古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

暢気眼鏡(のんきめがね)   尾崎一雄

2016-10-10 20:18:21 | 小説の紹介
№171


第五回昭和12年上半期。



他9編の短編から成る。所謂貧乏小説だが、そこは



やはりつい夢中になって読んでしまうほどに魅力に




あふれている。ジメジメとしていないので、貧乏も




笑い飛ばせてしまう。こういう力強い身辺小説とい




うか私小説を読むと、なぜか元気が出てくる。猫と




いう短編が良かった。夢をはさんでくるところなん




か乙である。また妻のキャラが非常に立っていて、




この小説を際立たせている。また歴史的一本を読



んでしまった、とニヤニヤしている自分がいた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする