劇団もーるす信号は毎週土日の稽古で
二月の下北沢演劇祭本番を目指している。
今回が二十六回目となる演劇祭の
目玉企画のひとつといえる
「世田谷区民上演グループ」に
昨年まで何度か出演した齢八十有余歳の
笠原貞子が立ち上げた劇団である。
劇団とはいえ、団員はまだ彼女一人。
区民グループで知り合った社会人達と、
その紹介を手繰って集まった
役者を志す若者達あわせて十一人の出演者で
代表の書き下ろした『月の出を待ちながら』を
こさえ始めて凡そ一ヵ月半になる。
今日の稽古は下馬区民センター。
三軒茶屋の街から外れた住宅地の中の
穴場的な場所……だったのだが
今年のはじめに移転したらしい。
歩いて五分ほどのバス通りに面した
新しい複合施設内だと案内が出ていた。
さて。
初めての演出となる「テイコちゃん」だが
稽古も十三回目を数えて格好がついてきた。
本も彼女の手によるものなので、
作家目線の駄目出しが多いきらいはあるが、
その明確なビジョンは少しずつ確実に
役者達に伝わっているような気がする。
舞台監督も今日初めて顔を見せてくれ、
本番のステージ上のあれこれを説明。
演者も具体的なイメージを持って
稽古に励めたように感じた。
本番直前の一週間は平日も集まるので、
数でいえば二十回弱の稽古を残している。
つまりは。
これから一山二山あるのも、また明らか。
そんな悲喜こもごもを書いて行きます。
あ、冒頭の写真は三茶の魚屋の店頭。
師走を感じさせる新巻鮭。
そして下は、三茶の別の商店街のはずれ。
昔のまんま消されず残った店の庇です。
昭和だな~。
でも『月の出を待ちながら』は近未来コント。