部、脳血管研究センター、中央通りより南側の市民市場、通町の西側の旧「大工町」、旭川沿いの南端は東側が「池永小路」まで、西側の川反エリアは五丁目橋まで、などと、上記旧計画の用語解説から受けるイメージよりもかなり広範囲が対象。
三井アーバンホテル跡周辺など大町の西側や南大通りが含まれていないのは意外だが、当ブログで使っていた「中心市街地」とおおむね一致すると思う。
池永小路。左側が中心市街地で右側はそうではない

四丁目橋の交差点。旭川対岸を含めて“中心市街地”の境界がせめぎ合っている場所

 (以前の信号機の記事の画像の再掲)
【14日 上の画像(再掲)を追加】上の写真は池永小路を東(駅寄り)に進んだ、中通小学校そば。交差点の左右が池永小路。奥の突き当たりの緑が千秋公園。ガソリンスタンドから先が秋田市中心市街地ということになる。


現状から考えると、再開発は「中心市街地」というより「中央街区」、いや「中通一丁目の日赤病院・婦人会館跡地」にしか手を付けてないし、それ以外は眼中にないと言ってしまいたくなる。
千秋公園・大町・通町・川反・中央通りより南の中通など、まだ活性化の余地があるエリアはあると思うのだけど。


さて、秋田駅西口、フォンテ秋田の真向かいの遊歩道と駅の駐車場の間に、こんなものがあった。
記念碑
前からあったはずだが、初めて知った。(以下、角度を曲げて撮影していまいました。すみません)
街並みやビル?

「秋田駅前土地区画整理事業 完工記念 昭和四十二年」
1967年の秋田駅前土地区画整理事業では、駅前広場のほか、現在の中央通りや市民市場前の通りなど、現在の秋田駅前周辺の街並みの基盤ができあがったようだ。
こんな文が
「伸びよ
愛するわが町
輝く太陽と
整つた町並みの中に
幸せと
繁栄が生まれる」

それから40年以上が経った。
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ツリー撤去/雪と氷

2011-01-12 23:17:55 | 秋田の季節・風景
冬らしい天候が続く。
横手・湯沢など内陸部では大雪になっているそうだが、秋田市はそこまでの雪ではない。吹雪いたり、日が差したり、雷が鳴ったり。今日は少し暖かくてプラス3度台まで上がったが、明日は日中でもマイナス3度の予報。
秋田市立の小中学校は、少し長い冬休みが終わり、明日13日から授業再開。

ここ数日の秋田市内の様子です。
まず、年が明けてもそのままだったクリスマスツリー。9日にはまだ設置されていたのだけど、
今日のフォンテ入口前のぽぽろーど
ついになくなった!
10日は祝日だったから、昨日11日にでも撤去されたのだろうか。
足並みを揃えたかのように、秋田市公営駐車場の壁面の電飾とツリーもなくなっていた。なくなったらなくなったで、物足りないけどね。


秋田市内の大きな道路は、車道の雪はほとんどなくなっている。歩道もロードヒーティング(融雪装置)があるところはカラカラになっていて歩きやすいが、
水たまり!
排水溝が詰まってしまったのだろうか。交差点の隅が水浸しになっている所を2か所見かけた。
歩いて通るのも大変だし、車に水をかけられたら迷惑。


ロードヒーティングのある歩道でも、道路と交わる部分には設置されないのが普通だった。
手前と向こうの歩道は雪がないが、中央の交差部分は雪がある
そのため、その交わる道を横断するときは、足元に注意しないといけなかったが、これはやむを得ないと思っていた。

だけど、2~3年前にロードヒーティングが設置された、秋田駅西口から明田地下道西交差点までの市道では、
交わる道路の部分も雪がない!
歩道と同じ幅だけ、交差する小路部分にも融雪装置が設置されている。多少融け残りはあるが、これは歩きやすくて助かる。
でも、小路から出てくる車が段差に引っかかったりしないか、装置が車の重さに耐えられるか、今後車道部分だけ他の工事で掘り返す際に支障がないかなど、気になる点もあるけれど。


前回の記事などで凍結防止剤(凍結抑制剤、通称“融雪剤”)を路面に散布する車を紹介してきた。今までのは、すべて秋田市所有のものだった。
今回、初めて、秋田県所有の散布車を見かけた。
車両自体は秋田市のとほぼ同じ
だが、撒く量や撒き方がダイナミックな気がした。
らせん状の白いものが凍結防止剤の軌跡
秋田市のは「ぱらっ」という感じだったが、県のは「どばっ」という感じで、取組前の水戸泉(古い?)のよう。絶対に真後ろは走りたくない。

この時は気温がプラスで路面に雪はなく(水分はある)、今後冷え込む予報が出ていたため、予防的に散布していたのだろう。今まで見た秋田市のは、積雪があって凍結気味の時に散布しており、路面状況が異なる。
県と市の違いでなく、状況に応じて撒き方を変えているのかもしれない。


冬の寒さを感じさせるものとして、「つらら」を連想する方もいると思う。
青空とつらら
秋田弁(沿岸部?)では「たろんぺ(垂氷=たるひの転)」と言い、身近な存在。(内陸部などでは「しが、すが、しがっこ」などと呼ぶようだが、これは「氷」の意味でもある)

でも、「つららがあるから寒い」というのは、正しくもあるが間違いでもある。
つららは、雪や氷が一度融けたものが凍ってできるのだから、単に寒いだけでは融けないのでつららはできにくいはず。
晴天で太陽の熱で融けたり、気温が0度前後を行ったり来たりする時ができやすいのではないだろうか。

ただし、暖房している建物では、屋内の熱が屋根に伝わり(熱が逃げて)、屋根の雪や氷を融かし、それがつららになることも多い。
最近は断熱性を高めた住宅が普及しているので、そうした家ではつららができにくいらしい。
我が家はつららができます

落ちてくると非常に危険なので、雪道を歩く際は、足元にも頭上にもご注意を。
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熊本のタヌキ

2011-01-11 19:07:50 | 旅行記
かなり間が開きましたが、まだネタが残っていますので九州旅行記を。
だいぶ前にアップした鹿児島を離れ熊本市へ。以前にも訪れたことがあったので、今回はざっと見ただけ。
鹿児島もそうだったが、熊本市も大きくて賑やかな都市。かつては福岡でなく熊本が九州の中心都市だった名残で、農政局や森林管理局、郵政会社などの九州を管轄する拠点は、現在も熊本市に置かれている。
熊本城前電停(来年3月に花畑町に改称予定)付近
イチョウの黄葉が美しかった。イチョウは加藤清正が熊本城に植えたことなどにちなみ、熊本市の木になっている。

人口は73万人。中核市としては国内最大規模だが、2012年4月を目標に政令指定都市に移行する準備を進めている。
路面電車の広告「政令指定都市の実現を」
訪れた時は、市民を対象に、政令指定都市になった際の区名の投票が行われていた。
テレビのローカルニュースで市民のインタビューが流れていたが、「政令指定都市になって何が変わるのか分からない」「メリットが分からない」という声が多かった。
県を介さずに多くの業務が行えるなど、市側にはメリットはあるのだろうが、市民が普段の生活をする分には現状で不満がないだろうからね。

広島や鹿児島と同じように、熊本もJRの駅から繁華街へは距離があるので路面電車(市電)で移動するのが便利。
「通町筋」電停
秋田市民なら「とおり“まち”」と読んでしまうが、こちらは「とおり“ちょう”すじ」と読む。
路面電車が通る道の名が「通町筋」で、熊本城を見上げるメインストリート。
通町筋の両側が繁華街になっていて、「上通(かみとおり)」「下通(しもとおり)」という。

特に下通は大きくて賑やか。Wikipediaによれば「(アーケードは)西日本最大(長さ511m、幅15m、高さ15m)を誇る。休日の人出は6万人以上で名古屋・大阪(キタ・ミナミ)・福岡(中洲)と並ぶ賑わい」だそう。
「西日本最大」の根拠はよく分からないが、大きくて賑やかな街なのは間違いない。以前よりは人出が減っているらしいが、昼も夜もたくさんの人が来ている。
秋田市通町など足元にも及ばない。
 昼と夜の下通
地元の「鶴屋百貨店」、パルコ、ダイエーのほか、はなまるうどん、ドン・キホーテ、マツモトキヨシ、ABCマート、ツタヤなどなど、何でもあった。
秋田市なら、車で郊外に行かないとないような店舗さえ、熊本市では中心市街地にあった。これが賑わいの一因かもしれない。(クルマで来る人もいるだろうに、どこに駐車しているのかは知らないけれど)


熊本城とか水前寺公園とか、観光名所もあるけど今回は行かなかったので、別の話題を。
バス停「洗馬橋(せんばばし)」
「都市バス」の表示が上書きされているが、これは熊本市営バスの民間移管に伴い、その路線を引き受けている「熊本都市バス」のこと。移管に当たって既存の民間バス会社3社が共同出資した会社だそう。市営バスの民間移管の形態としては珍しいやり方だ。
熊本のバス事情もいつか、別記事したい(と言っておいてなかなかできませんが…)。

そのバス停のそばに坪井川に架かる橋があり、実際に「せんば橋」という名なのだが、なぜか
「船場橋」と書く
ちなみに橋の対岸には市電の電停があるのだが、バス停と同じ「洗馬橋」。

「洗馬橋」「船場橋」どっちが元祖なのかよく分からないらしいが、ともかく「せんば橋」。
船場橋
橋の両端の「親柱」に、何やらオブジェが載っている。
現在の船場橋は、1929(昭和4)年の市電建設時に架けられた橋のようだが、オブジェも当時のものだろうか?
カクカクした独特のデザインで、何がモチーフか分かりにくいが、2種類あって、
 エビとタヌキ

そして、市電停留所側には、熊本中央郵便局があり、その前のポストの上には2008年10月に紹介したようにタヌキの像が載っている。これ。
 再掲
ちなみに、洗馬橋電停にも別のタヌキの像がある。

ここには、なんでこんなにタヌキがあるのか。それは、手まり歌「あんたがたどこさ」が関係している。
「♪あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ せんばさ」
という歌詞の通り、この付近が、歌の舞台ではないかという説があるのだ!
(関東地方などを舞台とする説もある)

したがって、タヌキは「せんば山には 狸がおってさ」のタヌキ。
あまり知られていないが2番には、「せんば川には エビがおってさ」という歌詞があり、橋にあるのは、そのエビ。
せんば川とは、橋が架かる現在の坪井川のこととされているようだ。


さて、ポストの上のタヌキ。
僕にとっては“再会”になるのだが、びっくりした。
えっ!
12月初めだったのだが、タヌキはサンタクロースの衣装につけヒゲ。さらに周囲(ポストの天面)には飾りが!

ポストの上のオブジェに飾り付けするとは、初めて見た。
雨の日はどうするんだ?

ネットで「熊本中央郵便局 ポスト」等で画像検索したところ、ハロウィンの衣装、学生服(受験・卒業シーズン?)など、いくつかの衣装・装飾パターンがあった。
さらに調べると、このタヌキは1995年に設置され、「せんば郵太」という名前があるらしく、郵便局の裏にある県立第一高校の生徒が考案だか衣装を制作している装飾という情報もあった(公式ではないので真偽は不明です)。
せんば郵太さん
中央郵便局には郵便事業会社熊本支店も入っていて、管理が行き届いていることもあるだろうが、名前を付けてもらって服を着せてもらえるなんて、幸せなタヌキだ。

服を着た姿を見てから、最初の“裸”のタヌキの写真を見ると、なんか恥ずかしく感じる…
熊本市の話題は続きます
コメント (4)
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中央道路遮断機に変化

2011-01-10 19:57:40 | 秋田のいろいろ
秋田駅の東西を地下トンネルで結ぶ自動車専用の県道「秋田中央道路」。
今年度、その両側の入口に、通行止め時に作動する遮断機が新設された。
こちらこちらこちらで紹介しています。

 以前の画像の再掲(公式サイトの動画より)
以前も書いたが、設置されたのは細い遮断棒で、LEDが点滅するとはいえ作動時に気づかずに“突破”してしまう車両がいるのではないかと感じていた。

昨年の秋頃だろうか、入口の手前に、「注意 非常の際は遮断機が降下し通行止めになります」という立看板が設置された。
写真右下に看板(寒い時は表示板に「凍結注意」と出るのか)
やっぱり、県側も危ないと判断したのか、それとも実際に突っ込んだ車がいたのだろうか。

その後、しばらく気に留めないでいて、久しぶりにじっくり見ると…

まず、看板の向きがおかしい。真横を向いている。これは除雪作業の邪魔にならないためかな。
そして、遮断棒の真ん中に、黒い丸い物体が付いていた!

遠目には車のハンドルのように見えたが、
拡大
「◯」の中に「×」が点灯するようにLEDが並んでいる。いちおう、「通行止め」の道路標識の形か。
上の写真上部の半透明の四角いものが従来からあったLEDなので、この新しい方も点灯すればかなり目立つだろう。
これなら、突っ込んでくる危険性は低減されそうだ。

でも、僕のような素人ですら気付くような危険性。
道路管理のプロである県なら、後から付け足すのでなく、最初からLEDをたくさん付けたり太い棒にすることはできなかったのだろうか。検討・発注段階で気付かないのだろうか…
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マックスバリュ茨島店

2011-01-09 20:57:48 | 秋田のいろいろ
イオン系列の食品スーパーに「マックスバリュ(MaxValu)」というブランドというか店名があり、秋田県内にも店舗がある。
たまに「マックスバリュー」と伸ばす表記をする人がいて、間違いだと思っていたが、Wikipediaによれば1998年10月までは「マックスバリュー」が正式だったようで、あながち間違いではないと言える(現在も一部に残存)。

全国的には、一部店舗はジャスコと同じ「イオンリテール」という企業が経営しているが、青森・秋田・山形県内の全店舗と岩手県の北上店は地域子会社の「マックスバリュ東北」が経営している。(一部店舗は旧称であり小型店の「ウエルマート」、ディスカウント店の「ザ・ビッグ」として営業)
マックスバリュ東北本社
マックスバリュ東北は、現在は秋田市土崎港(土崎駅3番線ホームのすぐ外側)に本社があるが、モトを正せば本荘市にあった「つるまい」はじめ、秋田・山形両県の地元スーパーに行き着く。
ここ15年ほどで大きく成長し、倒産した青森県の「亀屋みなみチェーン」などの店舗などを継承し、東北地方の日本海側に勢力を広げた。
本社は「つるまい」店舗を転用したもの。たしかにスーパーらしい造りの社屋【2015年5月21日追記】「サンプラザつるまい」という店だったらしい。かつて本荘にもサンプラザつるまいがあり、後にジャスコ本荘店→マックスバリュ本荘中央店と変遷。

ややこしいのだが、今年初め、再編により「マックスバリュ北東北(本社盛岡市)」と「マックスバリュ南東北(本社仙台市)」という会社もできた。【11日訂正】両社の設立は2010年2月21日なので、「昨年初め」の間違いでした。すみません。
紛らわしい!


秋田市には4店舗のマックスバリュがある(広面・港北・茨島・河辺の各店)。
そのうち、茨島(ばらじま)地区の新国道(という名の県道56号線)沿いにある「イオンタウン茨島パワーセンター」内のマックスバリュ茨島店は、イオンタウンとともに2000年にオープンし、現在は24時間営業。
車で訪れる人のほか、周辺の住宅地、さらには雄物川対岸の新屋地区から買い物に来る人もいるようだ(路線バスに乗り降りする人や歩いて秋田大橋を渡って来る人がいる)。
※ちなみにバスで秋田駅方面から行く場合、「茨島四丁目」でなく、1つ手前の「茨島三丁目」で乗降すれば、運賃が安くなります。
マックスバリュ茨島店。看板が色あせ&汚れてきてますな…
この店舗は、昨年11月19日に店内のリニューアルが行われた。
僕の記憶では、2004年の春にもリニューアルされたような気がするので、その時以来だろうか。

ローカルニュースにもなったけれど、公式サイトの11月11日付プレスリリース「これまで以上に鮮度よくお買得なお店へと生まれ変わります「マックスバリュ茨島店」リニューアルオープンのご案内 」によれば、
商品の品目数の絞りこみや大量仕入れ、また陳列に係るコストを低減するこ とにより、これまでより一層のお買得価格での商品のご提供に努め、“EDLP(毎日がお 買得)”なお店を目指します。
地域の暮らしに密着した品揃えを行うと同時に、「採りたて」の野菜や「できたて・ つくりたて」のお刺身やお惣菜などを取り揃え、鮮度や旬をさらに強化」とのこと。
ディスカウント店「ザ・ビッグ」に転換することなく、商品の種類を絞り込むことにより「マックスバリュ」のままで低価格化を目指す、実験的な店舗のようだ。

行ってみて気づいたこと。
インスタント麺・生活用品など一部の商品の棚(レジを背にして右半分)が、途中で切れ目のない、店の端から端までの長ーい棚になった。店内中央部を横方向に移動にする通路がなくなったので、店内移動が面倒。
レジは12台だが、レジが2台ずつセットで連続してあるという、おかしな設置。慣れないせいかもしれないが、効率が悪い。熊本のダイエーでも同じ配列だったから、流行りなんだろうか。
【2011年2月19日追記】その後もレジ配置はそのままだが、並ぶ客を誘導する表示が床面に貼られて、分かりやすくはなった。
「レジが2台ずつセットで連続してある」(レジ2台につき1列に並んで待つのだと思っていた)というより、「レジが2台ずつ向きあって、かつ干渉しないように前後にずらして設置されている」ということらしい。並び方としてはレジ1台につき1列で従来と同じなのだった。
文章ではうまく表現できないが、レジが前後に重ねて2台設置できるので、店舗全体で見て横方向の設置スペースを節約するのが目的なのだろう。(縦方向のスペースはその分増えるはずで、客の混乱とあわせて考えれば、あまり得策ではないと思うけど)

なお、リニューアル直後に行ったら、レジ5台が隅に寄せられていたので、以前よりは台数が削減されたのかもしれない。また、広面店にはある「セルフレジ」はない。※その後、2011年5月に設置された。

肝心の商品とその値段。僕が見た限り(=僕が必要とする商品)ですが。
扱い商品が減ったとのことだが、「これがなくなった!」という商品はない。強いてあげれば、「たけやフレッシュランチ」の1月の新商品がなかった(12月以前のはあった)ことくらい。別段不便ではない。
特売扱いのハウスのカレーやシチューのルウは、売れ残らないか心配になるくらい大量に積み上げられていた。これが大量仕入れというのだろう。

値段は、たしかに以前より安くなっている。
歯ブラシの通常価格がかつての特売価格と同じになっていたり、以前は他のスーパーより高かった牛乳が安くなっていた。
また、折り込みチラシ(公式サイトで見られる)が茨島店だけ別のものになっていて、市内のマックスバリュ他店と比べて、同じ商品の特売価格が茨島店だけ10~30円ほど安く設定されているものが多い。


マックスバリュ東北では、週末のチラシに「日曜早起きクーポン」が4枚付いていて、日曜日の9時から正午までに限り、150円以上の商品が30円引きになる。
茨島店ではリニューアルに伴い、クーポンが廃止されたが、「その分平常の価格でがんばるよ」という趣旨の貼り紙が店の入口にあった。
※マイバック持参スタンプカードや、イオンカードやWAON関係の特典デーは、従来・他店と同様継続。

その代わりということなのか、「毎月第2日曜日は、どなたさまも表示価格よりレジにて5%割引でお買物いただける「バリュ・デー」を開催」していて、今日がその日だった。
でも、昼過ぎに行ったら、それほどお客は多くなく、平日の夕方の方が多そうな感じ。
まだあまり浸透していないのだろうか。午後に行ってもいいし、購入点数も無制限だから、月1回とはいえ、こっちの方がいいと思う。(20日と30日の「お客様感謝デー」でも、決済方法によって5%値引きにはなる)
【17日追記】公式サイトによれば、茨島店以外のほとんどの店でも、第二日曜日の5%引きはやっているような記述もある。そしてその除外店舗(実施しない店)として、茨島店が挙げられている。なんだかよくわからんが、少なくとも1月9日は茨島店で5%引きを実施していました。
【2月8日追記】チラシによれば、茨島店の第2日曜日全品誰でも5%引きは「Maxデー」というそうだ。他店の「バリュ・デー」では、5%引きのほか、2000円購入ごとに割引券が当たる抽選ができるらしいが、その有無で名前が違うみたいだ。


個人的な感想としては、以前より価格面で買いやすくなった。※あくまで個人の感想です。
僕はマックスバリュにはたまに行く程度だが、今後は行く機会が増えるかもしれない。
ただ、今までは茨島店のほか広面店にも行っていたが、こうして茨島店の価格の安さが際立つと、広面店など他店へ行くのがもったいなく思えてしまう。
「マックスバリュ東北」のブランドイメージを統一する意味でも、茨島店以外の各店も、同様にリニューアルすればいいんじゃないだろうか(という勝手な意見です)。

ところで、
イオンタウン茨島
上の写真左側のように、イオンタウン茨島には、高いアンテナが立っている。(右側の看板は、秋にリニューアルされ、濃いピンクというか赤紫色が鮮やか)
実はこれ、
ABS秋田放送茨島ラジオ送信所
AMラジオの電波塔。
ここは駐車場を囲むように店舗があるショッピングモールだが、駐車場の中央が柵で囲まれ、アンテナが立っている。
ショッピングモールの駐車場の中に電波塔がある、というか順番からすれば電波塔の周りにショッピングモールができたことになるが、なかなか珍しいんじゃないだろうか。
【9日22時追記】思い出したけど、だいぶ前(15年以上前?)に、この辺にダイエーができるという話があった。どの程度話が進んでいたのか分からないし、当時大町のニューシティにあった店舗を移転させたかったのか、さらにもう1つ新規に開店するつもりだったのかも分からないが。
結局その話は流れたのだが、今のイオンタウン茨島と関係があるのだろうか?
【2021年6月2日追記】秋田魁新報の見出し検索によれば、1996年3月30日付 朝刊1面に「ダイエー進出で基本合意/2年後にも大型店/秋田市茨島の社有地活用」があった。基本合意まで行って、実現しなかったのか。

※別のイオンタウンについてはこちら
※さらに別の「イオンタウン茨島アネックス」についてはこちら

【2013年9月14日追記】この後、マックスバリュ茨島店は、2013年9月11日20時から13日7時まで休業して店内の改装を行い、「リフレッシュオープン」した。
記念セールは行ったが、リニューアル時にあるようなプレスリリースはなく、小規模な改装という位置づけだろうか。
新しい店内は、従来は縦方向(レジと直角)に長い一直線だった家庭用品、調味料、カップ麺などの売り場が、他店や以前の茨島店のように途中で区切りの横方向の通路が作られていた。ポテトチップスとかカレールウなどを山にして陳列するコーナーはなくなった模様。各売り場の配置も、若干変更された。(通常レジの配置は未確認。セルフレジは変わらず)
扱う商品の種類を限定して大量に仕入れるという、今までの方針には変化はないようだが、陳列方法については一般的なスーパーの形態に戻して、買いやすくしたということだろうか。
※さらに2015年9月4日にも、ちょっとしたリニューアルを実施。2年ごとに手が入っていることになる。秋田市内の他店舗ではこれほど頻繁ではないはず。
※さらに2020年9月17日には大規模なリニューアルがされ、店舗名が「イオンスタイル茨島」に変わった
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フレッシュランチ/たけや60周年

2011-01-07 23:15:47 | ランチパック
“秋田版ランチパック”である「たけやフレッシュランチ」の1月の新商品などを紹介します。
※興味のある方は、「ランチパック」カテゴリーを選択し、以前の記事からご覧ください。

まず、先月以前からの継続販売商品。 ※確認できた(店頭に値札があった)分のみ。
12月から発売されている「練乳クリーム」、「てりやきチキン ラー油入り」、11月からの「ハムカツ&タマゴ」、10月からの「横手やきそば風」は継続している模様。【9日追記】10月からの「マロン」も継続。【11日追記】8月からの「チョコバナナ」も継続。
なお、秋田サティで扱っていた、2種類の本家「ヤマザキランチパック」は姿を消していた。


では、1月の新商品をご紹介します。惣菜パン1つ、菓子パン2つ。
たけやフレッシュランチ ビーフシチュー 147円 1包装当たり231kcal
本家ランチパックでは、先月から「ホワイトシチュー(ゴロッと素材)」というのが出ているそうだが、こちらはブラウンシチューっていうのか、茶色いビーフシチュー。
ヤマザキランチパックでは過去に発売されたことはなかったようだが、ライバルの「フジパン スナックサンド」にはビーフシチューがあるようだ。

パッケージ右上のイラスト、
 
昨年7月に発売されていた「フレッシュランチ牛すじカレー」(右の写真)とよく似ている。同じ牛、同じ鍋かな? おたまは違うな。

トマトの味(?)がやや強い感じがしたけど、なかなか本格的なシチューの味。トーストするのがおすすめ。


たけやフレッシュランチ アーモンドクリーム 98円(特売) 1包装当たり248kcal
ランチパック/フレッシュランチの定番の1つがピーナッツ(ヤマザキでは「ピーナッツ」、たけやでは「ピーナツ」という商品名)だが、それと微妙にかぶるアーモンド。
ヤマザキでは現在「ランチパック ローストアーモンドクリーム」というのがあり、これは粒入り。過去にも「アーモンドクリーム」が発売されていた模様。
粒はないけど、とろりとしたクリーム状
まあ、予想通りの味。


たけやフレッシュランチ 王林りんごジャム 126円 1包装当たり259kcal
昨年4月発売の「フレッシュランチ津軽りんごジャム」があり、それは「ジャム中 津軽産りんご23%使用」だった。
こちらは、品種が「王林」に限定され、「ジャム中 青森産王林りんご19%使用」とある。

以前は「津軽産」という産地の定義があいまいだったが、これは「青森産」なので、青森県産と解釈できる。
それにしても、1年間に2度も青森産リンゴジャムを使った商品を出すとは。
秋田だってリンゴ産地だし、秋田県内でしか販売しないんだから、秋田県産にすればいいのに…

青森や秋田の人なら知っているが、「王林」は黄色いリンゴ。そして、別に緑色の「青リンゴ」も存在する(お盆に飾ったり食べたりする)。
だが、地域によっては、王林など黄色いリンゴのことを「青リンゴ」と呼ぶ人もいるらしく、混同される場合がある。印刷の色数の制限もあるのだろうが、このフレッシュランチの包装も青いリンゴにも見えるけど…
中も緑色
本当に王林なの? と思ってしまった。ちょっとわざとらしい色。

食べてみると、よくある「青リンゴゼリー」みたいな味。
本来の王林の果実の味とは言えないと思う。王林って甘くてあまり酸っぱくないんだよね。
でも、さわやかで甘すぎず(=これが王林の味と違う)、意外にも気に入った!
僕は、ジャムオンリーのフレッシュランチが好きでなく、前からマーガリンやクリームを入れて欲しいと思っていた。だけど、これはジャムだけでもいいと思う。

今月の3商品は、あまり奇をてらったものではないが、万人受けするのではないだろうか。



さて、フレッシュランチの話題から離れるが、昨年末、こんな新聞広告が載った。
たけや製パンは、2011年2月1日に創業60周年を迎えます。
2月の60周年を控え、復刻版商品を発売するのだという。(今までもたまに散発的に復刻商品があったが、今回は集中して出すのだろう)
広告にはその第1弾として1月1日に発売される5点が出ていた。
なんか聞いたことあるようなないような、でもあまり食べたことはないものばかり。で買ったのは、
懐かしパン あん入りメロンパン 98円(特売、定価116円) 449kcal
なめらかなこしあんを包んだメロンパンです。
包装には発売年も記載されていて、「1985年発売」とのこと。
449kcalとどんぶり飯並みの高カロリー!

パッケージには、復刻版であることの表示や当時の世相、古めかしいイラストなどがある。商品名が他の復刻製品と共通の毛筆体なので、包装そのものは新規のものだろうか。
せめて会社名は現行の「Takeya」ロゴ(1992年から使用)じゃなく、昔の「たけや」ロゴにしてはいかがでしょう。

僕はこしあん好きなのは以前にも書いたが、メロンパンもわりと好き。中学生の頃はたけやの「かたやきメロンパン」(だっけ?)をしょっちゅう食べていた。
(ちなみにかたやきメロンパン、なくなったと思ったらまだ売られていた。ヤマザキのライセンスうんぬんの表示がなかったので、たけやオリジナルなのだろう)【2019年2月2日補足】ヤマザキでは、「かたいメロンパン」という商品が平成時代のどこかで発売されていたそうだ。同社公式サイトの写真によれば、パッケージの文字の書体やパンの外観は、たけやのかたやきによく似ている。どちらかがどちらかをモチーフというかベースにしているのかも。この記事も参照。

かたやきメロンパンとは違い、つるんとした表面。砂糖は塗られていない。
こしあんたっぷり。普通のアンパン並みの量だ
メロンパン自体の味は、普通よりあっさり。あんこはたけやの和菓子同様、おいしい。メロンパンとあんこがうまく調和していた。
個人的にはアンパンよりも好き。でも、このカロリーだからなぁ…

店頭で見たところ、他の復刻商品は1990年代に発売されたものが多かった。
おそらく第2弾が2月に出るのだろうが、どんなラインナップだろう。「フレッシュランチ 塩バターキャラメル」とか出ないかな?
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寒中のクリスマスツリー

2011-01-06 22:22:17 | 秋田の季節・風景
今日は二十四節気の小寒。寒の入り。
秋田市は暦どおり寒くて(日中は氷点下)時折吹雪く天気だった。積雪は20センチほど。
昨年のクリスマス寒波ほどの強風ではなく、これこそ、子供の頃によく経験したような、いかにも秋田市の冬という気候だと思った。

冒頭の写真は南大通り。
写真左の黄色い車が凍結防止剤(凍結抑制剤)(通称“融雪剤”)を散布しているものの、低温のため路面に雪が残っている。こんな状況なので市内の道路は渋滞気味。
南大通りの歩道はロードヒーティングのおかげで雪が消えて歩きやすいが、裏道に入るとツルツルで歩きにくかった。

さて、例年、秋田駅の自由通路「ぽぽろーど」の西側、「フォンテAKITA(秋田ショッピングセンター、旧イトーヨーカドー秋田店)」2階入口前にクリスマスツリーが設置され、今年も設置されていた
設置したのは商店会みたいな組織なのか、市なのか、ショッピングセンターなのだろうか?
今日の様子

「Merry Christmas」。後ろのフォンテ入口には門松がある
これはどう考えてもクリスマスツリーに間違いない。
12月26日以降、ましてや1月6日にもなって、まだクリスマスツリーを設置しているのって???

僕はクリスマス後にも正月にもここを通っていて、クリスマスツリーがあることは気づいていたが特に気にも留めないでしまっていた。秋田に帰省や旅行で訪れた複数の方が、ブログなどで「まだクリスマスツリーがある!」と指摘しているのを見て、初めておかしいことに気づいた。
お盆じゃあるまいし月遅れじゃないだろうし、まさか旧暦でもないでしょう。
明日には正月飾りも片付けられると思うが、このクリスマスツリーはいつまで設置され続けるのだろうか。

と思っていたら、
大屋根下の秋田市公営駐車場入口
ここもしめ縄とともにクリスマス用とおぼしきツリーや電飾が!

こちらで取り上げた、中通一丁目の再開発工事現場の電飾もやはりクリスマスのイメージ。
 広小路側(中土橋との交差点付近)

仲小路西(キャッスルホテル)側、東側も同デザイン
寂しげな街の賑やかしになってはいるが、揃いも揃って“寒中のクリスマス飾り”って…
【9日追記】フォンテ前、公営駐車場、中通一丁目工事現場とも、クリスマス飾りはそのまま。公営駐車場のしめ飾りなど、各所の正月飾りは、当然なくなっていた。
【12日追記】その後、撤去された


一方、JR秋田駅構内は、ちゃんと正月になっていた。(みどりの窓口入口に電飾はあったが、直接的にクリスマスを連想するものではない)
みどりの窓口とJRの旅行代理店・びゅうプラザ秋田前には、同じデザインの秋田駅長名のあいさつ文があり、フリー素材集から持ってきたような獅子舞のイラストが添えられていた。
JRのコンビニ「NEWDAYSぽぽろーど店」は、
こちらの方が立派なあいさつ文
イラストはJR東日本秋田支社らしく、
秋田支社の看板列車勢揃い!
こまちとリゾートしらかみ3編成が並んでいるリアルなイラスト。右端の青池編成は、ちゃんと新しいハイブリッド車になっているが、これだけ正面から見たイラストだし、実際より丸っこい気がする。

飛んで秋田サティ。
本年も秋田サティをご愛顧いただけますよう…」という看板
でも、サティは3月にイオンと統合されるため、「秋田サティ」の名はあと2か月だけ。

昨年のサティの門松はおかしな置き方だったが、
今年は正しく置いていた(相変わらず安っぽいものだけど) ※店外から撮影
上の写真の右側にも「今春、サティは新しい「イオン」として生まれ変わります」「SATYからAEONへ」などという貼り紙。

そろそろ、新しい店舗名(「イオン◯◯店」)を発表してくれてもいんじゃないだろうか。
以前も書いたが、サティとジャスコのイオンへの統一に伴い、秋田市内にはイオンが3店舗存在することになり、市民に混乱が生じることが予想される。他の町でも同様だろう。少しでも早く周知した方がいいと思うのだが。
【7日追記】サティのレジ袋は、かつて(イオン傘下に入った頃?)一時期、音符マークのイオンの袋(ジャスコやマックスバリュ東北と同じ)になったことがあったが、再びピンクの「SATY」ロゴのものに戻っていた。しかし、昨年末頃から、また音符の袋に変わっていた。イオン統一を控えた準備なのだろう。
※続き(サティの新店名決定)はこちら
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やっぱり謎! 工事看板

2011-01-05 23:58:47 | 秋田のいろいろ
以前から疑問に感じていた、秋田県内の建築工事現場(主に公共工事)に設置されることがある「建築工事の表示」看板について。
以前、この記事この記事で紹介いた通り、緑系統の地色の大型の看板が主流で、秋田県独特のものかもしれないのだが、その根拠(条例があるとか)が分からないのだ。

さて、1960(昭和35)年建築の秋田県庁本庁舎では「耐震改修工事」が今年度初めから実施されていた。
逆光ですが工事中

県章ヘルメット&おじぎスギッチ
山王大通り側(庁舎北側)の正面は、昨年末に工事が終わった。
工事後
足場で覆われていた跡の凸形部分の多くの窓の外に、筋交い状というかM字形の補強材が設けられたのが分かる。
一見、補強材はランダムな配置のようだが、建物全体で見るとちゃんと左右対称に配置されている。
たったこれっぽっちで耐震性が向上するんだからおもしろい。工費や建物内の通常業務の影響を考えて、外から補強材が見える工法にしたのだろうが、県庁の建物のデザインのためか、それほど目立たない。
横から見た方が分かりやすいか
もちろん、この工事現場にも「建築工事の表示」があった。
左右で色が微妙に違う
正面の北側と裏の南側に分けて、別工事として実施され、施工業者が異なったため、看板もそれぞれが用意したので、異なったようだ。
以前書いたように、仕様書で色まで指定する場合もあるようだが、今回はそれほど厳密ではないらしい。
山王地区の他の県関係施設でも耐震工事が行われており、看板も微妙に違った。
県議会棟
県警本部
秋田地方総合庁舎
デザインだけでなく、記載内容も微妙に違う。上記の工事はすべて、「建築主」が県知事名になっているが、例えば秋田県民会館や県立図書館などの工事では秋田地域振興局長名になっている。これは役所の仕組み上なのだろうけど。


次は秋田市の工事。
以前、解体工事の看板をアップした、市立保戸野小学校敷地内にある「保戸野児童館」。
更地になってどうなるのかと思っていたが、3月までの予定で新築(表示では改築)されている。
前は平屋だったが今度は2階建てか?
看板は
3枚あり、やっぱり微妙に違う
改築工事そのもの、電気設備工事、機械設備工事のもの。延べ床面積の表示が小数第1位までのものと第2位までのものがあったり、市役所と工事会社の連絡先が課・企業名までのもの、担当者の姓までのもの、担当者のフルネームのもの、とバラバラ。だけど市建設課の連絡先電話番号は3枚とも同じ番号。
(県の工事では、県庁、工事会社とも電話番号の記載なし。現場に誰もいないときに何かあったことを考えれば記載するべきだと思う)


先日の九州旅行中、鹿児島市立鴨池小学校の敷地内で「鴨池児童クラブ」の新築工事が行われていた。
「児童クラブ」とはおそらく「児童館」と同じものだろう。(秋田市では児童館または児童センターと言うが、違いは知らない)
その看板は…  ※夜間に照明下で撮影したため、色がオレンジがかっています。
 シンプル!
サイズが小さく、地色は白。工期と発注者、請負者/施工者程度しか項目がなく、簡単なもの。
秋田のものを知っていると物足りなく感じるが、このくらいでもいいんじゃない?(上記の通り電話番号はあった方がいい)


秋田市に戻って、
市立秋田総合病院の排水装置関係の工事
「構造・規模」欄が空白。
県と違い、秋田市発注の工事では、「建築主」はすべて市長名で統一される。
「設計者」も今まで見た市の工事では「秋田市建設部建設課」だったが、ここでは病院の総務課名になっている。これは、おそらく市立病院が独立会計の公営企業であるためだろう。


以前紹介したとおり、民間の工事でも、同じ規格の看板が設置されることがある。緑色が多いが、ごく一部では、白い地色の看板があった。
現在、北都銀行別館(相互銀行→あけぼの銀行本店)脇の細い道(座頭小路)で、保育園の新築工事が行われている。「北都銀行保育所」というのだが、企業内保育所ということだろうか?
その看板は、
左下の赤丸(後ろのビルが北都銀行別館)
なんと
青い!!
横方向が短く若干小ぶりの看板だが、水色のような青地に白文字という、斬新なもの。

北都銀行のイメージカラーなわけでもないし、なんでこの色にしたんだろう?
それにしてもなんで秋田の工事看板は大型で色付きなの? どなたか教えてください!
※続きはこちら
※青森の看板はこちら

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神田笹岡線廃止

2011-01-04 23:20:17 | 秋田のいろいろ
秋田市役所 都市整備部都市計画課 交通政策室のサイトによれば、昨年12月24日に開催された「第4回秋田市地域公共交通協議会バス路線再生分科会」において、秋田市内のバス路線「神田笹岡線」の廃止の意向の申し出が運行会社からあり、その代替交通の業務委託先の募集(公募型プロポーザル)を行うことが決まったようだ。

「神田笹岡線」は今年3月末で廃止され、4月1日から秋田市が運行する(実際の運行は民間に委託。既に他の郊外地域で実施中)「秋田市マイタウン・バス笹岡線」として運行される予定。
廃止されるのは「神田笹岡線」だけであり、本数が多い「神田旭野線」などは廃止されませんので、念のため。


略図
神田笹岡線は、上の図の赤いライン、
 秋田駅西口-通町-菊谷小路-天徳寺前-笹岡入口-笹岡-組合病院-自衛隊前-土崎駅
というルートで、平日は3往復、土日祝日は土崎駅行き3本、秋田駅行き1本が運行されている。旧秋田市交通局から譲渡された路線。


ちょっと話がそれますが、ここで「神田線」というバス路線について。
「神田線」は、現在はいちおう(時刻表上など)「神田土崎線」と「神田旭野線」に区分されている。基本的に行き先が違うだけで、経路は同じ。上の図の青いライン。
神田土崎線は、
  秋田駅西口-通町-菊谷小路-天徳寺前-笹岡入口-神田-八柳・卸売市場入口-外旭川病院前-向山-土崎駅
神田旭野線は、
  秋田駅西口-通町-菊谷小路-天徳寺前-笹岡入口-神田-八柳・卸売市場入口-外旭川病院前-旭野団地-外旭川市営住宅前(一部は組合病院)
というルート。

秋田市広報紙「広報あきた」バックナンバーによれば、
1954(昭和29)年2月1日に秋田市営バス神田線が運行開始。
外旭川(そとあさひかわ)地区は、当時はまだ「南秋田郡外旭川村」であり、この年10月1日に秋田市に編入された。
広報第54号によれば「手形方面を通り-鉱山学部前-手形球場前-田中-如斯亭前-泉-天徳寺前-神田-…」とあり、当初は通町~菊谷小路~桜町(←当時は桜町ではなく「泉反町」などだったらしい)でなく、線路の反対側の手形~旭川地区を通る経路だったらしい。
天徳寺地下道がまだ開通していなかったための措置ではないかと思われる。いつから現経路になったかは不明だが、地下道が開通したのは昭和30年代。

神田線は初めは、秋田駅と土崎駅を結ぶ便を中心に運行されていた。
1979年5月の広報第776号に「秋田~土崎間を結ぶ市営バス四ルートのひとつです。」と紹介されている。(他の3路線は県庁寺内経由、新国道経由と臨海バイパス経由?)

その後、外旭川地区の宅地化が進んだことや運行効率化のためだろう、途中の外旭川地区のバス停(天徳寺前、斎場前、八柳二区など)を始発/終点とする便ができた。
1976年12月には天徳寺前発着便を延長して卸売市場発着(【5日補足】現在の「卸売市場入口」ではなく、市場内に入っていたはず)便が登場しているほか、いつからかは分からない(1981年にはまだなかった)が、外旭川市営住宅前(卸売市場や八柳二区発着を発展的解消したものか?)を発着するものが登場し「旭野団地」行きと呼ばれ(市営住宅前の1つ手前が旭野団地)、神田線の主流となった。

かつては1時間に1本あった土崎駅行きの神田線も、減便や旭野団地止まりに短縮され、市営バス時代末期には、朝夕などに数本運行される程度になった。

他には、
1980年 ワンマン化(それ以前は車掌が乗っていたわけだ)
2000年 秋田組合総合病院の移転に伴い、外旭川市営住宅発着の一部を病院発着に変更(当時は市営住宅を通らずに組合病院に向かっていたが、数年前に両方を通るように再度変更された)
2005年 交通局から民間バス会社へ移管
以上が笹岡線を除く、神田線の歴史。


肝心の神田笹岡線は、神田土崎線の派生系統という位置づけなのだけど、そもそも、「“神田”笹岡線」と名乗りながら、「神田」のバス停は通らない。1つ手前の「笹岡入口」で別ルートに入る。
田んぼの中を突っ切り、笹岡の集落に立ち寄り、転回場で向きを変え、少し戻って組合病院に寄り、土崎駅へ向かう。

歴史をさかのぼって1979年7月の広報781号には
「(笹岡線は)市電が秋田~土崎間を走っていたころ、土崎終点の電車停留所(港中央一丁目)から外旭川笹岡までを結び、地域の人びとの便をはかったのがはじまりです。
今でも同じ港中央一丁目から出発し、笹岡まで土崎の商店街、病院が集まっている中央四丁目、国鉄土崎工場、自衛隊前、四ツ谷団地の経路で運行しています。
土崎に通院するかたや外旭川小に通学する子どもたちに、頼りにされています。」とあり、日中にほぼ1時間ごとに運行されていたようだ。

当初は単に「笹岡線」という名称で、土崎港地区と笹岡・笹岡入口を結ぶ路線だったのだ。
1980年からは、通学時間帯はサンパーク団地経由で運行するようになった。
サンパーク団地は、現在は飯島南小学校の学区だと思うが、同校は1986年開校。それ以前は、田んぼの中を抜けて笹岡線で外旭川小学校へ通っていたのだろうか。

そして1988年の春から、既存の笹岡線に笹岡入口~秋田駅前間を延長して、秋田駅発着の「神田笹岡線」となった。
記憶によれば、当時の運行本数は現在とほぼ同じで、サンパーク団地を経由していた。
市営バス時代の神田笹岡線(以下同)
その後、組合病院移転に伴い、サンパーク経由をやめて、病院経由に変わったようだ。


交通政策室のサイトの会議資料(バス会社から県への申出書)によれば、
経路の殆どを他系統と重複しており、単独運行部分は「天徳院前」、「笹岡」の二つのバス停のみ」「この二つのバス停の利用者は極めて少なく
笹岡回転地を有償で借地使用しており、費用は掛り増しの状況」という。
添付資料のこの2つのバス停の利用者数は、1ダイヤ当たり平均0~0.44人。
(「天徳院前」の近くに「天徳院ニュータウン前」とかいうバス停もあったような気がするけどどうだったっけ? 片道だけだったか?)

なるほど。言われてみれば、秋田駅~笹岡入口は通常の神田線と、組合病院~土崎駅は土崎駅発着の「組合病院線」とそれぞれ重複しているので、神田笹岡線単独の運行区間は、笹岡入口~組合病院間だけということになる。
単独運行区間は、ほとんどが田んぼの中の道なので沿線の住宅は笹岡集落のみ、わずかな本数のために回転地を借りるのも大変だろう。実際にこの乗降数では儲からないのも無理はない。
外旭川笹岡地区の皆さんの意向を充分に汲めば、廃止はやむを得ないと思う。

ただし、笹岡以外の外旭川地区などから組合病院へは旭野団地線が利用できるから問題ないとして、外旭川地区などから自衛隊・土崎方面へ向かう人には、2度の乗り換え・初乗り運賃の重複支払いが生じてしまうことになる。そんな人がどのくらいいるのか分からないが、いるとすればその救済があるのだろうか。
雪の田んぼを行く

公募型プロポーザルの仕様書(住民と協議中のため変更の場合あり)によれば、代替交通の運行区間は組合病院前~神田までの4.8キロで定員10人程度のジャンボタクシー車両を用いる。「定時定路運行」とあるので予約制ではなく、毎日必ず運行されるようだ。ダイヤは平日3往復、土日祝日2往復。
外旭川側の発着点が笹岡入口でなくなり、反対方向の外旭川小学校前にある「神田」バス停に変わることになる。
【9日追記】6日に市のサイトに追加でアップされた「議事要旨」によれば、「笹岡入口」発でなく「神田」発にしたのは、神田には待合所(っていうか屋根付きベンチかな。笹岡入口はポールだけ)があるためだという。道幅やカーブの点からも、笹岡入口で待機するには問題があると思うし、納得。ただ、秋田駅方面から神田線で来て乗り継ぐ場合、その運賃は笹岡入口より神田の方が高くなる。
秋の日暮れ

ところで、秋田市交通局の廃止から、この3月で丸5年。
5年間で秋田市の路線バスを中心とする公共交通は、少なくとも進歩したとは言えない状況だと思う。
これからも機会を見て、バス事情について取り上げていきたい。

※笹岡線について続きはこちら


【2014年3月28日追記】2014年4月からは、予約式に改められた。
【2021年5月29日追記】さらにその後、基本的予約不要となり、神田笹岡線が入っていなかった笹岡集落の内部で乗降する場合に限り要予約となった。また、2021年春には環状運行化された
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信号機の話

2011-01-02 23:10:07 | 秋田のいろいろ
新年早々マニアックですが、秋田の信号機の話題を2つ。

●縦だけど横
秋田市内の交差点
狭い道どうしが交わる十字路。
歩行者用信号機はなく、車両用信号機が各方向に1台ずつ(片面のみ)設置されている。
その信号機はやや古い横型のものだったのだが、最近、そのうちの1台だけが、電球式の縦型のものに更新されたようだ。(上の写真左側)
計画的な更新なら、4台まとめてLED式のものに更新されるはずなのでそうではなく、この1台だけ老朽化が著しく、応急的に交換されたのかと思っていた。

ところが、その縦型信号機をよく見てみると、
フード(庇)の向きが!
フードが「逆U字」のような通常の向きでなく、「逆C字」のような横向きで設置されていた。
横型信号機をそのまま縦向きに設置したようにも見える?
でも、よく観察すると、
オレンジ矢印がフードを固定するネジの位置
フードは真横を向いている(=90度回転)のではなく、右に45度だけ回転しているようだ。右斜め上を覆っている感じ。

信号機裏面で銘板を確認。
 
銘板の向きからして、最初から縦型設置用として製造された製品。
「マル西」というのは、「西日対策」として太陽光が直射しても誤認しにくい仕様のレンズ(=点灯部分)が使われていることを示すようだ。

以上の点から、横型信号機をそのまま回転させて設置したわけではなく、縦型信号機なのに、あえてフードを斜め横向きにして取り付けたことになる。
こうしたケースは、たまにある。道路の角度等の関係で、交わる車線の車などが間違って見る恐れがある信号機において、その視線を遮るため。
このように、ルーバー状の特殊なフードを付けて、厳密に見える角度を制限する方法もあるが、費用の面などでは汎用のフードを使い、その向きを変える方がお手軽。


しかし、この交差点では、先代の横型の信号機は、普通の向きのフードだった。
この1台だけ信号機が交換されたのは、老朽化などではなく、横向きフードにしたいためではないだろうかと思うようになった。
なぜなら、
この信号機に向かって右には、新しく建った家屋の窓がある。
右前方(交差点の角地)には、以前は建物があったのだが、今は取り壊されて駐車場になっている。いずれもここ数年のこと。
ここ最近で、この信号機右側の状況が変化したわけであり、その方向を隠すようにフードで覆われている。
右側から見ると、何色が点灯しているのか分からない
憶測だが、信号機の真横の家に「光害」をもたらさないための配慮、もしくは、横方向の道の車両が誤認しないためではないだろうか。

ただ、この交差点では、横断する歩行者もこの信号機を見なければならない。
真面目に横断歩道の白線の位置で渡ろうとすると、上の写真のようにフードで隠れて見えないのだ。特別に危険な状況ではないと思うが、この向きにだけ歩行者用信号機を付けるとか、歩行者にも少し配慮してほしい気もする。


なお、上の写真で分かるとおり、先日の濡れ雪でも、信号機が見えないほど積もることはなく、縦型信号機の特性を発揮していた。
ただ、フードの向きの関係上、降る方向によっては、湾曲部分に積もってしまうかもしれない。
同じ日の横型信号機には雪がたっぷり積もっていた


●「面拡散型LED」登場!
昨年8月に、秋田県道41号線(横山金足線)の「飯島北工区」約2.3キロが開通した。
同区間には、いくつかの信号機が設置された。車両用信号機は、秋田県警の標準といえる、薄型ボディに長いフード、LEDは従来通りの小粒という仕様だった。

なぜか、開通からしばらく経ってから遅れて信号が付いた交差点もある。そこも同じ信号機だとばかり思っていたが…
これって

LEDが大粒! 【3日画像追加】参考に従来型の小粒のLED(撮影条件は同一ではありません)
他県では既に採用されているが秋田では見かけなかった、「面拡散型」と呼ばれる、従来のLEDよりも正面以外の角度からの見やすさや夜間のまぶしさに配慮したLEDを使用した信号機だと思われる。
高知青森で見ました)
銘板などを確認しなかったので、不明だが、高知や青森のとはボディのデザインが違うので、別メーカーの製品かもしれない。
下から見る。従来タイプよりも均一に光って見える
遅れて信号が付いたこの交差点だけ、面拡散型の信号機になったわけだが、「何らかの理由でここだけを面拡散型にするため、設置が遅れた」のか「ここだけ遅れて信号機を設置することになったため、結果的に面拡散型が採用された」のかは分からない。
熱心に観察しているわけでないので、秋田県内初なのかどうかも分からないが、少なくとも秋田市内では現段階ではとても珍しい信号機なのは間違いない。

昨年もそうだったが年度末が近くなると、古い信号機の更新工事が行われる。今後の新設・更新では面拡散型を採用していくのだろうか。
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富士山とミカン

2011-01-01 13:36:28 | 旅行記
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
お正月らしく富士山を見ていただこうと思い、九州旅行記(前回の記事)番外編として帰り道の寄り道を突然ですがアップします。12月上旬の模様です。

鹿児島から秋田まで一気に帰るのは疲れるしもったいないので、静岡市清水に一泊。
翌朝、富士山が見えるのを期待していたが、雲が多くてほとんど見えない。

仕方ないから東へ進もうと、東海道本線の上り列車に乗った。
ところが、富士山に近づくにつれ雲が晴れ、富士川を渡る頃には、くっきりと姿を現した。

こうなったらじっくり見ないといけない。
2008年11月にも訪れた、旧富士川町へ行くことにした。
僕はこの辺りから見る富士山が好きだし、JRと徒歩だけで移動できるのも楽。探せばまた違った富士山の風景があるのだろうけれど。

上り列車を次の富士駅で降り、コインロッカーに荷物を預け、下り電車で1駅戻って富士川駅へ。(前回のように身延線・柚木駅からのアクセスも可能)
富士川駅ホームから
駅前の旧東海道・県道396号線は、交通量が多く、歩道も狭いが富士山を正面に見ながら歩くことができる。
富士川駅前の歩道橋から

ブラブラ歩いて、結局また道の駅へ来てしまった。
そしてまた、「いでぼく(富士宮市の井出種畜牧場)」のソフトクリームを食べてしまう。ここのソフトクリームが好き。前回まではコーン入りしかなかったはずだが、同価格でプラスチックカップ入りのもできていた。
富士川駅方面からの富士宮行きバスが到着
富士川駅から道の駅まで、歩いても30分くらいだが、交通量の多い道で上り坂がある。タイミングが合えばバスで来たいと思うのだが、本数が少なく、今まで僕は乗る機会がない。
「山交タウンコーチ」という山梨交通系列の企業のバス。国際興業グループなので、秋北バスなどと同じくいすゞ製(これはノンステップ)で緑と白のおなじみの塗装。
「ICカード」と表示があるが、独自のカードでSuicaやPASMOは使えない。
なお、坂の下の富士川橋までなら「富士急静岡バス」(富士駅行き)も何本かあるようだ。こちらはPASMOに加盟している。

道の駅から見た富士川・岩本山、そして富士山

以前来たときも行ったが、道の駅の富士川と反対側は低い山になっていて、斜面がミカン畑になっている。ギンナン(イチョウ)も栽培されているらしく、黄葉している一角もあった。
ミカンと富士山
温暖な地域ならではの光景だ。
一般的な温州ミカンなら、12月中に収穫されるようなので、今頃は葉っぱだけだろうか。

北国に住む者としては感動的な光景。
写真に収めようとするとうまくまとまらない
ミカン畑のある山というか丘は高くはないが急斜面。こういう地形は東北にはあまりない。歩いて登ると息が切れるし、カーブも多く、車で登るにしても大変そうだ。
農家のお宅とミカンの木、狭い道路が接近しているので、犬に吠えられたりしながらも、風景を楽しませてもらった。
JAの年賀状みたい?

富士山をアップ
左に写っている黄色い果実は、ミカンではないカンキツ類。ミカンよりやや大きい。
場所によっては、ザボンとかレモンとかいろいろなカンキツ類が植えられていて楽しいが、この周辺ではあまり見かけず、圧倒的にミカンが多かった。

帰りも歩いて富士川駅へ。
途中のお店やお宅には「望月さん」が目についた。富士川流域など、静岡に多い姓のようだ。
そして秋田へ帰りました。
コメント (7)
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