「OCNブログ人」で初めてブログを始めた2011年頃までは、「川柳」にも、まるで興味も関心も知識も無かった気がする。どちらかというと、ユーモアセンスゼロ、頭カチカチ、まるで面白みの無い人間、それまでイメージしていた「川柳」とは、程遠い存在だと思っていた。それが、ブログを開設して数年後のある時、新聞を読んでいて、「川柳人気急上昇」「初めての川柳」等という記事が、何故かふと目に止まり、「なんだか、簡単そう?、面白そう?・・・・」、「もしかしたら、頭の体操に、いいかも?」等と思い込んでしまい、「川柳とは?」も分からないまま、とりあえず、「五七五言葉並べ遊び」を始めたのだった。当然、「川柳」等と言えるものでなく、自己満足だけのものだったが、今から5年前頃のこと、相互ブログフォロワー登録している方から、お声掛け、お誘いを受けて、恥も外聞もなく、そんな拙句、駄句を、投句してしまうことにもなってしまった。結果、何も分からなかった「川柳」の世界をちょこっとでも覗かせていただき、多くのことを教わってきたような気がしている。ただ、所詮、「川柳」の才能等、まるで無しの爺さん。スタンスは、出題されるお題に対して、締め切り日までに、錆びついた老脳をギシギシ動かし、言葉を捻り出し、五七五に紡ぐという過程が、ある種、脳トレになっているに違いない、ボケ防止に多少は役立つかも知れない等と、勝手に思い込んで続けていることだと思っている。その出来不出来に関わらず、四苦八苦して?生んだ「川柳」(川柳もどき)、忘れてしまわない内に、ブログ・カテゴリー「川柳・俳句・五七五」に、書き留め置くことにしている。
脳トレのつもりで捻る五七五 2024年9月
団栗
お題「深い」
どの道も入れば奥の深さ知る
深刻な顔を並べる陳謝の場
深夜便もっぱら昼間聴く八十路
お題「月」
歳月が空気のような仲にさせ
デジタル化日進月歩で脳カオス
名月が人影探すジャッター街
才無しが気取った詠句に月ニコリ
名月が出ぬ間に消えた酒団子
いいじゃない月夜闇夜も有る人生
お題「箱」
下駄箱の隅へ隠居のハイヒール (ちかよし選・ここせん「特選」)
箱入りを攫い(さらい)に来たぞ馬の骨 (ちかよし選・ここせん「佳作」)
金持ちの欲の箱には底が無い
愛娘(まなむすめ)入れたい箱が見当たらず
折句「つ・よ・く」
月明かり酔って抱かれて口説かれて (ちかよし選・ここせん「地」)
つまらない欲を隠してクジを引く
折句「そ・ふ・と」
空に虹ふと見交わした共白髪
粗大ゴミ不意打ち食らい飛び上る