たけじいの気まぐれブログ

記憶力減退爺さんの日記風備忘雑記録&フォト

古い写真から蘇る思い出の山旅・その16(再)

2022年07月18日 16時54分31秒 | 山歩記

長男、次男がまだ保育園、小学生だった頃の話、夫婦共働きで、時間的余裕も、精神的余裕も、経済的余裕も無い自営業を続けていた時代ではあったが、せめて子供達の思い出になれば・・との思いが有って、春、秋の行楽シーズン等の休日には、忙中敢えて閑を作り、強引に?、家族で周辺の低山を、よく歩き回っていたものだった。その後、次男が小学生になった頃からは、「せめて毎年1回、夏休みには、家族で登山しよう」と決め込んで、尾瀬や八ヶ岳や白馬岳、乗鞍岳、木曽駒ケ岳、仙丈岳に出掛けたものだったが、それまで、登山の経験等ほとんど無く、体力にも自信が無く、山の知識情報にも疎かった人間が、よくもまあ思い切って出掛けたものだと、後年になってからつくづく思ったものだった。息子達が巣立ってからも、その延長線で、夫婦で細々、山歩きを続けてはいたが、数年前に完全に仕事をやめてからは、時間が有っても、今度は気力体力減退、あの山もこの山も、今や、遠い思い出の山となってしまっている。今となっては、あの日あの頃、思い切って、登山を敢行していたことが、本当に良かったと思うようになっている。ブログを始めてからのこと、そんな山歩きの思い出を備忘録、懐古録としてブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込んだり、古い写真を引っ張り出して、「デジブック」にしたりして懐かしんでいたものだが、「デジブック」が終了してしまったこともあり、改めて、過去の記事を、コピペ、リメイクしてみようと思っているところだ。昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところだと自嘲しながら・・・・。


その16 「北八ケ岳、高見石・ニユウ・白駒池」(再)

かれこれ17年前の2005年7月23日、妻と二人で、「北八ケ岳、高見石・ニュウ・白駒池」を訪れたことが有り、「ブログ内検索」してみると、5年前に、ブログ・カテゴリー「山歩記」に書き込んでいたことが分かった。今年も夏山シーズンが到来しているが、気力体力減退の爺さん、「八ケ岳」も、今や、遠い思い出の山となってしまっている。昔のことを懐かしがるのは、老人の最も老人たるところ・・・と自嘲しながらも、改めて、コピペ、リメイクすることにした。

山行コース・歩程等

麦草峠公共駐車場(標高2,120m)→丸山山頂(標高2,329.6m)→高見石・高見石小屋→中山山頂(標高2,496m)→中山峠・天狗岳方面分岐→ニュウ山頂(標高2,351.9m)→白駒池→白駒池入口→麦草峠公共駐車場、(標準所要時間=約4時間30分)

(昭文社の「山と高原地図」から拝借)

早朝に自宅を出発、中央自動車道を西に向かったが、途中、かなり雨が激しくなり、こりゃ、ちょっとまずい、引き返えそうかと迷ったものだったが、とりあえず、出発地点の麦草峠まで行ってみようということになった。天候回復を祈りながら、時間稼ぎで、ゆっくり、のんびり、メルヘン街道を上って行ったが、次第に明るくなってきて、なんとか大丈夫そう?、予定通り、歩くことにしたのだった。

午前8時頃、麦草峠公共駐車場(標高2,120m)に 到着。好天ならば満車になるであろう駐車場も、さすがに悪天候下、駐車場はガラガラ、5~6台程が駐車しているのみだった。
8時30分頃、駐車場を出発、

  麦草峠公共駐車場、         直ぐ近くにある麦草ヒュッテ(標高2,127m)

 

麦草ヒュッテ前の草原には、
ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、シナノオトギリ、
テガタチドリ、コメツガ等が咲いており・・・、

テガタチドリ

草原から、ひんやり冷気が漂う針葉樹林の中へ入り、丸山方面へ。

丸山山頂(標高2,329.6m)

白駒峠・白駒池方面分岐

9時40分頃、高見石小屋に到着。
3~4組のハイカー、グループと交錯、

高見石展望台(ピーク 標高2,321m)
眼下に白駒池が見えるが、雨雲が垂れ込め、大展望は叶わず。
西方からのガスの吹き上げ激しく、汗ばんだ身体が冷やされ、長居は無用、
早々に出発。

 

中山山頂(標高2,496m)は、三角点が置かれているだけの山頂、
ハクサンシャクナゲの群落、

 

 

       ゴゼンタチバナ                 カニコウモリ

 

中山峠・天狗岳方面分岐
左に折れて、ニュウに向かう、

南側がスパッと切れ落ちているニュウ山頂、

途中、奈良から2泊で訪れたという50名程の大団体とすれ違う。

12時30分頃、ニュウ山頂(標高2,351.9m)に到着。
若干、薄日が射してきて、展望が良くなってきたが・・、

眼下に白駒池が見える

ニュウからは、鬱蒼とした原生林の中、滑りやすい急下降を慎重に下る。
絡み付いた根っこ、林床を覆うコケのジュウタン、
北八ケ岳特有の風景を楽しみながら・・・、

14時頃、白駒池に到着、右回りコース、湖畔の木道を辿る。

白駒池入口からは、しばらく整備された木道も有り、
庭園風のゴツ帯には、ハクサンシャクナゲも群生、

 

ワタスゲ

 

       シナノオトギリ              ハクサンフウロ

 

  ヨツバシオガマ             ミヤマオダマキ         

   

15時頃、麦草峠ヒュッテ、麦草峠公共駐車場に戻り着いたが、ちょうどその時、駐車場の前で、二輪車同士の接触事故が発生、双方共転倒、緊張が走ったが、双方大怪我は無かったようで、ホッと胸をなでおろし・・・。
駐車場には、観光客の車とおぼしき20台以上の車が駐車していたが帰りの時間帯であり、次々と出ていき、閑散。帰りも、途中、大渋滞発生等無く、のんびり、ゆっくり、あちこち立ち寄りながら、ドライブを楽しんだような気がする。

雨に降られるのも覚悟した山行だったが、なんとか持って、北八ケ岳独特の風景を堪能、静かな山歩きが出来たのだった。当時はまだ、「また来る時には笑っておくれ♪」気分だったが、結局、最初で最後の「高見石、ニュウ、白駒池」となってしまった。


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