麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

線路は続くよどこまでも

2006年06月06日 | 東演
 小さい頃から電車や車など男の子が興味を持つものにハマらず、それが高じてペーパードライバーだ(?ン、それはまた別件?)。電車の写真を撮ったり運転席にへばりついて外を眺めたりもしなかった…。
   野球の打撃が苦手だった小学生時代、
     何かの本で読んだ強打者のトレーニングを真似て、
     運転席から敷き石を見極めることはしたが…。

 そんな僕が、先日すいてる電車の一番後ろの車両の、ドア脇のスペースに、進行方向の逆を向いて立った。・・・やがて電車は走り出す。
“お!まっすぐに思えたホームって意外と曲がってるのだな…”
“駅を出たらこんなにもカーブしてるんじゃん!”
 ってことに今更気が付いた。
 普通にホーム歩いたり、電車乗ったりしてると気付きにくいもんだ。

 で。なるほど演劇制作においても、このスタンスは大事だと再確認。
 芝居創りの現場にいながら、ちょいと冷静に見る目。ヒートアップする演出以下スタッフ陣や俳優と一緒に熱くなったら、どんどん目指すところからズレて行く…。
 あくまで「ちょいと」が肝要で、あんまり冷静すぎても何だわナ。

 さて。『いちゃりば兄弟』はいよいよ立ち稽古。キャストは勿論スタッフの動きもググーッと稽古場に集中する中、他劇団の公演への折り込みや新聞雑誌へ情宣など、制作は外へ外へと向いていく。
 演出という司令塔のさばきでゴールを目指すFWや2列に対して、空いたスペースを埋める制作の動きはさしずめボランチともいえるのか……。一見ボールの動きとは関係ないようでいて、ちゃんと連動している!
ただタイムアップの笛はずーっと先。
     芝居創りという線路はどこまでも続く…。
 W杯開幕まで3日。。。
 いちゃりば兄弟開幕まで36日。

 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする