たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

父親からの2通の手紙

2018年01月28日 10時50分50秒 | 断捨離考

物置、押入れ、天袋等に詰まっている不要雑物、出来る限り整理処分し、すっきりしたいと思い始めてから久しいのですが 正直なかなか捗りません。
時々 気まぐれに思い立って取り掛かったりはするものの 数十年振りに目にする懐かしい物、思い出の有る物等が出てくると たちまち手が止まってしまったり 整理処分し切れず 場所を移動するに止まってしまうことも度々。

昨年 押入れの奥のダンボール箱の詰まっていた 古い手紙類が出てきて その大半を整理処分したことを書き込んだことがありましたが 独身時代からずっと貰っていた母親からの大量の手紙の束は やはり即処分が出来ず とりあえず保管していました。
先日 その束をバラしてみますと その中に 父親直筆、父親からもらった手紙が2通、通だけ 混入していたのです。
父親から手紙をもらった等という記憶は、全く失せていましたので その書体や文章に 当時の父親の面影を追って しんみりしてしまいました。

(1)

「待ちに待った便りは 今日着いた。
毎日心配していた。帰宅以来やっとホットした。出来るだけ手紙は書くべきだ。・・(中略)・・、
お金のことは心配しないで 何時でも知らせてよこせ。・・(中略)・・、
お前もなれない寮、学生生活で大変であろうが 頑張ってくれ。毎晩毎晩、お前のうわさでもちきりになって居る。何をおいても健康は第1だ。呉々も気を付ける様に。お友達とは仲良く。お付き合いくらいはしなくてはならない。・・(中略)・・、
では 呉々も 体を大切に」

(2)

「用件のみ、
上から六段目 収入内容の欄、農業所得 年収税込は・・(略)・・とあるは 注意書の(6)に 粗収入から 経費を引いたものと書いてある。・・(略)・・は 粗収入であって 純益は・・(略)・・である。
それから その下、家族の所、・・(略)・・、農業ー(年収を書き込む事)、
※授業料年額9000円、学校納付額?、分納年二回、
裏の奨学金希望理由よろしくたのむ、
その下 間違うとこまるので書き込まない。
わからない所は学校へよく聞いて、間違いのない様に書いてくれ。
急用な書類はすぐ速達で連絡してくれ。
今日 本立と古い長くつ、ずっくを送った。
ヒキ出しは見つからないから出てくれば送る。
また後便にて。
体に気を付けて」

昭和30年代中頃、高校を卒業し 初めて北陸の山村の実家を出て 学生寮に入寮しましたが その当時の手紙、もう60年程前の手紙です。
奨学金を申し込む際の書類のこと等、内容は たいしたことは書いてないですが 井の中の蛙の如くの世間知らずの息子を送り出した父親の 心配で仕方無い心情が伝わってきます。
父親からもらった手紙、多分 後にも先にも この2通しか無いはずで この歳になってやっと実感しているところです。

経済アナリストの森永卓郎氏が 7~8年前の朝日新聞の記事、「断捨離に 異議有り」の中で 「心のガラクタは必要なんです。捨ててはいけませんだって 全ての発想は豊かさの源ですから」と等と 述べておられたのを読んだことがありました。
第三者には ガラクタ、不要雑物ですが なかなか捨て難くなるもの、まだまだ有りそうで 悩みです。

廃棄処分する前にスキャナーで取り込み、外付けHDに とりあえず保管したところです。

 

 


 

コメント (2)