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藤沢周平著 「師弟剣(諸岡一羽斎と弟子たち)」

2020年09月11日 08時20分42秒 | 読書記

図書館から借りている 藤沢周平著 藤沢版新剣客伝「決闘の辻」(講談社)には 「二天の窟(宮本武蔵)」、「死闘(神子上典膳)」、「夜明けの月影(柳生但馬守宗矩)」、「師弟剣(諸岡一羽斎と弟子たち)」、「飛ぶ猿(愛洲移香斎)」の剣豪もの短編時代小説5作品が収録されているが その内の「師弟剣(諸岡一羽斎と弟子たち)」を読み終えた。

藤沢周平著 藤沢版新剣客伝「決闘の辻」
していけん   もろおかいっぱさいとでしたち
「師弟剣(諸岡一羽斎と弟子たち)」

香取の飯篠長威斎(いいざさ ちょういさい)から伝わる天真正伝神道流と、鹿島剣法を取り込んで興した塚原卜伝(つかはら ぼくでん)の新当流を極めた上で、精妙、不可思議な剣、一羽流(いっぱりゅう)を編み出した 諸岡一羽斎(もろおか いっぱさい)は 常陸国江戸崎(現在の茨城県稲敷市)で 城主・土岐治綱に仕えていたが、北条方に組していた土岐家が滅亡し 佐竹家が入ってきたことで 広大な田畑は取り上げられ、古い家屋敷とわずかな屋敷畑のみとなり、門弟、奉公人は四散し 窮乏生活に追い込まれていた。一羽斎は、姪のおまんさまと残った3人の高弟 根岸兎角岩間小熊土子泥之助に支えられていたが、その内の一人 根岸兎角は らい病に罹っている一羽斎を見捨てて出奔、江戸で、勝手に別の流派 微塵流を名乗り、沢山の門人を抱え隆盛していた。「先には 死病の恩師を捨て、今度は流派の名を偽る。許し難い」、小熊、泥之助の怒りが高まる。一羽斎没後、二人は 兎角への怨みを果たすべく行動を起こすが・・・。

 


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