麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ぼうねんかいと太宰。

2015年12月20日 | 制作公演関連

忘年会を「望年会」なんぞと
書くようになったのは何時からだろう。

一年の諸々を忘れて明るい新年を望む。
意味としては成程だけれど、
実情はやや自嘲的な気持ちが強い
と、感じているのは僕だけだろうか。

一昨日は横浜のとある団体の忘年会。
大量の酒と肴が並ぶなかで乾杯の前に
ぶっちゃければ宣伝をさせていただいた。

主宰の篠本賢一の巧みなアウトラインのあと
主演俳優・佐々木梅治が実演という、
初めてのご挨拶としてはインパクトある
見事なパフォーマンスであった。

そう、遊戯空間の閉幕間もない
『仮名手本忠臣蔵』の動きのひとつだ。

ただ制作なのに……主宰と主演俳優、
さらには美酒達を残し一人早退けした。
なんたって別の本番が迫っている。

それはJ-Theater『太宰治特集』。
今大詰めの段階で、明日は初日。

その衣装の何点かは太宰と縁のあるものだ。
彼の写真で有名なのが、銀座のバーで
木製スツールに胡座をかいて座す姿。
店は「ルパン」。今もある老舗だが、
本公演の構成と出演の原きよが、
初代ママから譲り受けた着物がある。

三鷹の屋台の女将からも頂き物があり、
つまり生前の太宰が目にしたかもしれない
衣装が舞台上に登場するのだ。

J-Theaterにはすっかりお馴染みの
やすだまことの能管演奏や、
スクランブルキャスティングとともに
見処の一つとなる。

「スクランブル~」はJ-theater得意の配役。
『失敗園』は5パターンあって、
つまり全ステージ異なる顔触れになる。

以前も書いたが、太宰の短編四篇を
1ステージ3本という構成で届け、
『貨幣』はシングルキャスト、
『尼』『清貧譚』はダブル。

忘年会の季節。
「暗い」の代名詞の太宰を何故、と
思う方も多いと思うが、どっこい
今回も四篇はユーモアに富んだ作品。

21日19:30
22日15:30/19:30
23日13:00/17:00

小劇場「楽園」にて
前売2500円

チケットはinfo.jtheater@gmail.com
にて承ります。

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