たけじいの気まぐれブログ

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春過ぎて 夏 来にけらし 白妙の 衣干すてふ 天の香久山

2020年06月08日 09時03分11秒 | 懐かしい小倉百人一首

昨年秋、書棚整理中に さほど分厚く無い「小倉百人一首」の解説本(文英堂)が ふっと目に止まった。なんとも懐かしくなってしまい、ページを捲ってみると、これが、なかなか詳しく、分かりやすい解説本であり、不勉強で無学、知らないこと、忘れてしまったこと多過ぎる爺さん、今更ながら目から鱗になったものだった。結局、廃棄処分するどころか 以後、座右の書になってしまっている感有りだ。多分 長男か次男かが 学生時代に参考書として使っていたものに違いなく、至るところ ピンク、青色、黄色等のマーカーだらけだが、十分に役に立つ。
「小倉百人一首」に収められている歌には、「秋」を詠んだ歌が最も多いことを知って、昨年秋に、抜粋してブログに書き込んだものだが、今年の春には 「春」を詠んだ歌も抽出して ブログに書き込んでいる。
今回 「夏」を詠んだ歌を 書き込んで見ようと思ってみたが、「夏」は 抒情的になりにくい季節のためか、「小倉百人一首」に収められている「夏」を詠んだ歌は わずか4首しかないという。


小倉百人一首で「夏」を詠んだ歌 その1

春過ぎて 夏来にけらし 白妙の
衣干すてふ 天の香久山

出典 新古今和歌集(巻三)

歌番号

作者
持統天皇(じとうてんのう)
第41代、女性天皇、
天智天皇(中大兄皇子)の第2皇女、
天武天皇(第40代天皇・大海人皇子)に 嫁ぎ、
天武天皇没後、即位
都を 藤原京に移した。

歌意
いつのまにか春が過ぎて夏がやって来たらしい。
夏になると白い衣を干すと言われている天の香久山、
その山裾には真っ白い衣が干してあるのが見えることよ

白妙・・・楮(こうぞ)の皮の繊維をさらして織った白い布のこと。
天の香久山・・奈良県に有る大和三山(香久山、畝傍山、耳成山)
のひとつ。標高 152m。
天の・・・敬称、


(つづく)

 

 

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (happytomokon)
2020-06-08 15:30:45
つい最近、私もこの歌を思い浮かべていたところです。
今年は本当にいつの間にか夏になりますね。
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happytomokonさん、こんばんは、 (takezii)
2020-06-08 18:49:32
3月、4月、5月、花の季節も 基本、家籠りで 今年は 十分春を楽しむことが出来なかったように思いますね。気がつくと夏になってしまっていた感じ。そろそろ梅雨入りでしょうか。新型コロナウイルス感染収束はまだ先になりそうで どんな夏になるんでしょうか。コメントいただき有難うございます。
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