麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

碧雲荘と太宰

2015年12月25日 | 制作公演関連

一昨日、無事終幕した
J-Theater「日本人作家シリーズ」
語り芝居『太宰治特集』
(12/21~23、小劇場「楽園」)
作/太宰治、構成/原きよ、
演出/小林拓生

千秋楽は祝日とも重なり、盛況。
太宰のイメージとは異なる
意外な作品群に好評を得た。

さて、前回の続きです。
22日昼の公演後の
「太宰サミット特別篇in世田谷」の話。

荻窪にある碧雲荘は後述のとおり
太宰ゆかりの建物である。
その古い下宿の取り壊され、福祉施設建設の
計画がある。いやほぼ実施が近い状況だ。

「荻窪の歴史文化を育てる会」
(会長/岩下武彦・中央大学文学部教授)の
話を要約すると・・・

杉並区天沼の碧雲荘(へきうんそう)は
太宰治が昭和11年から12年に居住し
『Human Lost』を執筆、また『富岳百景』
では物語に登場もする。
建築の立場からも昭和初期に建てられた
和洋折衷の「高級下宿」で都内に現存例がなく
貴重な文化遺産である。

区は隣接地と合わせて福祉施設と
特養老人ホームの建設を計画している。
会はその点に反対しているのではなく、
貴重な「文化」との共存を模索している。

芝居本編は1時間10分程度のため
休憩を挟まず一気にアフターイベントへ。
ほぼ全員が残り、岩下会長と、
出演者(構成も)であり、太宰朗読の一人者で
会のメンバーでもある原きよのトークに
耳を傾けた。
「まずはこのことを多くの人に知って欲しい」
という第一義は果たせたのでは ないかしら。

興味を抱いた方、Facebookやホームページで
詳しい情報を是非ゲットしてください。



22日は原が一足早い千秋楽。
写真はアフタートーク後に自然発生した
「記念撮影会」のひとこま。

僕自身の制作の舞台もこれにて終了。
しかし!
下北沢演劇祭参加作品の稽古が週末に。
そしてアトリエ・センターフォワード公演の
お手伝いに昨日と明日行ったりする。

第12回公演『THE WALLーある寓話ー』
作・演出/矢内文章
シアターノルンにて、27日まで。

コメント
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