押入れ、天袋、物置等に詰め込まれている不要雑物整理処分、
足腰大丈夫な内に 出来る限り綺麗さっぱりにしようと意を決してから久しいが、
正直 なかなか捗っていない。
時々は その気になって取り掛かるものの、なにしろ気まぐれな性分の爺さん、
懐かしい物が出てきたりすると ミイラとりがミイラになってしまったり?・・・、
徹底的に最後まで出来ないで、保留、放置・・・の繰り返しになっている。
もう半年以上前に廃棄処分するつもりで引っ張り出した文学全集等の古い書籍類も
結局 未だに机横の壁際に積み上げたまま、埃が被っている始末。
どうするんですか?なんとかしないと・・・、
確かに 大半は 絶対読むことも無いであろう書籍類ばかりだが、
中には なんだかもう一度読んでみたくなるような本も混ざっていて
その分別もおざなり、なおざりになっている。
そんな書籍の山積みの中で 今日 ふっと目に止まった1冊が有った。
「川端康成集」だ。
ブックケースも黄ばみ汚れ傷んでおり 本体も型がくずれているが、なんとも懐かしさを覚える本である。
本体の裏表紙の隅に 万年筆で 「40.10.23」と記されている。
多分 買った日付だと思う。
今から 54年前に買った本だ。
今年(2019年)の春、川端康成の小説「伊豆の踊り子」の舞台の一部、伊豆の「河津七滝」を訪れ 「踊り子歩道」を歩いた。
どうも 若かりし頃 この「川端康成集」の中の「伊豆の踊り子」を読んで以来 ずっとイメージを膨らませていたようにも思えてくる。
2019年2月17日の記事 → 「河津七滝巡り」
「伊豆の踊り子」、「雪国」、「千羽鶴」、「紅いくたび」、「山の音」、「眠れる美女」の6編が収録されている「川端康成集」、
梅雨の候、雨でどうしようも無い日等に、もう一度読んでみようかなと思っているところだ。