麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

梅屋敷と壁

2015年12月28日 | 身辺雑記
梅屋敷と聞いて、あぁ京急の駅ね、と
すぐ解る者は果たして何人いるだろう。

アトリエ・センターフォワードvol.12
『THE WALL―ある寓話―』
(作・演出/矢内文章)は
昨日千秋楽を迎えた(初日は12/18)が、
その劇場最寄駅が梅屋敷である。



と言ってもシアターノルンまで10分程度ある。
乗換を考えれば蒲田駅から歩く人が大半だ。
約18分。裏道を使えば15分くらいか。


梅屋敷は東邦大学大森病院の城下町
と言っても過言ではないだろう。

写真は道路反対側の5号館前から撮ったもの。
右手前から3号館、2号館、
1号館は背が低いので見えなくて、
左奥は医学部の建物になる。
ちなみに2号館裏に6、7号館もあり
周辺には薬局が沢山存在する。

とはいえ大森と蒲田の間に位置する町は
したまちの風情があって、
車がすれ違えない幅の駅前からの商店街は
衣料品店や魚屋、蕎麦屋など老舗が並ぶ。

僕の古巣のセカンドバンクでもあった
「芝信」もあり、週末で休みの支店前には
股引など古き良き日本の下着を売る出店と
隣に花、向かいにはカレンダーを商う店が
元気な売り声をあげていた。



かと思えば。
路地裏にはハリウッドを冠した美容院、
インド・ネパール料理のお店など
インターナショナルな顔(?)も……。

梅屋敷の駅舎自体は高架に建て替えられた。

劇場からみれば線路の反対になる
第一京浜は年明けに迫った箱根駅伝のコースだ。

そんな街の片隅・・・住所でいうと
大森西になる元鉄工所を改装した小屋で
上演された『THE WALL―ある寓話―』は
オールキャストオーディションで選ばれた
若き16人に、代表の矢内を加えた陣容。

〈そんな遠くない未来の、
そんなに遠くない場所で〉
繰り広げられる熱~い舞台であった。

戦後70年、世界各地で勃発するテロ……
2015年を総括するような作品。

矢内のメッセージが伝わる二時間弱でした。
個人的にもこの舞台が今年最後の観劇。
(お客様ではなく受付のお手伝いに入っての
観劇ではあったが……)
2015年を締め括るに相応しい素敵な作品でした。

コメント
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