昭和20年代から30年代前半、幼少期を北陸の山村で過ごした爺さん、当時 聞いたり、話したりしていた言葉(方言)も、ほとんど思い出せなくなっている。根っからの地元民ではなかった家族の中で育ったこともあり、身に染み込んでいなかったからだと思う。それでも 時々 何かのきっかけで ふっと思い出すことがある。記憶曖昧、多少ニュアンスが違っていたり、勘違いだったりの可能性も有りだが またすっかり思い出せなくなる前に 爺さんの引き出し(ブログ カテゴリー)「懐かしい故郷の方言」に 書き留め置くことにしている。
No.68 「おえる」
「おえる」は、「終える」ではなく、「生える」、「出来る」という意味合いで、使われていたような気がする。先日、書き込んだ「中学生日記より」その57で、「まめが手によくおえた」と有り、すっかり忘れていた言葉「おえる」を思い出した。
例えば
「アサガオノメ、イッパイ オエテキタンネ」
(朝顔の芽が、沢山生えてきましたね)
「イチンチジュウ イネカリノテツダイデ テニマメオエタンゼネ」
(1日中、稲刈りの手伝いで、手にまめが出来てしまいましたよ)