麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

近コレ2/赤から白

2017年12月11日 | 制作公演関連
J-Theater〈日本人作家シリーズ〉
『近代作家コレクションvol.2』は
早くも、明日閉幕する。



たった二日の上演なので、
あっとゆうま・・・ユウマ、
勇馬といえば白井勇馬という
めちゃくちゃ音楽に詳しい
高校時代の友人がいた。

大学にはバンドやってた赤井。
アカイの名前は覚えていない。

白井と赤井・・・てなわけで
『近代作家コレクションvol.2』
明日は赤が昼、夜が白。

色とりどりの作品を七本ずつ
上演するのだけれど、
赤白共通の演目が三つある。
太宰『失敗園』、賢治『よだかの星』
そして芥川の『羅生門』だ。

『失敗園』は、J-Theaterの
最近の公演において群を抜いた
上演数を誇る看板レパートリー。

同様に回を重ねる『よだか~』は
劇場を飛び出しプラネタリウムでの
アウトリーチ作品にまで成長した。

今回のよだか役は、北尾徳恵(赤)、
有江有香(白)のダブルキャスト。
それぞれの個性で、舞台を舞う。

『羅生門』は井ノ口勲の一人語り。
『櫻の園Japan-mix』でヒロインの
兄を好演したベテランが、
櫻以来二年ぶり二度目の出演で
自身の十八番をJ-Theaterで披露。



赤と白に緑に黒。衣装もカラフル。
最後の稽古場でのスナップだが、
その近くに十返舎一九の碑が。



『東海道膝栗毛』で知られる一九は
日本最初の職業文人とも言われる。
また、文才に加え絵心にも秀でた彼は、
さらに筆耕、版下等マルチに活躍。
黄表紙のほか、洒落本、人情本、
合巻に狂歌集とジャンルも多岐な、
「カラフルなアーティスト」だった。

本作は、どこまであやかれたかしら。
コメント
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