たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

古い写真から蘇る思い出の山旅・その43(再)

2024年02月25日 18時28分51秒 | 山歩記

古い写真から蘇る思い出の山旅・その43
「十二ヶ岳(じゅうにがたけ)・節刀ヶ岳(せっちょうがたけ)」(再)

かれこれ26年前、1998年4月に、当時、一時所属していた山の会の仲間と、山梨県の「十二ヶ岳・節刀ヶ岳」を訪ねたことが有った。
当時はまだ、バカチョンカメラ(小型フィルムカメラ)しか持っていなかった頃で、ほんの数枚だが、プリントした写真がアルバムに貼って有る。
「OCNブログ人」でブログを始めた頃に一度、スキャナーで取り込み、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込んであったが、コピペ、リメイクすることにした。
昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだ等と自嘲しながら・・・。


歩行コース・歩程等

文化洞トンネル前駐車場→ミネ山→毛無山→一ケ岳→十二ケ岳→金山→節刀ケ岳→
金山→鬼ケ岳→鍵掛峠→根場
(標準歩行時間=約5時間)

(昭文社の「山と高原地図」から拝借)

午前9時30分頃、文化洞トンネル前駐車場を出発したようだ。
雨具こそ不要だったが、雨雲が低く垂れ込め、どんよりした天気だった気がする。
毛無山山頂までは、ミネ山(標高1,241m)経由で、標高差600mの急登。

途中、ヒトリシズカの群生、イカリソウ、アケボノスミレ、エイザンスミレ、マイヅルソウの群生、シロバナエンレイソウ、コイワザクラの群生、コバイケイソウの群生等が見られたようだが、当時はまだ、花の写真を撮ろうという意識がまるで無かったようで、花の写真は、1枚も残っていない。

10時50分頃、毛無山山頂(標高1,500m)に到着、
展望抜群のはずだが、霞んでおり・・・、
眼下には、河口湖、

富士山も、見え隠れ、

三ケ岳と八ケ岳の間には、ロープ、鎖場、吊り橋が有り、                         十ケ岳から十一ケ岳の間のキレットは、かなり難所。要注意だった。

12時45分頃、十二ヶ岳山頂(標高1,683m)に到着。(山梨百名山)

十二ヶ岳山頂で昼食、休憩後、金山、節刀ヶ岳へ向かったが、
まずは、鞍部への急下降、
毛無山から金山までの間には、ロープ、鎖場、吊り橋数ヶ所、
アップダウン激しい岩場の連続等が有り、要注意。
慎重に、時間をかけて辿ったと思う。

14時15分頃、金山(標高1,686m)に到着、
ザックをデポし、節刀ヶ岳をピストン。

14時30分頃、節刀ヶ岳山頂(標高1,736m)に到着、(山梨百名山)

節刀ケ岳から望む十二ケ岳

金山山頂に戻り、小休憩後、鬼ヶ岳へ向かう。

15時20分頃、鬼ケ岳山頂(標高1,738m)に到着、(山梨百名山)
山頂には、の角のように見える岩が有る。

鬼ケ岳から望む節刀ケ岳、

16時20分頃、鍵掛峠を通過、
鍵掛峠からは、よく整備されたジグザグ登山道を、快調に下山。
17時30分頃、根場(ねんば)に到着したようだ。
富士山周辺の山々は、当時、仕事で出掛けた折等でも、頻繁に眺めていたものだが、
山歩き初心者とて、なかなか自分で歩いて見ようという気が起きなかったような気がする。
山の会の誘いで訪れて、目から鱗・・・、
その後、他の富士山周辺の山のいくつかにも訪れるようになった気がしている。

 

 


松本清張著 「信玄戦旗」

2024年02月25日 09時52分16秒 | 読書記

通っている図書館は、毎年2月の中旬から下旬に掛けての2週間、蔵書の点検整理作業のため休館となるが、今年も今、その休館中で、次に本を借りられるのは、来週以降になるため、なんとなく手持ち無沙汰な感じになっている。
ふっと、書棚に並んでいる本の1冊、松本清張著 「信玄戦旗」(角川文庫)に目が止まり、以前、ちょこっと読んだ気がするが、改めて読んで見る気になった。
自分で買った記憶無く、息子達が買って置いていったものなのか、妻が実家から持ってきたものなのか、定かではないが、数年前に大胆に本類を廃棄処分した際にも、なんとなく残しておいた本だ。
戦国時代の雄、武田信玄の生涯を描いた作品だが、小説としての面白さに合わせて、著者の幅広く、深い歴史考察が織り込まれ、随所に、解説図や参考図等、資料が挿入されていて、改めて歴史の勉強にもなり、引き込まる書である。

松本清張著 「信玄戦旗」

■目次
「山峡の源氏」「雪中初陣」「実父追放」「信濃の征旗」「拡張政策」「好敵手」
「八幡原の白い闇」「同盟の崩壊」「上洛急速」「伊那路に堕つ」
解説 武蔵野次郎


■あらすじ等
戦国乱世のただ中に、天下制覇を目指した名将武田信玄。その初陣から無念の死まで、波乱激動の生涯をたどる迫真の長編時代小説である。大国の当主同士が一騎打ちを演じた唯一の合戦として名高い川中島の戦い、軍師山本勘助の巧妙な活躍ぶりなど、歴史の転換点、名場面の仕組みを周到な時代考察をふまえて、鮮やかに描いていく。虚々実々のかけ引き、壮大な勇気、そして決断のあり様などに魅きこまれるうちに、今を生きる私たちの処世や対企業組織の活路が見えてくる。巨匠による、異彩をはなつ歴史読物になっている。
第1章「山峡の源氏」では、甲斐国の解説や、武田氏の起源成り立ち、当時の時代情勢等が実に丹念に描かれている。
例えば、

   甲府というのは、江戸時代になってからの名である。もとは府中である。
   信玄が死んだのち、
子の勝頼が北西の韮崎に城を築いてこれを新府中といった。
   その勝頼の新府に対して信玄の
旧都のほうを古府(こふ)と呼んだのだ。
   古府(こふ)がのち甲府の字に置き換えられた。

   「甲陽軍鑑」に「甲府」と出ているのは、同書が江戸時代に書かれたものだからである。
   甲府の旧い人は、韮崎のほうをいまでも「ご新府さま」と敬称で言っている。
第2章「雪中初陣」以降は、数多の歴史時代小説でも描かれている、武田信玄の出生、父親信虎との確執、川中島の合戦、三方ヶ原の合戦等、数多の戦い、上洛への道等々、おおかたの筋書きは、誰でも知っているようのものであるが、小説にも拘らず、随所に解説図や参考図等資料を添えながら描いており、

「なるほど、なるほど・・・、」
「へー!、そうだったの!」
小説の面白さ以上に、歴史の参考書にもなるような書だ。

挿入されている資料の一部

      躑躅ヶ崎館配置図              上杉・武田・北条・今川勢力図

 

     甲斐武田氏系図              上杉氏系図

 

武田・今川・北条婚姻関係図

      武田二十四将図               「風林火山」「諏方法性」の旗

 

戦国時代合戦武具

     信玄信濃侵略図                 謙信軍「車懸り」

 

戦国武将家紋

三方ヶ原合戦要図

 信玄上洛軍、侵攻・撤退コース           晴信信玄花押

 

「松本清張」と言えば、「推理小説の分野の第一人者」とされることが多いと思うが、歴史時代小説の分野でも、優れた作品を遺しておられるという。
数年前に図書館から借りて読んだ、「無宿人別帳」「鬼火の町」もその一つ。読書初心者故、その他の作品、まだ、全く読んだことが無いが、手を伸ばすよう心掛けたいものだと思っているところだ。


振り返り記事「鬼火の町」
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振り返り記事「無宿人別帳」
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