
27年ぶり21度目の大学日本一に!
と、昨日書いた。
初めて社会人と学生が激突し、
真の日本一を決した、1983年の
ライスボウルの、栄えある王者は
京都大学ギャングスターズ、と迄
綴ったところでタイムオーバーに。
アメリカン・フットボールの話です。
唐突ですが、松岡秀樹をご存じか?
天才QB・松岡は一回生から
その才能をいかんなく発揮し、
二回生の82年には376ヤードの
パス獲得で、甲子園ボウルの
史上3位(当時)の記録を作った。
翌年、京大に苦杯をなめて、
冒頭の夢の舞台を逃した天才は、
最上級生となった84年、
最終クォーター自らゴールし、
42対34と関学を突き放した。
が。
残り1分30秒からの関学の攻撃は、
時計を上手に止めながら、
ついに残り4秒でタッチダウン。
さらに。
2ポイントコンバージョンも成功!
両校優勝(史上3度目)という
劇的な試合……を僕はテレビで見た。
抽選でライスボウルには日大が進出。
レナウンに勝利し、MVPには松岡。
日本アメフトの父とされる
ポール・ラッシュの名を冠した
MVPを松岡は翌年も獲得する。
卒業した彼が選んだのは、前年の敵
レナウン・ローバーズだった。
これが社会人チーム初の優勝となる。
翌年からは京大が2年連続、
そして88年からは日大が3連覇と、
学生vs社会人の闘いは、初期、
圧倒的に学生が強かったのである。
この90年の、第44回大会を最後に
日大は学生王者から遠退き、必然、
ライスボウルにも出場していない。
27年ぶりのフェニックスに、
立ちはだかるのは富士通。
2014年、初の社会人NO.1になり、
ライスで関学を破り、初優勝!
翌年、パナソニック・インパルスに
王者を明け渡すも、昨年は奪還し、
またも関学とあいまみえ二度目の


さて。
富士通フロンティアーズといえば、
背番号3のQB、キャメロンがXボウル
(社会人No.1決定戦)でもキレキレで
ライスボウルでも出来に注目されるが、
マネージャーの一人に柏原竜二がいる。
山の神と呼ばれた東洋大学の柏原と、
同姓同名・・・ではない。本人だ。
鉄紺のエースから富士通陸上部へ。
しかし。
故障からの復活はならずに引退した
「箱根のスター」が、富士通の
スポーツ等による社会貢献を伝える
新たな部署に異動。その一環として
フロンティアーズのマネージャーに
「研修」として参加……。ところが、
相思相愛での入部となったのだ。
柏原は新しいフィールドで甦る。
富士通vs日大フェニックス。
キックオフは1月3日。
偶然にも、箱根駅伝・復路の日だ。
不死鳥のマネージャーのいるチームと
フェニックスが日本一を賭けて闘う。

