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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

太宰治特集も進行中

2015年12月05日 | 制作公演関連
遊戯空間『仮名手本忠臣蔵』の初日が
三日後に迫るなか、今月下旬(12/20~23)
小劇場「楽園」で上演となる
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
語り芝居『太宰治特集』の稽古も進展中。



文化芸術の香る街・武蔵野市にて。
今は亡き前進座劇場がかつてあった場所の
隣にあるコミュニティーセンター。



どんだけ卓球台があるんだと思いきや
確かに手前はそうだけれど、
多目的ホールという部屋だけに、
右奥に見えるは仮設舞台用の台であった。

太宰の短編四篇を一日三本
(21、22日は『失敗園』『尼』『紙幣』
23日は『失敗園』『尼』『清貧譚』)、
配役組み合わせが5ステージ全て異なる
というプログラムになっている。

太宰といえば《暗い》の代名詞だが、
どうして、愉快な話も書いている。
その奥底に暗さが垣間見えなくもないが
独特の可笑しみが稽古を重ねる中に
徐々に沸き立ってきている。

『火花』の芥川賞受賞もあって、
その作者が愛してやまないことから
俄に注目の集まる太宰の、意外な作品達。

そのうちの『失敗園』と『尼』を重点的に。

前者は庭で育てた野菜が語り出し、
後者は『陰火』の中の一篇で、
枕元に尼や如来が現れる。

後半は『貨幣』の一場面を抜きながら
『清貧譚』と『尼』も部屋の片隅で
合わせるという三班稽古。
時間を有効に。



そうそう。
初日終演後にはアフタートークもある。
太宰の故郷・青森出身の文筆家の世良啓氏を
ゲストに。寺山修司の専門家ながら、
青森の文化に造詣が深い方である。

余談。僕の父も青森の産。
それも五所川原で。太宰は隣の金木出身。
それが2005年、合併して今はどちらも
「五所川原市」だったりするのだ……。
コメント
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