古民家ギャラリーうした・ガレッジ古本カフェ便り

古民家ギャラリーうしたと隣のガレッジ古本カフェで催している作品展、日々の発見!、書評、詩などを紹介していきます。

ミュージック・ブレス・ユー!! 津村記久子

2018-08-22 13:47:26 | 津村記久子
角川文庫    2008年6月


大阪を舞台に18才のアザミが息をするように洋楽を聴いてる


生活をしつつ、受験や困難に立ち向かう。


スゴく勉強ができないコに書かれているし、解説では津村女史


自身の分身みたいに書いてあるが、ボクはアザミっていうのは


創作した女子だと思う。


まあ、バカに書かれてはいるが、思いやりはあるし、苦悩してる


が。


ラストの方で、コミュニケーションに悩むところがあるんだけど、



伝達についての悩みは、18才だったら、必至で悩むなあ、そう


いう、勉学以外のところでは、スゴくクレバーって感じである。


勉強できない人ほど、他の面で、鋭いって言うのはあると思うし



核心ついてると思う。やっぱり、津村女史は女子を書かせると


うまいねえ。


自分のことをよくわかっているからこそ、こういう文学も描け



るんだと思う。
コメント
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