古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

食い意地クン     久住昌之

2016-10-15 14:01:38 | 本の紹介
№175


新潮文庫


孤独のグルメはずっと好きで見ていたが


、この本も楽しい。それぞれ、焼き肉、


ラーメンからキャベツまでいろいろな


料理について店紹介も交えながら、熱く



語っている。それも読んでいて、全然楽


しくて、思わず食べたくなってきちゃう


のだから、文章の力があるということな



のだろう。食への愛が誰よりも深いとい



うことだと思う。あまりお上品すぎない


ところも気取ってなくていい。


(2016   9・30㈮ 22:05)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東山魁夷展

2016-10-15 09:34:14 | 日記
広島県立美術館で行われている東山魁夷展


に行ってきた。三万人が来場したという。



代表作「道」をはじめ、唐招提寺御影堂障



壁画三部作。台風が来る前のような静けさ



の中で木が風に凪いでいる姿は胸をざわつ



かせる。そして、その墨の色のすばらしさ。



普通の墨では出せないような、優しいよう



でいて深い味わい。海岸線の深くたおやか



な、青。圧倒的スケールで迫りくる躍動感。




ひとりの人間がこんなに自然を大きなスケ



ールで真正面からとらえ描くことができる



なんて、東山魁夷という人間の奥深さに驚



愕するのみだ。




家でメシを食った後に、歩いて行ったのだが、




その住んでいる環境にもこの度は感謝した。広



島という街の持っている機動性に驚くのみで



あった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

砧をうつ女   李恢成

2016-10-15 05:10:20 | 小説の紹介
№174


第九巻  第66回昭和46年下半期


朝鮮人の母のことが描かれている。母は



志を持った人だったが、身ごもって、出



産の際に死んでしまった。ちょっと作り



話クサいのが気にはなったが。キレイに



整い過ぎている感はあったかな。もっと



混沌とした文章の方がいいが、この先生は



こういう作風なのだろうねえ。父は暴力を



ふるって……という感じなので。



でも読みやすい点では評価できるのでは。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする