たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

葉室麟著 「川あかり」

2024年02月16日 18時58分27秒 | 読書記

図書館から借りていた、葉室麟著 「川あかり」(双葉社)を 読み終えた。


読んでも読んでも、そのそばから忘れてしまう老脳。
読んだことの有る本を、うっかりまた借りてくるような失態を繰り返さないためにも、
その都度、備忘録として、ブログ・カテゴリー「読書記」に、書き留め置くことにしている。


■目次
 (一)~(十六)

■主な登場人物
 伊東七十郎、伊東勘左衛門、幸(さち)、さき、ちえ、
 佐々豪右衛門(さっさごうえもん)、お若、弥之助、千吉、徳元(とくげん)
 佐次右衛門(さじえもん)、おさと、五郎、
 お茂婆(おしげばあ)
 増田惣右衛門(ますだそうえもん)
 稲垣千右衛門、稲垣頼母(いながきたのも)、美祢(みね)、矢沢左太夫、
 甘利典膳(あまりてんぜん、綾瀬藩江戸家老)、沼田四郎兵衛(綾瀬藩国家老)
 佐久間兼堂、桜井市之進、佐野又四郎、
 綾瀬永元(綾瀬藩藩主)、倉田文左衛門(側用人、老臣)
 松藏・おかね、
 猪野伝助(上野藩(あがのはん)郡方見廻役)
 出雲屋角右衛門、

■あらすじ等
 綾瀬藩一番の臆病者と自他共認める18歳の伊東七十郎が、藩の派閥争いの渦中に巻き込まれ、
 古狸と呼ばれる元勘定奉行の増田惣右衛門から、江戸から帰国する江戸家老甘利典膳を、国に
 入る前に斬れと命じられる。ところが、川止めで木賃宿に逗留、足止めを食らうことになる。
 相手は、対岸まで来ているはず。川明けを待つ間に、思いもかけない市井の人々と触れ合い、
 密命にも拘らず、バカ正直に全てを打ち明けてしまい、さらには降って湧いたような事件、
 災難が続く。松藏、おかねが・・・、佐野又四郎が・・・、
 純朴でクソ真面目、うぶで気弱な七十郎の心は千々に乱れるばかり・・・。

 いよいよ川明けになり、「今日死ぬかも知れない」、潔く死ぬ覚悟を決めた七十郎、
 「それがしは、刺客でござる」、たとえ、歯が立たない相手であっても、
 どんなにみっともない結果になろうとも、全力を尽くすのみ、自分を叱咤激励し、
 叫びながら刀を抜いたのだが・・・・、
 豪右衛門、お若、千吉、弥之助、徳元、佐次右衛門、おさと、五郎が・・・、

 「川を渡ることはなかったが、大切にせねばならぬ友を得たではないか」
 七十郎は、顔に笑みを浮かべ、遠く青々した山並みに向かって足を踏み出した。
 で、物語が終わっている。
 あまりにも正直過ぎる、真面目過ぎる若者七十郎が、刺客として命をかける緊迫した
 筋立てであるにも拘らず、ふと出会い、知り合った人達と友情で結ばれてゆく過程が
 描かれており、主要な登場人物それぞれが自分を語るストーリー等も織り交ぜながら、
 フィナーレを迎える。
 本書は、単なる、暗く陰険な刺客の物語ではなく、登場人物の友情や恋慕、人間性を見事に
 描いた、著者ならではの傑作長編時代小説だという気がする。



君の名は?、マンサク?

2024年02月16日 17時44分45秒 | 散歩・ウオーキング

昨日よりは、気温が低くなったものの、今日も好天、
午前中は、妻の買い物の運転手、
あっちだ!、こっちだ!・・・・で終わり、
午後はまた、妻を病院へ送り、
その待ち時間、ちょこっと歩いてきた。
スマホの歩数計で、約4,000歩。

マンサク?
かな?