麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

王子と王子へ

2005年07月29日 | 東演
昨日、南保大樹と「北とぴあ」へ行ってきました。
JR「王子」駅からすぐの区の施設・・・
つまりタイトルは、駄洒落であって、
南保が座内で「王子」と呼ばれて
喜んで「応じ」ているってわけじゃ、決してない。



王子へ足を伸ばしたのは、
このブログにも何度か登場している演劇鑑賞会(以下「演鑑」)
~全国津津浦々にある会員制の鑑賞団体~の中の、
主に北区を中心とした「城北演劇を観る会」の集まりに
参加するためでした。

「演鑑」は単に公演当日集まって芝居を観るだけでなく、
劇団やプロデュース集団とともに「ひとつの公演」を
創り上げていく……その過程も含めて体感する団体なのだ。

昨日は9月9日『月光の夏』公演に先立ち、
作品誕生のいきさつや、過去の公演での体験、
ツアーでの裏話・・・などなど語り合いながら
「本番」への心の準備をする会合でした。

途中、地震に見舞われるハプニングもありましたが、
会員さんから戦争体験を語っていただいたり、
生のピアノをフューチャーした“朗読劇”という
少し趣の違う作品への期待など、
集中した中で様々な声が聞かれました。

我々芝居を創る側は、通常の公演において、
幕が開いた瞬間から降りるまでが勝負!
そのために汗を、時には血まで流して稽古に励むわけだ。
けれども「その日が勝負!」という一方で、
チラシやHP、新聞雑誌を使って
事前にイントロダクションするのは、
単なる宣伝だかりでなく、 
観劇においてのサポートも期待していることは
言うまでもない・・・。



その点で、演鑑との「例会」への取り組みは
創り手側の大きな力になる・・・。
これは受け手にも言えるわけで、
結果、お互いにとって良い舞台成果につながる。

おお、今日は優等生なブログですな

実は昨日集まりの中で、僕の心に最も残ったのは、
「八月に広島の平和の集いに参加するのだが、
積極的にではなく、行く人がいなくて仕方なく…」
という率直な言葉でした。

会議室で、机をコの字に並べ、司会がいて、
芝居の内容は戦争を描いたもの・・・
どーしたって優等生的な発言が出てきてしまう。

照れてわざと茶化す必要は決してないけど、
「勿論戦争なんて反対に決まってるけど、
ぶっちゃけ、そのことにアクション起こすのは…」
って考えはすこぶる健全であるのだ!

夏、しかも戦後六十年・・・
沢山の「戦争」作品が創られている中、
勿論『月光の夏』に来ていただくのが一番嬉しいけれど
(そして絶対後悔させないけれど…)
何か一本に、肩肘張らずに足を向け、
それからゆっくりと考える…というか、何か感じてもらいたいなあ。

って、人の心配するより、きっと、
ついつい力入ってしまうのはこちら側だったりするので、
まずは肩をグルグルっと回して、深呼吸でもしてみよっと



コメント
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