麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

下北沢演劇祭への帰還

2015年12月07日 | 制作公演関連
様々なスポーツにプロを頂点として、
例えば草野球、例えばママさんバレーなど
裾野を支える「愛好者」がいるように
演劇の世界にも社会人演劇等は肝要である。

劇団東演在籍中に、地元世田谷の演劇祭に
東演として作品を発表するほかに、
公募で集まる区民と一緒に芝居を創る
「世田谷区民上演グループ」という
企画に毎年携わっていた。*1

退団とともにお役御免となったが、
六年ぶりに帰還する機会に恵まれた。

東演OBの八木澤賢が率いる青果鹿が
新たに青少年演劇のために立ち上げた
スタジオ・ポラーノ(主に宮沢賢治作品を上演)が
「一般公募劇団」枠で参加するにあたり
当日運営の委託を受けた。

本多劇場グループを核とした
シモキタの劇場群で上演される
〈プロ〉の舞台、冒頭の〈区民グループ〉、
そして〈公募劇団〉というカテゴリーから成る
「下北沢演劇祭」は来年二月に
二十六回目を迎えるが……
プロと区民の枠は経験してきて
公募枠は個人的には初めて、
だけれども、とにかく帰還する。

ポラーノの話から少し経って、
公募枠四団体に選出されたの中の、
劇団もーるす信号から声が掛かった。

辰巳次郎氏の紹介だと言う。
区民グループのとりまとめ役の後任を
僕が押し付けた演劇界の先輩である。

秋口から毎週土日祝日に稽古して
二月の本番に臨む「長丁場」だから
演じる側も勿論だが制作サイドも骨が折れる。

その仕事のバトンを渡した側から
戻ってきて、断れるはずがない。

さらに話を聞けば、メンバーの半分が
区民グループ経験者だという。

1999年から2010年まで(第九回~二十回)*2
僕が手塩にかけた彼ら彼女らの
「後輩」が多いとなれば更に断る理由がない。

「後輩」と書いたが区民グループに参加する
多くの「役者たち」は人生においては先輩が多い。

てなわけで笠原貞子が作演出する
『月の出を待ちながら』でも制作を担う。
彼女は齢六十を越しての初旗揚げ、初演出だ。

稽古は十月末から始まっている。
僕は昨日が漸く二度目の稽古場で、
参加者全員の顔を見ることが出来た。

まずは下北沢演劇祭帰還の喜びの話。
ポラーノ、もーるす信号のことは改めて。

***

1=2009年秋に退団したので
第二十回『三人姉妹』は製作/東演、
制作/高橋俊也(THEATRE-THEATER)

2=第十二回のみ東演は製作を担わず。
その年は僕が個人的に音頭をとり
世田谷と川崎の有志でユニットを結成。
東京各地の地域劇団の集う演劇祭
「TRTフェスティバル」に参加。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする