父が青森県の五所川原市出身である。
昔、吉幾三が世に出るきっかけとなった
『俺は田舎のプレスリー』という曲中に登場して
田舎の代名詞的に思われた時期もあったが、
津軽地方においては寧ろ大きな街なのだ。
最近は立佞武多(たちねぶた)で有名だ。
そんな五所川原……ん?まさか(汗)
念のため「ごしょがわら」と読む……は
1950年代、津軽の周辺町村を合併し
拡張していった歴史があるが、
2005年久しぶりに合併したのは、
あろうことか金木町と市浦村。
市浦はいいとして、金木を合併するとは。
金木といえば太宰治である。
今、太宰治のプロフィールは
青森県五所川原市(旧金木町)出身
となっている。本当に申し訳ない。
何が申し訳ないのか我ながら微妙だが、
「金木の殿様」と呼ばれた津島家に
生まれたのが太宰であって、
そこは絶対譲れないのである。
と熱く「地元のヒーロー」について語りながら
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
語り芝居『太宰治特集』
~失敗園、尼、貨幣、清貧譚~
へと話題を移すわけだが……
下北沢の小劇場楽園にて来週の月曜日開幕。
水曜日まで全五回公演。
さて。
津島修司(太宰の本名)の乳母は
近村タケ(のち結婚して越野姓)。
そして僕の父の母、つまりばぁちゃんは
高橋タケ。
そんな奇妙な縁もある芝居は、
2015年、僕にとっての最終公演でもある。
制作及び制作協力含めて十八本目。
きっちり締めさせていただきます。