麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

仲道祐子/ピアノの羽音

2007年10月04日 | 鑑賞
 中野ZEROホールが『女神(ミューズ)たちの午後』と題し、3回シリーズで構成した第2弾、仲道祐子「ピアノの羽音」を昨日拝聴させていただいた。

 言うまでもないが、弊団の『ピアノ・ソナタ「月光」による朗読劇/月光の夏』で華麗なベートヴェンの14番ソナタを弾いていただいている仲道さんである。

 ミューズたち…というからには複数で、初回がヴァイオリンの小林美恵さん(ゲストに仲道さん)、今回がピアノの仲道さん(ゲストに長谷川陽子さん)、オーラスはチェロの長谷川さんにピアノの仲道さんが加わり、ゲストが小林さん・・・という3人の女神がそれぞれメインを務めつつ、他の回にも顔を出すというユニークな企画。
 で、愛と美の女神、月の女神、大地の女神・・・とカテゴライズされていて、祐子さんは“月”!

 1部の最後には勿論、『月光』を奏でました

 門外漢が言うことではないけれど、ホール主催だけに地域に根ざした「音楽の裾野を広げる」的なコンセプトが恐らくあったようで。
 なので、3回とも必ずエルガーの『愛の挨拶』を何処かで演奏したり、昨日はグリーグの『アリエッタ』を織り込むなど工夫が見られた。
 『アリエッタ』と言われても「?」って感じでしょうが、聞けば「ああ」って思う、ドラマとかでも使われている曲。余談ですが、祐子さんのお姉さんの郁代さんは『アリエッタ~妖精の森の詩』としてリリースしていて、デビュー20周年記念版・第4弾に収録予定の楽曲でもある。

 ついでに言えば『愛の挨拶』は、姉妹(仲道デュオ名義)でリリースしたアルバムのタイトルで、8曲目に収録されている。
仲道祐子ソロアルバムは、前述の「月光」を収録した『ベートーヴェン/ムーンライト・ソナタ』など、全てビクター・エンターテインメントから好評発売中です。
          
 すっかり宣伝になっちまったが・・・。

 昨日は、バロックのスカルラッテという珍しい作家のピックアップから始まり、グリーグ、そしてゲストの長谷川さんを交えたあとに、「月光」で第1部を終え、第2部は前述のエルガーから、得意のリスト『愛の夢-3つの夜想曲-』『巡礼の年 第2年 イタリアより「ダンテを読んで~ソナタ風幻想曲」』と繋いで行くプログラムでした。
 アンコールはソロと、長谷川さんを再度呼び込んでのチェロとの合奏。
 クラシックを大いに堪能しました
コメント (3)
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